Cちゃん(年中):
教室に入るなり「千とちひろの神かくし、みたよ!」と興奮気味に言いました。
「ああ、テレビでやったのかな?」
「うん、テレビで見た!」
映画を観た印象が忘れられない、といった様子のCちゃん、いきなり言いました。
「弾きたい!」
「ああ、千とちひろの歌・・・♪ラララララ~ラ ラララ・・・っていう歌?」
「うん、それ!弾きたい!」
「楽譜書いてあげようか?」
「うん!」
そこで先生は、書架から 幼児用の太い五線が印刷してある ミッキーの絵のついたノートを探し出し、Cちゃんが読める音域のハ長調で 大急ぎで楽譜を書きました。
Cちゃんが読めるのは 中央ドから上を右手、下を左手と 両手でメロディーを分担して弾くスタイルの楽譜なので、使うのはト音記号とヘ音記号が併記された「大譜表」です。
大きい音符で、大譜表に書いていくと、1ページはすぐに埋まってしまいました。
先生はそのページを切り取って、次のページに続きを書きます。
まだまだ曲は半分までしか来ていません。
2ページ目も切り取って、次は3ページ目です。
「ああん、ミニーも使ってよー」
Cちゃんが注文をつけます。見ると、ページの上はしっこに、1ページごとにミッキーとミニーの絵がちっちゃくついているのです。
なるほど、偶数ページばかリ使っているとミッキーばかりになってしまうのか・・・
そこで3ページ目はページを裏返し、ミニーの絵のページに。
さらにもう1枚、ミニーのページを使って、合計4ページの「千とちひろの神かくし」の楽譜が出来上がりました。
Cちゃんはそれをピアノの譜面台に丁寧に並べ、真剣な顔をして弾き始めました。
Cちゃんのレベルにしては すっごく難しい「千とちひろの神かくし」だけど、すごい集中力で、Cちゃんは長い時間かかって とうとう最後まで音符を読んで弾きとおしました。
「やったー!『千とちひろ』の歌になったね!」
「うん!」
Cちゃんはほんとに嬉しそうです。
Cちゃんの心の中には、映画で見た「千とちひろ」のイメージが、そしてそのときの素敵な気分が、ありありと浮かんでいるのでしょう。
こういうのって、本当に素晴らしい音楽の世界だと思いませんか。
教室に入るなり「千とちひろの神かくし、みたよ!」と興奮気味に言いました。
「ああ、テレビでやったのかな?」
「うん、テレビで見た!」
映画を観た印象が忘れられない、といった様子のCちゃん、いきなり言いました。
「弾きたい!」
「ああ、千とちひろの歌・・・♪ラララララ~ラ ラララ・・・っていう歌?」
「うん、それ!弾きたい!」
「楽譜書いてあげようか?」
「うん!」
そこで先生は、書架から 幼児用の太い五線が印刷してある ミッキーの絵のついたノートを探し出し、Cちゃんが読める音域のハ長調で 大急ぎで楽譜を書きました。
Cちゃんが読めるのは 中央ドから上を右手、下を左手と 両手でメロディーを分担して弾くスタイルの楽譜なので、使うのはト音記号とヘ音記号が併記された「大譜表」です。
大きい音符で、大譜表に書いていくと、1ページはすぐに埋まってしまいました。
先生はそのページを切り取って、次のページに続きを書きます。
まだまだ曲は半分までしか来ていません。
2ページ目も切り取って、次は3ページ目です。
「ああん、ミニーも使ってよー」
Cちゃんが注文をつけます。見ると、ページの上はしっこに、1ページごとにミッキーとミニーの絵がちっちゃくついているのです。
なるほど、偶数ページばかリ使っているとミッキーばかりになってしまうのか・・・
そこで3ページ目はページを裏返し、ミニーの絵のページに。
さらにもう1枚、ミニーのページを使って、合計4ページの「千とちひろの神かくし」の楽譜が出来上がりました。
Cちゃんはそれをピアノの譜面台に丁寧に並べ、真剣な顔をして弾き始めました。
Cちゃんのレベルにしては すっごく難しい「千とちひろの神かくし」だけど、すごい集中力で、Cちゃんは長い時間かかって とうとう最後まで音符を読んで弾きとおしました。
「やったー!『千とちひろ』の歌になったね!」
「うん!」
Cちゃんはほんとに嬉しそうです。
Cちゃんの心の中には、映画で見た「千とちひろ」のイメージが、そしてそのときの素敵な気分が、ありありと浮かんでいるのでしょう。
こういうのって、本当に素晴らしい音楽の世界だと思いませんか。