9月。アゲハの庭園で作業中の話題を一つばかり。
プランターに植えているジャガイモの茎に,ヤマトシジミのペアがとまって交尾をしていました。この庭にはヤマトシジミがたくさんいて,吸蜜や産卵を繰り返しているので,そうめずらしい場面ではありません。それでも,せっかくの機会なので画像記録に残しておこうと思い,カメラを準備しました。
カメラはコンデジ,そして虫の目レンズを装着した一眼レフ。
がっちりと交尾をしていて,おまけにわたしの気配をちっとも意に介しているようでもなさろう。それで,安心して撮影できました。向かって左がメス。腹部が幾分か大きいという印象を受けます。
今度は虫の目レンズを使って。レンズとチョウとの距離は1cmです。背景には作業用の一輪車,温室,民家が見えます。蜜源である黄色の花も見えます。外敵がいて,絶対に安心できる環境でなくても,この環境でヤマトシジミが世代を繰り返しているのです。
うっかりしていると見逃してしまいそうな世界の出来事なのですが,こうして改めて昆虫の世界に目を注ぐと,小さな事実が日々積み重なっていっている様子が窺えます。