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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(42)

2016-12-27 | 随想

レストランや喫茶店の店先に,メニューなど掲示物を立てかける三角架を見かけることがあります。いわゆるイーゼルです。これをミュージアムの玄関に置いて,近くを通る人に催し物を紹介することにしました。世はPRの時代です。ミュージアムでなにをしているのか,積極的に伝える努力をしなくてはなりません。ミュージアムがある公園の入口に掲示板があるのですが,これだけではPR不足だと感じていました。

それで,言い出しっぺのわたしがイーゼルを手作りすることにしました。

この際わたしは天然木を使うという点にこだわろうと思いました。自然に関するミュージアムなので,作るのならできるだけ素材も加工材でなく,雑木を活用したいと感じたからです。

手作りしたことがないので,まずネット検索をしてみました。しかし,参考にしたいものは見当たりませんでした。それで思い出したのが,市内にある資料館に手作りしたイーゼルが置かれていたこと。さっそく見に行きました。

それは天然木をうまく使って作られていましたが,わたしの納得のいくものではありませんでした。なかでも,相当探さないと入手できないと思われる金具が使われている点が気になりました。紐以外は純天然木製にしたいというのがわたしの思いだったので,金属に頼るのはどうも気になりました。ただ,パネル受けや,支え木の取り付けなど部分的には得るものがあったのは収獲でした。

結果,自分なりの思い付きであれこれ考え,それで作ってみることにしました。出来上がりは頭の中にあるだけ。できるだけそれに近づくようにしながら,木材を加工していきました。木組みには木工ボンドとダボを使いました。そうして3時間で完成! まあ,いい加減な駄作といえばそうでしょうし,努力作といえばそうなのかもしれません。

全体を見れば,下写真の姿です。


受け手はコーンパイプ型にしました。


支え木に穴を開けて外れないようにしました。


掲示板を置くと,こんなふうに。玄関先にちょっと彩りができたように思います。さて,肝心の効果のほどはどうでしょうか。