使ってるうちにパンクしたりして、空気が抜ける。そんな時はシーラントが効いていない。リムにつぶれたタイヤが被るので、リムが地面に接しないが、ハンドル切ったりするとタイヤがずれて、地面とリムがこすれあう。で、こんなふうに削れたりする。こういう部分はリムを交換すべきなんだろうが、程度が軽いので、金属パテで削れを直している。
今回の最大の作業は錆。
このホイールはチューブレスホイールで、タイヤとリムによって密封し、空気圧を保つ。タイヤの厚み自体が薄いので、クルマのチューブレスよりパンクが起きたりする。その備えにタイヤの中にシーラントというものを入れる。シーラントの水分と9気圧もの大気圧で、アルミでは普通は起きない、腐蝕というものがおきる。
普通はリム内部に防蝕処置されてるんだが、このホイール、チューブレスの黎明期に販売されていて、シーラントを使わないでチューブレスタイヤを取り付けるとされていたころのものなので、腐蝕に対して対応がされていないので、こんな腐食がおきる。
それを3M スコッチブライト ナイロンたわしでリムの内面をひたすら磨くと、これぐらいの仕上がりになる。
何回もさび取り作業したくないのと、腐食がすすみすぎると気密が保てなくなる。
リム内部を錆腐蝕しないように皮膜を塗るのが、今回の作業のメイン。
皮膜の状態がどちらが向いているのかわからないので、評判のを素材のものを2つに絞った。
東邦産業のポリウレタン・クリアーEXと東邦産業のエポキシ・コート。
こういう材料が自作釣り具のお店などに置いてあるようなんだが、そんなしゃれたお店はなかなか田舎にはない。こういう時こそAMAZON。
どちらも塗膜が硬いらしいが、こすれに強いとか、剥がれに強いとか、薬品などの耐久性が高いとか、変色/状態変化に強いとか、まあいろいろあるらしい。素材特性がわからないので、試し塗装してみて、向いてそうなのを使用するつもり。
まずは、ウレタン・クリアーEX80mlセット裏面の製品説明を読むことにする。
可使時間:約3時間 指触硬化:5分 実用硬化:1日~3日 混合比率(容積比)主剤:硬化剤=1:1(測定条件20度)
(カシジカンってなんだ?
「可使時間とは、主剤と硬化剤、主剤・硬化剤・効果促進剤などの組み合わせで使う多液塗料において、科学的反応によって塗料が硬化し始めるまでの時間のことをいいます。油性塗料には、一種類の液体だけでそのまま使える「1液型塗料」と、そのままでは使用できず主剤と硬化剤の2種類の液体を現場で混ぜて使う「2液型塗料」があります。2液型塗料には、モルタル・エポシキ樹脂・ウレタン樹脂などがあります。」
要するに化学反応終了時間の事だな。指触とあるので、触った時の固さが出るのが5分ほど。完全に硬化するのが3日ほどかかる。
思ったより固くなるのが早い。もうちょっと余裕がほしい。1:1の混合割合を、2:1ぐらいで試してみるか。放置も5日ぐらいは必要になるか。)
※本製品は2液反応塗料であり、経過時間により徐々に反応が進行し塗膜性能が向上します。実用硬化時間を目安に用途使用可能ですが、完全硬化には一週間から一カ月程度要します。
※数値は目安であり、気温・適合量など条件により異なる場合があります。
(要するに、固いは固いけど、しっかりした硬さが必要な人は、しっかり硬くなるまで放置しとけという事か。塗料の一次硬化・2次硬化っていうやつだな。)
エポキシ・クリアー・・・・・・製品説明がない。
ネット情報を読み漁る。
要はクリアーが強い、エポキシ接着剤の事か。何度も使ったことのある硬化タイプの接着剤だ。使い方のところでやたらと室内気温にふれている。室温に寄って、硬化速度が著しく変わるんだな。ちょうどこれから暖かくなる季節だからちょうどいいか。
こちらは施工がしにくそうだな。
どちらにしても2液タイプのものは、白濁に関して書かれてる。
(まあ当たり前か、混ぜ混合させる段階で、おもくそかき回せれば空気が混入し、細かく泡立ち、クリアーというより白くなる。空気が抜くには置いておく以外の方法しかない。そんな時間待ってれば、硬化が始まり、空気粒が閉じ込められてしまい、塗る機会を失ってしまう。
減圧容器があればエアー膨張させて、早くエアーが抜けるに違いない。
今回の塗装は仕上がりもタイヤで隠れてしまうので気にしない。でも細かな泡が密封性を阻害するのは困るか・・・・・。刷毛で塗りしごく段階で、エアーはきっと抜けと思うが・・・・・・・・試すしかないか。
本番はずっと後になりそうだな。