へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

雪合戦

2010-02-18 23:25:42 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

雪が降ったね、でも、
「何でとけるんだよっ」
と、寒くてやる気のない外の部活の人たちが叫んでいた。 お昼までにきれいに消えちゃったもんね。
陸上部のしんいちは、いつも大学のグランドで部活をしているからほとんど会うことはないけど、珍しく体育館に来ていた。
「どうしたの」
と聞くと、
「グランドがぐちゃぐちゃで急遽休みになった」
と中を覗いた。
「今日体育でさあ、雪合戦してたかのりと一緒にのぶちゃん先生に雪ぶつけた」
「まぢ?」
とんでもないことを…。
「いないのなら少し練習見ていこう」
「うん、いいよ」
と、返事をして後ろを振り返れば、
「小原~」
と、のぶちゃん先生が怖い顔して立っていた。
「げっ」
よくみれば、たかのりがすでに捕まっている。
「さっきはよくもぶつけたなあ」
「ひぇぇ」
しんいちは一目散に逃げ出した。
「まて小原っ」
のぶちゃん先生はたかのりを放り出し、しんいちを追いかけた。
「何であんなに怒ってんだよ」
たかのりを助け起こすと、
「かつお梅入れた」
と答えた。
「か、かつお梅~?」
かつお梅というのは、梅肉と鰹節を混ぜたやつで、これさえあればご飯はオッケーだ、というおかずだ。
「何で…」
「片山教授が賞味期限きれたからってくれたんだ」
「(◎o◎)」
そりゃ怒るわなあ~全身がかつお梅臭くなって…。
でも、もっと怒りそうな人、知ってるけど、黙ってよう…あ?
「あひぇ」
たかのりがいきなり素っ頓狂な声をあげた。
「てめぇ、食い物で遊んだな」
藤川先生がたかのりに蹴りを入れていた。
し~らないっと。
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ピュアホワイト光めだか

2010-02-17 23:29:26 | おたより
この子たちを眺めていたら、こんな時間になってしまった。

全然飽きない。

かわいいなあ。

早く卵産まないかな。

わくわく
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バカ野郎はバカ野郎

2010-02-16 23:28:39 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

朝からくだらないことがあって、全くこいつらの頭の中はどうなってんだ、とムカついた。
何があったかってーと、キチローのバカが懲りずにはるみにちょっかいだしたことから始まった。
「ぼく、チョコ貰ってないんだよね」
「あ~そ」
「くれないの?」
「バカじゃないの
「恥ずかしがることないじゃないか」
(-"-;)
あ~、やめたやめた~、アホくさ
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休刊日

2010-02-15 22:56:35 | へちま細太郎
おやすみ

水槽掃除したら満足して、ネタ浮かばずです

アメブロで適当なことを書いてますから、そちらへどうぞ
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本命チョコは…

2010-02-14 23:03:14 | へちま細太郎
こんばんは、はじめまして、りょうこです。

バレンタインデーに義理チョコもあげたことありません。
毎年、チョコは1個だけ買います。でも、あげたことありません。
今年も買いましたけど、勇気がでなくてあげることができませんでした。 雪だるまのお礼だって言えば、簡単に渡せそうなんだけど…。
なんか…。
どうしようかな、と迷っているうちに夜になっちゃいました。
今年も…買っただけに終わりそうです。
たくさん、貰ったでしょうね、きっと。
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バレンタインデー

2010-02-14 22:07:50 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

バレンタインデーでも容赦ない部活。
そんなわけで、スクールバスに乗ろうとバス停に立っていたら、
「おはよ、細太郎君」}
と、小学校の時の先輩たちがやってきて、紙袋を渡してくれた。
「全員分あるからねえ」
「いつもありがとう」
とお礼を言うと、
「お返し待ってるよ~、おばあちゃんのお菓子おいしいもんね」
と、とんでもない答えが返ってきた。
「義理チョコなんかあげないでよっ」
きいきい声に振り返れば、
「中野治美、あんた相変わらず生意気ね」
と、先輩たちも束になって応酬する。
「ふん、どうせ義理ならこのくらい大きな義理チョコにしなさいよ」
はるみは、巨大なハート型のお煎餅を押し付けてきた。
「(-"-;)」
「チョコじゃないじゃん」
「うるさいっ」
ぼくを無視してのバス停の前の騒ぎに通り過ぎる人たちは笑う笑う。
恥ずかしいのでぼくは、さっさとバスに乗ってしまった。
やだもう…
運転手さんまで笑っているじゃないかあ。
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バレンタインデーイヴ

