HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

ツンデレHさん、スカルラッティソナタは譜面通り

2020年02月18日 | レッスン日記(大人)

Hさん(大人)

今月から「スカルラッティ・ソナタK 380」を始めています。

作曲者のスカルラッティは、バッハ それにヘンデルと同じ1685年の生まれなので、バロック時代の人ですね。

 

今回のソナタでは、同時につかむ音の範囲が広くて ちょっと厳しいなという所が何箇所かありました。

まず、左手の和音範囲こそギリ1オクターブですが、中がフルコードで しかも位置がピアノの中央辺りなので、指をアクロバットみたいに押し広げないと届かない、という和音がいくつかあります。

「ここ、どうしましょうね」

ヒバリ先生は聞きました。 

「譜面通りに弾くの、指がかなりキツいですよね?」

「そうなんです。早くから手をうんと広げて準備しておかないと、とっさには広がらなくて」とHさん。

「私だったら」

手がチビなヒバリ先生は言いました。

「こうやって、一部右手も投入しながら弾いちゃいますけどね」

「ああでも私は、譜面通り弾きます。」

Hさんは決心したように言いました。

「頑張って、早く手を準備して、左手だけで頑張ります!」

「えらい!右手使ってズルしたりせず、ちゃんと譜面通りがんばるとは」

「いーえ、先生みたいに器用に手を入れ替えたり出来ないからですよ。先生のはズルじゃなくてお上手だから。頭が良いから出来ることですよ。AB型だから。私はダメですから」

出ました、いつものツンデレ発言。

私がAB型なんてこと、よく覚えてましたね(@o@)

しかしHさん、この和音が弾けるほど指が柔らかく拡がるようになって、すばらしいです。最初の頃はオクターブも届かなかったんですから、長年の訓練の賜物です。

困難な和音は左手だけじゃなく、右手には、9度間隔の音を保持する箇所もあったのですが、Hさんはそれも弾くことができました!

「では、どこも替えず、全て譜面通りに頑張りましょう!」

ということになりました。

Hさん、すごいです。

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