9月27日、東京新聞の日曜版に掲載されていたコラムに、いつも私が思っていること、実践していることが、そのまま書かれていて大変共感したので、ここに抜粋してご紹介させていただきます。
著者は千葉経済大学短期大学部こども学科 学科長 横山洋子氏です。
ー略ー
「私たちが子どもに願う遊びは「おもちゃに遊ばれる遊び」ではありません。「大人が設計したコースをクリアしながらたどる遊び」でもありません。与えられたものをこなしていくだけでは、自分の人生を主体的に生きる力は身につかないのです。」ー略ー
「何か面白いことはできないかと体を通して考えましょう。自分から能動的にかかわろうとする姿勢が何より大事です。そして、身近にある素材や道具を使って子ども自身が発見し工夫しようとする遊びにこそ、大きな価値があるのです。」ー略ー
コラムは子どもの遊びについて書かれたものですが、これは子どもの日常、ひいては人生そのものを通じて言えることだと思います。
子どもの考えや思いは、大人から見ると間違っていたり、要領が悪かったり、無駄だったり、が多く、つい「それじゃちがうでしょ。こうしなさい」とか「早くしなさい」とか言いたくなるのは分かりますが、仮にそれで最短時間で正解の行動ができても、子どもが自分で考え、導き出したものでなかったら価値がありません。
そればかりか、「言うことを聞く」習慣が身についてしまうと、頭を使わず、常に大人の判断を仰ぐ=悪く言えば顔色を見るようになってしまうのです。
知恵と勇気のある子に育つためには、自分で考え、工夫して、失敗したり転んだりしながら正解を見つけていく姿勢がとても大事。
命の危険がない限り、そして他人に迷惑にならない限り、私たち大人は出来るだけ手や口を出すことを我慢して、子どもの失敗や挑戦を見守りたいものです。
これはピアノレッスンも同じなので、ヒバリ教室では、どんなに間違えた弾き方をしてきても、レッスンで直すので大丈夫です。「こんな下手なままレッスンに行かせたら先生に申し訳ない」というお気遣いはいりませんので、どうぞお子さんの練習したまま、直さずレッスンに来させてください。失敗したり、その原因や直し方を見つけるレッスンをします。
コラムには、自分で遊びを工夫する中で育ちが期待できる力として、次の事柄が挙げられています。
気付いたり予想したりする思考力
あきらめずにやり続ける粘り強さ
難しいことにも立ち向かおうとする挑戦意欲
感情をコントロールする自制心
失敗しても立ち直り前へ進もうとする回復力など
そして、数値で測れないこれらの力は「非認知能力」と呼ばれているそうです。
これらの力って…全て、ピアノを練習していくことにぴったり当てはまっていますよね!?
ピアノを練習することによって、「非認知能力」が育つ。そしてそれは、生涯通しての大きな財産になることはまちがいありません。
ヒバリがこのコラムを読んで「なるほどなー」と共感したのは、「なるほど、やっぱりピアノは頭脳にも精神にも最高だ!」ってことと、「なるほど、やっぱりピアノは遊びなんだ!」ってこと
笑っちゃいけない。
遊びって、人生最強の営みなんだから。ホントよ。
ヒバリのHPのタイトル「PLAY AND PLAY」も、ピアノを「弾いて(PLAY)、遊ぼう(PLAY)」っていう意味なんだから。
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