Cちゃん(小4):
「アルフレッド・ピアノライブラリー3」から、先週宿題として出されていた「ファンダンゴ」をきちんと練習してきました。
「ファンダンゴ」は、スペインの踊りの曲です。
速い3拍子、マイナーキーのコード進行は、いかにもスペイン、といった趣(おもむき)で、上手に弾けると本当に爽快な満足感を得られると思います。
「リズム付けたい!」
Cちゃんが言いました。これまでも、曲が上手に弾けているときはエレクトーンのリズムを付けてあげて、臨場感を盛り上げることがよくあったので、自分でも満足のいく弾き上がりになった「ファンダンゴ」も、リズムをバックに弾きたいことでしょう。
ところが残念。エレクトーンには「ファンダンゴ」に合わせるスパニッシュのリズムがありません。
そこで先生が、Cちゃんの演奏に合わせてタンバリンでスパニッシュのリズムを付けてあげました。
ほうら、なかなかのもんです。
「この曲には何の楽器でリズム付けたらいいかな」Cちゃんが言いました。
「うーん、スパニッシュだから、やっぱタンバリンとかカスタだね。こんなふうに」
先生がスパニッシュのリズムをたたいてみせました。ブンチャカチャ、ブンチャッチャ、みたいなやつです。
「Cちゃんやってごらんよ。先生が弾くから」
「うん」
演奏パートを交代して、最初からやってみます。
ピアノは先生。激しく、エキゾチックに、時には高く、時には低く、急速に展開するスパニッシュのもの悲しいメロディーとリズム。
Cちゃんがカスタ、タンバリン、その他のリズム楽器を即興でたたきます。気持ちよくスパニッシュのリズムに乗って、ほとんど陶酔の表情だ。
「もう一回!」
弾き終わったら、Cちゃんが叫びました。よし、もう一回。
再度大熱演のセッションが終わったら、Cちゃんが「もう一回!もう一回だけ!」と懇願します。
もう一回だけだよ? でも、完成した音楽は楽しいので、ほんとは何度でも弾きたいくらいの素敵さなのです。
ようやく情熱の「ファンダンゴ」に終わりを告げ、次のページへと進めるのでした。
間違えずに弾けるようになったら、はいおしまい。・・・ではなく、ほんとは、間違えずに弾けるようになってからこそ、何度も繰り返し弾き、味わい、演奏の喜びを満喫する、というのが本来の音楽の楽しみだと思うので、本日は至高の贅沢な音楽時間であったと思います。テキストは進まないんだけどね・・・
毎回こんなのばっかりじゃよくないけど、たまには時を忘れて、思い切り贅沢な音楽三昧を楽しむのもいいよね?と思うヒバリ先生であった。
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