Rくん(年長):
「さあ、まずは発表会の曲だね!」と、「ビッグベンのかね」、そして「ハッピーバースデー」を弾いてみました。
もう上手に弾けてる。これなら大丈夫だね。
今度、Kちゃん・Mちゃんと一緒にやってみようね。
もう発表会の曲が仕上がったので、ぼつぼつ元のテキストもやり始めることに。
「たのしいピアノ・レッスン」の本を開き、「ここまでやったよね」と、目次の、合格した曲のタイトルに丸をつけていきます。
「『ぺんぎんさん』が弾きたいよ」とRくん。
「ぺんぎんさん」は前に弾いたのですが、お気に入りなのです。
「いいよ、じゃ弾いてみよう」
楽譜を見ながら弾いてみたら、前に弾いた時よりずっと上手に弾けてる!
右手も左手も、スラスラと動いています。
「すごいね。いつの間にこんなに上手くなったの?」
「知らない〜」
Rくんは照れながらも嬉しそうです。
「ぺんぎんさん」に花マルが付け足され、さあ、次の曲にいこうね。
「ペンギンさん」の次は…
あら、次からは左手を置く位置が変わります。
今までは、両手とも中央ドに1の指(親指)を置き、左右対象に動かしてメロディーを弾いていたのですが、次からは、左手が1オクターブ下のドに5の指(小指)を置き、右手と並行のド、レ、ミ、ファ、ソ、のポジションになります。
しかも左手は、伴奏をするのです。
「左手がお引越しするんだよ。ここに動いて、左手でもドレミファソ、の場所」
Rくん、早速やってみてる。
「ちょっと難しいけど、Rくん、できるねえ。コレね、実は『小学生バージョン』なんだ。今までは『保育園バージョン』だったんだけどね」と、先生はRくんのプライドをくすぐります。
「ぼく、まだ小学生じゃないよ」
「そうよ。それなのに小学生バージョンやるんだから、すごいよね」
Rくん、嬉しさと誇らしさでいっぱいの顔。いきなり新しいポジションに手を置き、弾く気満々です。
ここぞとばかり先生はたたみかける。
「ねえ、見て。次の曲、『うれしい楽しいクリスマス』だよ。ちょうど、もうすぐクリスマスじゃん。弾いてごらんよ」
「そうだね!」
先生に乗せられ、Rくんは、知らない曲だけど、真剣に楽譜を見て「うれしい楽しいクリスマス」を弾いてしまいました!伴奏もつけて。
続いて、またまた知らない曲の「河はよんでいる」も!
ピアノを初めて8ヶ月。Rくん、ここへきて、急にいろんなことがメキメキ上手になってびっくりです。
音符の読み方、指の動かし方、右手と左手の兼ね合い。
来年の春には小学校に上がるRくん、一気に成長したことを感じました。
これから、どんどん上達する予感です。
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