ゴマちゃん(小5):
「今年の発表会、どんなのやろっか?」と聞いたら
「うーん、知ってる曲がいいな。ディズニーとか」との返事。
ゴマちゃん、去年は日本人作曲家の現代曲を弾いたんでした。
もちろん初めてお目にかかる曲だし、メロディー複雑、イレギュラーリズムや不協和音てんこ盛り、ピアノテクニック満載、でさんざっぱら苦労したので、「アレはしんどかった。今年は楽に弾ける曲がいい」との言
なるほど、そうだね。今年はよく知ってる曲にしよう。
で、ディズニーの本の中からゴマちゃんが「これがいい」と決めたのは「フレンド・ライク・ミー(ボクは大親友)」。
「アラジン」の中で魔神ジーニーが歌う、リズミカルでごきげんなナンバーです。
いいね!ヒバリ先生も、JAZZっぽい「フレンド・ライク・ミー」大好きだよー🎵
ところで、発表会って、毎回 去年より難しい(ランクが上の)曲を弾かなきゃいけないと思ってる人はいませんか?
「去年ソナチネだったから今年はソナタを」
「この年齢ならピアノの定番有名曲を」
など 世間体や「レベル表」などにとらわれてしまうのは、もしかしたら本人よりも周りの大人のみなさんかもしれませんが、そんな「見栄や体裁」は ソッコー捨てましょう。
ランク付けを気にせず、本人がすでに知っている、そして好きな曲を弾けば、いいことがいっぱいあります。
・譜読みや音取りに割く時間やエネルギーが大幅に削減でき、その分を曲を表現する努力のために使える。
・編曲、テクニックとも掘り下げる余裕があるので、高いクオリティーを目指し、極めることができる。
・「ピアノ技術」にとどまらず音楽そのものを学び、表現する機会となる
・演奏に自信が持て、余裕のある演奏ができる
・弾いていて楽しい
・聴く人にも楽しさが伝わる
と、いいことだらけです。
ゴマちゃんは今5年生。
中学進学に向け塾や宿題が増えたりと、生活の中で勉強の占める時間がぐんと増えています。
そんな時期は、「知っている曲」「好きな曲」を選んで楽しく仕上げていくのが良いと私は思っています。
未知の曲や高度なピアノ曲に取り組むのは、時間にも気持ちにも余裕が出た時期にとっておいて。
その時は大いに苦しんで(?)切磋琢磨してください。
ピアノの道は遠く長く、山あり谷あり。
いろんな時期を、その時期に合ったレッスンで、そしてその中で最高のクオリティーを目指して努力するのが、長く幸せに続ける秘訣ですよー