自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

探検隊活動で漉いたヒガンバナ紙

2015-09-27 | 日記

9月26日(土)。晴れ。仕事場での話題になります。いろんな自然体験,感動体験を組み込んで行っている『土曜ちょこっと探検』で,ヒガンバナ紙をつくりました。

ヒガンバナの花は今が満開。この時期を逃せば材料が手に入らないので,「今だからこそつくっておきたい」というメンバーの意見を尊重。子どもとおとな,みんなで14人がヒガンバナ紙づくりに挑戦しました。

各自,ヒガンバナを採集して持ち寄りました。それをコンロで煮ました。沸騰後に茎と重曹を加え,煮ること20分。茎がフニャフニャ状態になったときに,指先で繊維を確認してもらいました。みんな,びっくり。繊維がみごとに見えるので,「すごい!」「これ,糸になるかなあ」なんて声が出ていました。


それを蛇口で揉み洗い。繊維がどっさり取り出せました。それを見て,またみんなはびっくり。


次は,わたしが漉き方を説明。そして,いよいよ一人ひとりが漉くのです。

きちんと漉かないと,満足できる結果につながりません。それで,漉き舟を一つだけ,順番を決めて,助け合って,というように慎重に作業を進めていきました。結局,作業を始めてから2時間かかったのですが,なんとかうまくいきました。あとは乾燥。天気がよければ,一日で乾燥するでしょう。


いつも,活動を終えるときに,五・七・五調で感想を書きとめて紹介し合うことにしています。この日は,それぞれの句にビックリ感と満足感が織り込まれていました。各地で咲くヒガンバナを紙料に使って紙を漉く体験は良質な体験の一つでしょう。充実したひとときを提供できて,わたしも充実感を味わうことができました。