K子さん(大人):
バッハの「イタリア協奏曲」を練習しています。
すでに最後まで予習はしてあって音取りはできているのですが、レッスンは1回に1ページずつにしましょうという約束にしています。
バッハの曲は、それくらい丁寧に時間をかけて学習しないと、奥に隠された深いメッセージを見落として、表面的なものにしてしまう恐れがあるので…
そうは言っても、K子さん本当によく勉強、練習してして感心します。
一体いつの間に、こんなに練習する時間を捻出しているのでしょうか。
先週チェックした「3声部弾き分け」も、がんばって弾けるようになってました!
聞こえた聞こえた!声部それぞれの音が聞こえてきたよ!がんばりました!
そして今日はもう1つ、K子さんからの疑問…
「この『ド』は、どうして上にも下にも符尾(音符の棒)か付いているのかしら?」
「このド」とは、図の2小節目、左手の最初のドの音です。確かに上にも下にも棒が付いていますね。
これは2声部を表しているのです。
前の小節からの続き具合を見るともっとよく分かると思いますが、左手の上側のパート(赤いラインのメロディー)が ソドーシド、と歌い、いちばん下のパート(青いラインのメロディー)が ドミファソド、と歌う、その2つのパートが同一の五線上に書いてあるので、2小節目最初のドは、赤いラインのパートと青いラインのパート、合わせて2人の人が歌う音、ということになるのです。
音符はひとつだけど、音は2つ、2つのパートの人の音が出ていることをイメージして弾く、ということですね。
バッハなど、ポリフォニーの曲は特に、2つとか3つとか4つとかある旋律の横の流れを旋律として理解し、旋律の起点と終点を明確にすることがコツですよ〜。
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