自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

モンキアゲハ,羽化に向かって(3)

2015-09-07 | モンキアゲハ

9月2日(水)。 スダチの葉で,偶然アゲハの幼虫を発見。体長25mmの終齢幼虫です。臭角は黄色。それをぬっと伸ばしました。そして強烈な臭いを発しました。辺りの葉を見ると,食欲の大きさが伝わってきます。

 


夜,飼育箱で観察・撮影中の幼虫A及びBを見ました。うちAが終齢幼虫になっていました。 卵が産付されるのを目撃してから16日ばかり経過しています。体内時計の指示にしたがってか,どうやら休んでいる様子。行儀よく折り重ねた胸脚が印象的です。脚の色はアゲハと異なり,赤味を帯びています。

 


臭角を撮りたくて,いたずら心で指を軽く触れてみました。迷惑なことはわかっているのですが,これも確かめるためなので許してもらうとして。すると,どこに隠していたのかとびっくりするほど色鮮やかな角を,ニュッと出しました。外敵を驚かす武器としてはりっぱなものです。

 


9月3日(木)。早朝見ると,個体Bはまだ4齢のまま。夜もやっぱりそのまま。指で触って臭角が出るのを観察。

 
個体Aがウンコを排泄するのを撮影。こういう風景は生きものならでは,です。わざわざ空中に頭部を突き出して静止状態とは,おもしろい姿勢をするものです。でも,ときどき見かける格好でもあります。腹部を走る黒い帯を見ると,後側の帯が背中央部で途切れ,反対側に続いています。この幼虫の大きな特徴です。一枚目の写真のアゲハでは,途切れることなく連続しています。


9月4日(金)。午後11時。個体Bはまだ終齢幼虫のまま。