大楠山山頂から山頂と前田橋バス停の分岐まで戻り、
前田橋バス停方面に5~6分歩くと
国土交通省大楠山レーダー雨量観測所がある。
この観測所に設置されているレーダー雨量計は
電波を利用して降雨の強度と分布を測定する設備で、
半径200km~300kmの範囲まで観測を行うことができるそうだ。
展望台に登ってみたかったが、閉鎖されていた。
レーダー雨量観測所から先は細い登山道となる。
20分ぐらい歩くと雷が鳴り始め、小雨が降ってきた。
前日までも雨で、滑りやすい箇所があったので、
これから先は写真どころではなく、歩きに集中した。
途中から雨が酷くなったようだが、
登山道は樹木のトンネルになっており、思ったほど
濡れた様には思わなかったが(実際は濡れていた)、
前田川の川音が聞こえ、樹木のトンネルが期待できなく
なりそうなところで、夫はレインウェアーを、私は傘を差した。
一刻も早く前田橋までたどり着きたいのに、
下りの登山道は、長く感じられる。
大楠山山頂から1時間余り、
最後の階段を下りると、ついに前田川に到着。
前田川は、大楠山の湧き水が集まってできた清流。
全長2.2kmのうち約1.4kmが
「前田川遊歩道」として整備されている。
写真左は現在地・尾形瀬橋の上から、
写真右は600~700m先の遊歩道の起点・お国橋の上から写したもの。
踏み石の上を歩いてみたかったが、
増水していたので、車道を歩いた。
スイカズラ(吸葛) スイカズラ科スイカズラ属
本性つる植物で花の下部から蜜を出すので
スイカズラの名が付けられた。
受粉すると花の色が黄色に変わるそうだ。
13:16前田橋バス停到着
雨はお天気雨に変わり、やみそうな気配となる。
バス停のベンチでしばらく休んだ後、
国道134号線を北上して、立石公園へ向かう。
立石公園へまでは0.8km。頑張って歩こう!
雨は13:20にはすっかり上がった。
途中で雨具をしまったり、リュックのカバーを外した。
標高11.7mの表示。
大楠山の標高差は230m位あったようだ。
久留和海岸
秋谷の立石
「立石」の高さは12m。奇岩としての価値よりも、
その先の「ぼんてん」と呼ばれる岩場とそこに自生する松、
海を挟んで、丹沢、箱根、伊豆の連山や、
その上に浮き出た富士の借景が素晴らしいので、
ここで初代歌川広重も「相州三浦秋屋の里」を描いたそうだ。
この日は富士山は見えなかったが、
空気の澄んだ晩秋から冬は、アマチュアカメラマンが
「立石」に落日がかかるのを、辛抱強く待っているそうだ。
神奈川の景勝地50選に選ばれている。
夫は30代の頃、会社の釣り仲間と、この岩場でよく釣りをしたらしく、
懐かしそうに釣り人を眺めていた。
立石公園にある泉鏡花の碑
草迷宮。
秋谷海岸周辺が舞台になっている。
海岸沿いの歩道からは、
長者ケ崎や江の島がかすかに見える。
へちま加持の寺・円乗院
(左)西海岸通り(右)横須賀市と葉山町の境界あたり
長者ケ崎(横須賀市側)
横須賀市と葉山町の境に位置する岬。
現在は落石の危険があり、立ち入り禁止。
マイルストーン「ヨット」
ここ葉山町は、「日本のヨット発祥の地」であることから
このデザインが選ばれたようだ。
遠くに伊豆半島や富士山を望める、ビューポイントで、
神奈川の景勝地50選に選ばれている。
特に夕日は絶景らしい。
長者ヶ崎の葉山側に位置する海水浴場
コンビニで一休み
(左)葉山町と(右)下山川(川の右側は葉山御用邸)
一色海岸と御用邸の緑。
浜辺に咲く浜昼顔
終点:一色海岸バス停
一色バス停15:30~JR逗子駅16:00(247円)
懐かしの「鯵の押し寿司」
逗子駅に大船軒の売店があったので、
結婚当初、夫が仕事の帰りに(最寄り駅・大船)「鯵の押し寿司」を
よく買ってきてくれたわね。などと思い出話をしていると、
夫が買ってくれました。催促したわけではないのですよ(笑)。
当時の方が鯵が小ぶりだったかも。
雨に降られるというアクシデントはあったが、
無事に④佐島・大楠山のみちを完歩できてよかった。
あとから気が付いたのだが、せっかくここまで来たのだから
御用邸の近くにあったらしい「葉山しおさい公園」に
寄ってくれば良かった。
この日の総歩数は26.123歩 18.1km 914㎉