よつばちゃん(小3):
「たのしいピアノレッスン」の本を使っています。
レッスンに来て、ピアノの譜面台に楽譜を広げた途端に「あっ、練習してくるの忘れた〜」
と言うことが続けてありました。
忘れたというより、先週レッスンが済んで家に帰ったら、もう次の予定があるので、きれいさっぱりピアノは視界から消えてしまって、翌週教室に来た時に初めてピアノが視界に現れ、同時に先週のレッスンを思い出す、という感じでした。
教室で一緒に練習すると、その時間は集中してレッスンし、つまずいたりつっかえたりした所を「もう一回やってみる!」「初めからやってみる!」と一生懸命に弾いています。
この成果をお家で復習してくればどんどん上達するはずなのに、1週間手付かずでは習ったことも忘れてしまい、本当にもったいない。
これは「怠けている」わけではなく、単に練習時間をどうとったらいいかがわからないだけなんだ、と感じたので、「こんなに上手になるんだから、お家で練習しておいでね」と約束し、ママにも「毎日の生活に『ピアノの練習時間』を組み込んで、それを守るように決めてあげてください」とLINEしておきました。
1日にほんの15分でもいいので、たとえば「ご飯の前」とか「お風呂のあと」とか具体的なタイムテーブルを決め、それが守れるようにフォローしてあげる。
慣れるまでは横に座ってあげる、などして付き合っていただけると、低学年の子どもたちでも練習をこなしていくことができるようになります。
…と、このようにお願いして1週間。
今日レッスンに来たよつばちゃん、「練習してきた!」とピアノの前に座るや、あっと驚くスピードと滑らかさで「ぶんぶんぶん」を弾きました。
あんなに苦労した曲が、あっけないほどの見事さで一気に弾き終わり。
「すごい!すごいねー!こんなに弾けるなんて!!!いっぱい練習した?」
「練習した!」
よつばちゃんもとても嬉しそうです。
子どもたちは、「練習する」という言葉の意味を、具体的には把握していないことが多いです。
低学年くらいだと、いつ、どのように練習するのか、『具体的に』言ってもらわないとわからないので、「毎日、ご飯が済んだらピアノの時間」などと決め、「練習」という抽象的な言葉ではなく「今日習ってきたのを聴かせて?」とか「ぶんぶんぶんを弾いてみて」など、はっきりと具体的な言葉で誘ってみてください。できれば、そばにいてあげたり、用事などしながらでいいので耳だけでも傾けてあげたりしていただけると、子どもは心強く思い、難しくても頑張って弾く精神力も育ってきます。
ママやパパもお仕事で忙しいことと思いますが、今、ほんの短い間ですので、お子さんとお付き合いいただければとお願いいたします。
よつばちゃん、来週も、どんなに上手に弾けるか、楽しみにしてるね。