HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

Lちゃんのきらきら星☆☆☆

2017年02月23日 | レッスン日記(小中高生)
Lちゃん(小1):
先週の宿題が出来上がったあと、歌の曲集の中からパラパラと見て、先生が「これ弾いてみる?」と言ったのは「ABCの歌」です。
「きらきら星」と同じ曲だし、伴奏もすぐに弾けそうなパターンです。
Lちゃんも「うん」と言って、すぐに弾いてみました。
「きらきら星」と同じだけど、歌詞がA、B、C・・・のため、途中で「ファ、ファ、ミ、ミ、レレレレドー」と 少し変化しています。
Lちゃんは迷わず、ちゃんと「レレレレドー」と弾いてる。譜面をしっかり見てる証拠です。
ヘ音記号の左手もちゃんと読んで、両手で楽譜通りに弾くことができました。
これで、この曲は完成なんだけど。

「ねえ、Lちゃん。この歌、前に違う弾き方で弾いてたよね?」
先生は言いました。
Lちゃんが入会したばかりの頃、自分で考えた伴奏をつけて、「きらきら星」を弾いていたのを思い出したからです。
「うん、弾いてた」
「それ、今でも覚えてる?」
「うん、覚えてる」
「弾いてみてよ♪」
確かLちゃんが弾いてたのは、まだ習っていないようなきれいな分散ふうの伴奏をきざみながら、メロディーに合わせていくきれいな演奏だったよ・・・
今日、それをもう一度弾いてもらったら、やはりとてもきれいだったので、先生は言いました。
「録音しようか!」
そしてI-PHONEを出しました。
「きらきら星だから、少し高い場所で弾いて。きれいな音になるよ」
そして、Lちゃんの両手に合わせ、先生も一緒にアルペジオを弾いて、その連弾を録音しました。
再生して 一緒に聴いてみると、とてもとても素敵な演奏です。
「じゃ、これをママのスマホに送るよ。後でパパやおばあちゃんにも聴かせてあげてね」

生徒たちが、耳から入ったり 自分で工夫したりして、即興だったりメチャクチャ弾きだったり、とても素敵な演奏をしていることがあります。
時には今日のLちゃんのように、どこかの楽譜に載っているような、正式な伴奏をしていることだってある。
それって、すごくないですか?
そんな時、できればそれを保存してあげたい。
彼らが自分で弾いているその音、もし楽譜に書いたとしたら とうてい自分では読みこなせるはずもない複雑なものだなんて、知る由もない。
そんなことも知らずに、子どもたちは気持ちよさそうに、そして楽々と、その高度な音楽を奏でている。
なんて不思議な、なんて素敵なことなんでしょう。
つくづく、楽譜の無力さを感じてしまいます。
こういうのも、本物の音楽に触れる一瞬。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。