ブルクミュラーの中で「アヴェ・マリア」が難しい」という人がけっこう多いですが、それはこの曲が「四声体」のスタイルをとっているためかもしれません。
「四声体」とは教会の聖歌隊が歌っていた讃美歌のスタイルです。
ソプラノ・アルト・テノール・バスの4つの声部に、それぞれの旋律があって、並行に流れていきます。
図にするとこんな感じ。
常に4つの音(色)が重なって聞こえています。
それに対し、現代のJ-POPなどの曲では、メロディーパート(ほとんどの場合ソプラノ)にリズム的な和音の伴奏がついたものです。
図にするとこんな感じ。
どちらも、ある一瞬を切り取れば こんな感じの音が聞こえるということになりますが、
四声体が「横に流れている声部の重なり」なのに対し、普通の曲は「メロディーに和音を縦に合わせている」縦割りスタイル、と言ったらわかるかなあ?
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