Mちゃん、Kちゃん、Rくんの、保育園なかよし3人組。
今日は、3人いっしょに発表会の練習をしました。
普段から仲良しの3人なので、集まっての練習は嬉しさではじけそう。テンションMaxです。
一人一人メドレーで弾くピアノ、「スヌーピーのハッピーダンス」の合奏、と大盛り上がりで進めていきます。
そしてオープニング「ウィンター・ワンダーランド」のスズとメロディーベルの練習が終わったとき、Rくんが言いました。
「このベルでさ、なんかやってみようよ。『チューリップ』やってみよう」
「いいよ!」
Kちゃん、Mちゃんもソッコー賛成。
「ウィンター・ワンダーランド」では、Kちゃんが「ド」と「レ」、Mちゃんが「ミ」、そしてRくんが「ファ」のベルをそれぞれ担当しています。
みんなで「チューリップ」のメロディーを思い出しながら、順ぐりに手に持ったベルを鳴らし始めました。
自分たちで新しい演奏を考え、取り組んでいくっていいことだ。
みんなすばらしい。クリエイティブだ!
近ごろとみに実力が上がり、自信も出てきたRくんがリーダー役です。
「ド、レ、(とKちゃんに手と目で合図)、ミ、だからこっち(とMちゃんに合図)、そんでまたド、レ・・・」
3人とも、いつ自分の音がまわってくるかと、ドキドキ最高潮。
いつの間にか、お互いが向き合った小さな輪になり、真剣にベルを振っているその姿を見ながら、先生は笑えて笑えて。
だってさ、曲目が「チューリップ」なんだもん。
チューリップがなぜおかしいかって?
まあ、もう少し様子を見てみましょう。
ドキドキしながら、指示がきたら自分の音をまちがえないように出していくKちゃん・Mちゃん。
二人に指示を出しながらも、自分も番が回ってきた時のため注意を怠らないRくん。ドキドキ。
「ド、レ、ミ、ド、レ、ミ、ソ、・・・はいないから、ミ、レ、ド、レ、ミ、レ、 ド、レ、ミ、・・・」
もう先生は大笑い。窒息死寸前だ。
チューリップは・・・
チューリップは・・・
「ファ」がないんだよぉ~wwwww
(ここで実況からちょっとそれますが、「チューリップ」は古くから日本の歌で使われてきた「ヨナ抜き音階」という、ファとシがない五音音階でできている歌なのです。
「ヨナ抜き音階」については、また改めてお話しします。)
はい、再度実況にもどります。
最後まで演奏し終わって、「アレ?」とキョトンとしてるRくん。
出番なかったね・・・
あの緊張のひとときは何だったのか。
しかしRくん、気を取り直し
「じゃ『スヌーピー』やってみようよ」と次なる曲を提案しました。
「スヌーピー」なら3人ともしっかり覚えてるし、お手のもの。
はいっ、いくよ!
ドレミ、ミレド、レードー、 ドレミ、ミー・・・
ドレミ、ミレド、レードー、 ドーレレー・・・
ファがないよ~・・・
だって、この曲は、ピアノ新入門の3人がドレミばっかりで弾けるようにと、先生が決めた曲なんだもん。
先生はゲラゲラ大笑い。
だがしかし。
ついにその時は来た!
フィニッシュ直前、Kちゃん・Mちゃんの出番がすっかり終わったその時。
メロディー最後の部分だ。
Rくんは「ファ」と「ソ」のベルを右手・左手に1個ずつ握り、
ファファファソ!
ファファファソ!
ファファファソ!
と3連続で独壇場の音を高らかに打ち鳴らしたのでした。
すでに窒息寸前だった先生は、このダメ押しでほんまに窒息しました。
最後は3人そろってポーズ。めでたし!
あ~、ピアノ教室って何ておもしろいんだろ。
現場からは以上です。
Facebook Hibari Music Lesson