2010-02-13 20:22:57 | へちま細太郎
「い~ちに~さんし~ご~…」
「(-"-;)」
「じゅうはち~じゅうく~…」
「(-_-#)」
「に~じゅうい~ち…21個か、また去年より増えたなあ」
「くっそお
「おとうさん、怒らないで。たかがチョコじゃないか」
「くっそお~」
息子にチョコの数で負けたからって、なくなこ~いっちゃん、俺も16個で負けたんだ。
藤川だあ~。
去年より減ったぜ。
チョコの数は年の数と反比例するんだなっ。
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バレンタインデーイヴイヴ

2010-02-12 23:01:05 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

ぼくが学校に着いて間もなく、
「近藤君いますか?」
と、1組の女子がやってきた。
「何の用?」
ぼくは誰だ?と思い、廊下に出ると、
「貰ってください」
と、かわいい包みをぼくの手に押し付けていってしまった。
「さっそくチョコ?」
鈴木がうらやましそうな顔をして、ぼくの手元を見る。
「中学に入ってからもモテるな」
たかひろが自分のクラスから遠征してきて、
「今年もくれよ」
と遠慮のない要求をしてきた。
「わかったよ」
ぼくが教室に入ろうとすると、
「近藤君」
と、また知らない顔が…。
「チョコです」
「ありがとう」
ぼくは慣れた笑顔でお礼を言ってあげた。 毎年貰えばどんな風に言えば相手が喜んでくれるか、慣れちゃうよな。
「細太郎君たら、またチョコ貰ってる」
と、はるみのきいきい声が聞こえた。
「何よモテるって自慢してるみたい」
か~何だよ、バカ女。 ぼくは無視して教室に入ると、
「モテるって辛いねえ」
と、野茂に同情されてしまった。
どうせそうだよ、辛いよ~だ。
ってなわけで、お昼休みや放課後に呼び出されて、チョコを押し付けられた。
「う~ん」
大量に貰ってきたチョコの山に、おとうさんは頭をかかえてしまった。
「何でだよ、俺は今年は1個もねえ」
息子に負けてショック受けるなよ~。
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雪だるま

2010-02-11 23:06:26 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

雪だるまのおみやげは、さっそくリカのかっこうのおもちゃになった。頼むからオシッコだけはかけないでね。
午後、近くの公園で待ち合わせをしていたりょうこちゃんに会いに行った。
「これ、おみやげ」
と、雪だるまを渡した。
「ありがとう」
りょうこちゃんは、ビニール袋を雪の中から取り出した。
「とけなくてよかったよ」
雪だるまは作ったまま中で凍っていた。
「かわいい」
雪だるまを持ってりょうこちゃんは嬉しそうだ。
「雪が降っても積もらなから、雪だるまも作れないものね」
りょうこちゃんは雪だるまを箱の中に戻した。
「大事にするからね」
ぼくはりょうこちゃんの手元に目をとめた。 手が赤くなっている。ぼくはとっさにりょうこちゃんの両手をぼくの両手でおおった。
 「あ」
りょうこちゃんは驚いて、手を引っ込めてしまった。
「ごめん…」
ぼくの思いがけない行動で、りょうこちゃんはうつむいてしまった。
ぼくも何だかりょうこちゃんの顔がみずらくなって、うつむいた。
何か…気まずい…。
気まずいぞ…。
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おみやげ

2010-02-10 23:04:25 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

発泡スチロールの箱をホテルの人からもらって、雪と塩を底に敷き、次にビニール袋に入れた小さな雪だるまを、いくつかその上に寝かせた。隙間にまた雪と塩をぎっしり詰める。
「なんだそれ」
鈴木がのぞきこんだ。
「おみやげ」
ぼくはさらにビニール袋に箱を入れると、中身がこぼれないようにした。
「いい考えだなあ」
ぼくはうらやましそうな鈴木に笑い返した。
雪だるまのおみやげは、スキーの合間に作った。うちにいくつか、そして1個はりょうこちゃんに。
我ながらいい考えだと思うよな。
喜んでくれるかな。
コメント (3)
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