4月30日
「関東ふれあいの道・神奈川」の中で一番難度が高いと言われる
『⑫丹沢山塊東辺のみち』を歩いてきました。
この道は、神奈川県清川村の坂尻バス停から仏果山に登り
神奈川県愛川町の半原バス停まで歩くという、けっこうハードな道で、
事故は仏果山山頂手前の、両側が切れ落ち、
人ひとりがやっとすれ違うことができる程度の、ヤセ尾根で起こりました。
落ちた方は5人のシニア男性グループの一人で、私たちのすぐ後ろを歩いていました。
滑落時、大きな音がしたわけではなく、一行の方々も冷静だったので、
落ちた瞬間のことはまったくわからなかったのですが、
1人の方が私たちの前の少しだけ尾根が広くなった場所にリュックを置き、
ロープを出しているのを見て、やっと気が付きました。
他の方々も下に降りて、滑落した方のそばにいましたが、
ただ寄り添っているだけが、精いっぱいの様子でした。
ロープは長さが足りなかったので、夫が持っていた10mのロープを
使っていただきましたが、それでも届きませんでした。
なすすべもなかったので、119番通報をしましたが、一行の方のスマホも、
息子(私)のスマホも、電波が届かず繋がりません(みな同じ携帯会社)
仏果山の頂上の展望台からなら届くかもしれないと、
息子が急いで向かいました。
その後、反対方向から歩いて来た方の中に、他の携帯会社のスマホを
使っている方がいらっしゃり、その方のスマホで119番には通報できましたが、
救急隊が到着するのは時間がかかる様子でした。
一行の方のお話ですと、滑落した方は右手小指が骨折、左肩に脱臼があり、
足はどうなっているかわからないとのことでした。
年齢を聞けば私と同じだとか。
ちょっとしたはずみで、足を滑らせたのかもしれませんが、
山ってほんとに怖いと思いました。
しばらくして、山頂から戻ってきた息子に話を聞くと、
そこでも息子の携帯は繋がらず、休んでいた方の携帯を借りて、
119番通報をしたそうです。
息子の情報は、具体的にどこから山に入って、救助に向かったら
よいのかがわかりやすくて、良いと言われたそうです。
滑落された方が、軽症で済めばよいと、帰りの車の中で話し合っていたのですが、
コンビニに寄った際、ヘリコプターの音がしたので、仏果山方面を見ると
救助ヘリが飛んでいるのが見えました。
落ちた場所は木が多かったので、その間から救出するのはさぞ大変だったと思います。

夜、息子からのメールで、救助に向かう救急隊の写真が
ツイッターに投稿されていたことを知りました。

タンカーで運び出そうとしたのでしょうが、救助できなくて、
ヘリの出動となったのもしれまれません。
新聞には出ていませんでしたが、軽い怪我で済むよう、祈るばかりです。