先日ラジコン時代の友人と会い、少し話が弾んだ。その友人も最近はラジコン自体さっぱりしてないそうだ。
昔はよくショップコースに行って走らせていたり、公園サーキットに走らせに行っていて、腕試しでタミヤグランプリに良く参加していた。
タミヤグランプリに参加すると参加ステッカーをもらえるのだが、枚数数えてみたら36枚ほど持っていた。貼ることはなかったので、この枚数が参加回数なんだろう。主には地元民優先の中部地域の名古屋開催のばかりだが、タミヤサーキット掛川サーキットは全国区なのでたまに足を伸ばして行っていた。年間2・3戦ほどなので、12年ぐらいハマっていたということになる。最近はやすみがそもそもめっきり少なくなって、サイクリング趣味が優先で練習こそはたまににするけど、レース参加自体はめっきり無くなった。
話してるうちに、でタミヤグランプリでどういう作戦でレースに挑んだのかとかの話になった。メイン別優勝のパターンとか、下位に沈んでしまった時とかの話で少し盛り上がった。
タミヤグランプリがどういうものか知らない人が多いので説明すると。
①タミヤ模型が主催。タミヤ車のみで行われる。車種別に2・3クラスだったり、5クラスもあったりする。車種別に規定があり、イコールコンディションの元、ラジコンカーレースをする。
クルマの種類はいろいろあれど、私が参加していたのはほとんど1/10ツーリングクラス、ミニクラスだった。
②ツーリングクラスの方は、年間ポイントとシャーシグレードで、上級クラス中級クラスと別れる。ポイントはよほどの遠征組なのと、Aメインで優勝もしくは入賞でもしない限り、ポイントは大きくたまらない。それもあって30ポイント以下の、中級クラスのGTクラスに出ていた。このクラスは腕に覚えのある人から、初心者を脱した人まで、腕のレベルに幅がある。この幅があるということもレースの作戦を立てる上の考慮となる。ちなみに上級クラスはTRFクラスと言って、めちゃガチな人しかいない。他には5ポイント以下の初心者クラスがあった。
ミニクラスは始めたころはコミカル的な扱いで、タミヤGPに参加を始めた当初は参加人数も集まらないと言われるほど不遇なクラスだったんだが、参加すればガチな人らばかりで、参加をすると周回遅れにされるぐらいの腕の差があった。腕がある程度上がると、同一周回で走れるようになり、もう少し腕が良くなったところで、接戦のレースが味わえたので、ツーリングよりよくこのMクラスに申し込みばかりしていた。出場しなくなるころにはMクラスはものすごい人気で、このクラスに申し込んでもGTクラスに振り分けられるということもあった。(申し込みに第一希望から第三希望までの記入欄があった。)
③クラスの予選タイム順に決勝クラスが振り分けられる。一番速い人らが集まるのがAメインで、参加人数の多いクラスになると、予選タイムが遅くなるごとにB・C・D・E・F・G・H・Iメインぐらいまで振り分けられる。Aメインの優勝者にはビッグトロフィ。2・3位くらいまで小さな楯。たまにB/Cメインの優勝者にまで楯が出る事もある。
ツーリングシャーシのGTクラスのAメインはあまり縁がなかった。数度はずば抜けて速く走れたこともあり、2・3回はAメインに入ったこともあるが、いつも下位に沈む。周囲の腕が良すぎて、走行のロスがなく、一度抜かれでもしたら少しづつ引き離されるばかりで、追いつくとかまずなかった。B・C・D・E・F・G辺りが定番のクラスだった。C・D・E・Fあたりでメイン別の優勝経験がある。優勝とは言ってもそもそも下位なので威張れない。
Mクラスの方はシャーシ自体が少し不安定にできてるので、レギュレーションを守った作りをしてると、まずどこか不安定な場所が出る。そこで走行が乱される。タイミングが良ければ先行優勝される場合や、どこまでもタイミングが悪く、先頭から下位まで団子状態になる事がある。そこが面白い所なのかもしれない。このクラスはA~Eぐらいまでまんべんなく散らばる。ビックトロフィは得たことがないのでAメイン優勝はしたことがない。ちいさなAメイン2・3位の楯があるので、Aメイン入賞までは行くことができた。
ビッグトロフィは憧れ。
友人のレース走行パターンは、先手必勝、先行逃げ切りもしくは、なるべく先行して優勝戦線にかかわるというものだった。友人は魚雷上等な人で、先頭、中盤、後半のどこからでも、スタートのオン・ザ・トーンに合わせてスタートし、第一コーナーに突っ込んでいく。そこでなるべくギリギリにかわして抜け出すという、反射神経の良い操作をして抜け出すという、神懸りの走行をする。そこからじりじりと速度を上げていくのだが、順位的な位置取りのアドバンテージを活かして優勝戦線にからむ。そんな走行をする人でした。
