HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

「悲愴」のトレモロの弾き方は

2020年09月05日 | ヒバリ先生のワンポイント・アドバイス

Tさん(大人・男性)

ベートーヴェンのピアノソナタ「悲愴」の第一楽章を練習しています。

ドラマチックで悲壮感あふれる冒頭、それはロマン派好みのTさんにぴったり♪

そこはなんの問題もなく、ヒバリ先生も安心してお任せしていられるのですが、それに続く本篇部分、特に左手のトレモロ連続で苦労しています。

この「悲愴のトレモロ」は、ピアノレッスンでも「苦労するトレモロ」として必ずと言っていいほど例に挙げられる、代表的な「難関トレモロ」なのです。

トレモロの弾き方のコツは

1. 脱力して

2. 回転運動を続ける

これに尽きます。

そのイメージを身近な物に例えると、「電球をキュッキュッと回してソケットにはめ込む」とか、「広口ビンの蓋を高速でねじって閉める(開ける)」の感じです。

それをイメージしながら手首を高速回転させると、それにつれて前腕〜上腕も回転してるのが分かるかと思います。そして、イメージ上の電球やビンのフタサイズをだんだん大きくし、もっと手を広げて鍵盤に置き換えたのが、オクターブのトレモロの感覚に近いかと思います。やってみて。とTさんにお伝えしました。

みなさんも試してみてね。

あと、Tさんにもう一つ言いたいことは、

「あまりいっぱい練習しないでね」ということ!

ヒバリ先生が生徒だった頃には、間違っても言われたことのない言葉ですが、Tさんは怠け者のヒバリとは違って、とっても真面目な優等生の生徒なのです。

放っておくと何時間でもトレモロを練習してしまって、かえって手を傷めてしまったり、時間をかけた割には効果が上がらなかったり、の恐れも出てくるのです。

みんなも、根を詰めて同じ動作を繰り返し練習しないこと、そして違和感や痛みを感じた時は一旦休止して、再度フォームや動きを見直すようにしましょう。

その方が効果も上がり、手のためにも安心だから。

 



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