Sちゃん(高1):
今日も いつものようにハノンの指ならしで レッスンを始めます。
今日は5月14日なので、14番だね。
みんながハノンを弾く時は、いつも先生が エレクトーンで自動伴奏とリズムをつけてあげているので、今日もSちゃんの弾く「14番」に、普段通り 8(エイト)ビートの伴奏をつけてあげたんですが…
ハノンは、フレーズのパターンを覚えてしまえば 後は機械的にどんどん弾けるものですが(指の難しさは別として)、今日はSちゃんがいまいち音型にピンときてないのか、度々つっかえてしまいます。
そこで、試しに 14番で課題となっている「3-4指のトリル」が目立つような、スイングの伴奏に変え、そのリズムで弾いてみたら…
アッという間に、1つも間違えず完璧な14番が弾けたんだよ!\(^o^)/
その後はトントン拍子、だんだんテンポを早め、すっかり音型も覚えられたので、最後は16(シックスティーン)ビートの伴奏で、倍きざみにビートを取る さらに早いノリの弾き方まで到達できました。
いやー、リズム変えてみるもんだなー。
というか 弾き方工夫してみるもんだなー。
「ハノン」は、ただただ機械的に指をイジめて ど根性で繰り返すもんじゃなく、その曲での課題を見極めて その効果を上げられるような練習方法を採れば、とってもいい効き目を発揮する「薬」になります。
そうすれば目に見えてテクもあがり、しかも楽しく練習できるってことを、今日 Sちゃんが証明してくれましたね。
だけどね、生徒のみんなが自己流で練習すると、ハノンの効き目がなかったり、場合によっては「毒」になってしまうこともあります。
バリエーションやテンポを工夫する時は、先生のアドバイスを仰ぎましょう。
それが進歩への道ですよー