私は追い上げタイプと言えます。
練習不足からか走行ラインが安定させにくく、ラインがまとまらないので、マージンとって走るせいか、べストラップを出せないんです。そのため後方追い上げの方法がもっぱら多かったです。
一般のタミヤグランプリのコース取りとしては、スタートストレートの直後が、90度の曲がりになります。このカーブで車が集中し、ぶつけ合う事になります。ここでのぶつけ合いは『魚雷』と名付くほどの勝負ポイントです。そこの魚雷の最中は運と腕がものをいう。まず抜け切れた人ほど有利です。次には引っかかってもすぐ逃げ出された人。そして助けのエスケープが早く入った人。最後に待てど暮らせどエスケープが車を見つけれず放置されたと人。
Aメインの場合、スタートがなぜかだいたい中盤とか後方なことが多く、Bメイイン以下でもなぜかトップになったことが無い。オンtheトーンの後のこの魚雷合戦に参加する事はなかった。中盤は突っ込むには少し届かないし、届いたとして後から魚雷が襲い掛かってくる。なので後発の魚雷にひっかからないように、抜け出しつつも魚雷には参加しないようにしてました。
中盤のスタートの時は、魚雷合戦には参加せずに、先頭スタートのひっくり返っているシャーシをかわして順位を上げる。だいたいするっと中盤以上に上がれる。そこからコース回数を重ねるほど慣れがすすむので、コーナー速度を上げていく。オーバーランすることもなくクリップにつけ高速でカーブを抜けて、先行車に接近していき、コーナーで甘い走行したところを差して抜く。というのを繰り返していると、先頭が見えてくる事がある。たいていは先頭の先行逃げ切りで追いつかないことが多いが、たまに競ってるときがある。先頭が競っているほどインを締めるため速度が低下しているので追いつくことができる。2台の競を見ながら半周ぐらい付けこめるところを観察して、その姿勢になったところで競に割り込んでいく。うまくシャットアウトされると抜けないし、うまく割り込めると2位に上がれる。たまに一つのコーナーで2台うまく躱せることもある。先頭に立った途端プレッシャーで自滅することもあるが、プレッシャーに打ち勝った時はメイン優勝している。
そんな競り合うというのがすごく楽しい。でも競り合おうとすると、ぶつけて来るというようなのもいるから、必ずしも満足する競り合いが体験出来ないこともある。
先行がどうしても苦手なところは他にもある。スタート後にするっと単独で先行できたときに直面するのが、何周か走行しているとそのうち、後尾スタートの人の競り合いに突っ込んでいくことになる。メインが一緒なので似たような腕前なんだけど、逃げ切りの場合と競っている場合は僅かに速度が違う。また競っているときのラインは少し違うので、うまくかわさないといけないのだけど、それがすごく下手。なので接触からそこで大きく順位を落とす。先頭に帰りざく程の残りタイムもなくその順位でレースが終了。
先頭を競っている状態だと、最高尾部の競り合いに突っ込んでいく時は、単独と違い複数台速いのが近づくのは認識しやすいのか、案外避けてもらえる。
だいたい同じクラスを走ってるのだけど、レースが始まると自分の集中しはじめ、周りの事が見えなくなる。他のメインレースなど見ないし、同じメインのこともある。エスケープの時は友人のボディが見つけられず、まず見たことがなかった。なので走行スタイルを知らなかった。
練習走行は路面グリップの確認とラインの状態確認が主になる。ラインは走行前の看取り練習でだいたいできてるのだけど、名港は40cmタイルブロック路面で、タイルブロックのつなぎ段差がどしてもあり、そこでシャーシが当たりハンドル操作がうまくないときがある。そんな確認のため、2分の練習走行は非常に大切。最初から最後までじっくり2分という時間がとれるのが本当は一番だが、投入タイミングによっては1分も走れないときがあるので、次にしてくださいと言えることも大切。
私が参加始めたころの愛知県大会は名古屋の栄公園、100m道路の真ん中部分の公園のタイルの部分で行われていた。栄もタイル、名港もタイルって縁があるなあ。そこはつなぎ目はきれいだったのだけど、ブロックタイルの合わせ目が両方がふちが凹っていたので、この凹にタイヤがハマりたまにありえない動きをしていた。日程の問題か取れなくなったようで、露出のない名港で行われるようになっていった。あそこはレースをするという広告効果がない。観客が少なすぎる。まだモリコロパークの方がマシなんじゃないかと思う。