Sちゃん(年少):
新年初めてのレッスン。
元気いっぱいにやって来ました。
去年の終わりの頃、新しく「よいこのピアノ」と「わーくぶっく」をもらって、少しずつ弾いていたので、今日はさっそく、本を開いて音符を見ながら弾いていきました。
「ドのおけいこ」、それから「ドとレのおけいこ」、と、次々練習曲が並んでいます。
前は「かわいい絵のところがいい!」と、気まぐれにページをめくったりしていましたが、今日はそんなことも言わず、じっと楽譜を見ながら順々に曲を弾いていきます。
1曲、1曲、ページを進めて、先生から「次のはどう?」と聞かれると「やる!」と言って1つも飛ばさず弾き進め、「ド」と「レ」の練習曲は全部弾いてしまいました。
「ミのおけいこ」に入ったところで、さすがに疲れたか「今度にする」と言って終わりになりましたが、新しくもらった本も、もう半分くらい進んじゃったね!
最後に「なべ、なべ、そっこぬけ」を楽しく弾いて「じゃ今日はおしまいね。また来週ね」と終わりにしようとしたら、Sちゃんがあわてたように「爪切らなきゃ!」と言いました。
そうだ。Sちゃん、レッスン前にレッスン室で見つけた爪切りのことをずっと覚えてたんだね。
今日、レッスンを始める前出席シールを貼ってる時に、Sちゃんがテーブルの隅にあった「スヌーピー」を見つけ、「これ何?」と聞いてきました。
それは、スヌーピーの形をした爪切り。
たまに爪を切るのを忘れてレッスンに来た生徒のために、レッスン室には爪切りを置いているのです。
「爪切りだよ。ほら、こうやって広げて、パチン!って切るの。そうして終わったら、またこうやって畳んで、おしまい!ね?」と説明したら、Sちゃん目を輝かせ、「Sちゃん爪切る!ほら、爪伸びてるから」と、全然伸びてない爪の両手を広げました。
「いいよ、切らなくても。爪伸びてないじゃない」
「この指だけ伸びてるよ。ほらね」
どうしてもスヌーピーの爪切りを使ってみたいSちゃんが熱心に言うので、それじゃレッスンが終わってからね、と約束していたのでした。
「そうだ、爪切るんだったね」
そこで約束通り、「伸びてる」1本の爪を、お迎えに来たお母さんにお願いしてパチン!と切ってもらい、ようやくレッスンがおしまいになりました。
めでたしめでたし。
HP HIBARIピアノ教室
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