Y子さん(大人):
オールディーズ・ポップス「ダイアナ」で ラウンド・コード(循環コード)を練習しています。
C-Am-F-G の4つのコードがグルグル何度もめぐってくる「ラウンド・コード」。
伴奏の方はそれさえやっていればいいので、楽といえば楽なのですが、それにロックンロールのメロディーを合わせるとなると、なかなか大変のようです。
「最後の所のリズムが、どうしてもわからなくて(汗)」とY子さんが苦労しているのは、
コーラスの一番最後 ♪オ~ プリーズ、 ステイ バイ ミー、ダイアナ~ の部分です。
ここでリズムに乗り切れなくなるのには ワケがある。
何故かというと、それまではずっと フレーズが拍のアタマから出ていたのが、「ダイアナ~」の所だけリズムを「食って」、1拍飛び出した感じになっているからです。
実は前回お渡しした楽譜では、最後の部分を「ダイアナ~、ダイアナ~」と2回繰り返すように書いていたのですが、リズムの「食い」が1回でも難しいのに、2回も連続して出てくるのではお手上げ、みたいになり、Y子さんのアタマが混乱してきたようなので、ダイアナ~を2回繰り返すのはやめて、最初の1回のみにし、待ち時間はコードの循環に専念しておこう、ということにしました。
とりあえず次回までは、そのスタイルで練習してきて、ということにしたのですが、
「でもいつかは『ダイアナ~、ダイアナ~』と2回弾きたいわ♪」とY子さんの目標は高いです。
「ダイアナ」に限らず、ジャズやポップスの曲には こういった「リズムの食い」やシンコペーションのような「ズレ」、独特の「揺れ」などがいっぱいあります。
ホントのこと言うと、クラシックで習った譜読みだけでそのニュアンスを読み取るのは無理、に近いです。(+_+)
それなのに、まだピアノも譜読みも経験の浅いY子さんに、なぜダイアナみたいなノリノリの曲をご提案してるかといえば、ポップスは譜面だけから取り入れるものじゃないからです。
耳なじんだ曲、自然に口ずさめる曲、自然に体が動いて踊っちゃう曲、などは、譜面が正確に読み取れなくても、感覚でパッ!とつかんだり、弾いたりすることもできる可能性があるからです。
「今に慣れたら、『ダイアナ~、ダイアナ~』も きっと簡単に弾けるようになるから。あまり譜面を読むことに神経使わず、音楽聴いて、歌って、踊ったら弾けちゃうよ!」
というのが、ヒバリ先生のお気楽なアドバイスです。
でも、これホントだから。
ウソだと思ったら、あなたもやってみて。
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