WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

イ・ジュンシクのイン・ニューヨーク

2006年07月13日 | 今日の一枚(K-L)

●今日の一枚 2●

Lee Jung Sik         In New York

Scan10009

 しばらくぶりに取り出して聞きました。なかなかいい。僕は好きです。韓国のSAXプレーヤー Lee Jung Sikの作品。数年前、仙台の「新星堂」ジャズフロアーでお勧め版として宣伝していたので、信じて買いました。よく見ると、パーソネルも

   Lee Jung Sik (ss,ts)

      Ron carter(b)

       Kenny Barron(p)

       Lewis Nash(ds)   

       Hino Terumasa(tp)

と、有名どころです。気負いのない、ストレートな演奏、溢れ出る歌心、繊細な表現。こういうのがいいんだよね。買ってよかった。以来、時々ターンテーブル(トレイ)にのるようになりました。いろいろ難しくなったジャズの世界だけれど、たまにはこういう作品を聞いて原点に返りたい。そういう意味では韓国ドラマの流行と通じるものがあるのかもしれない。

 ちょっと、私の感覚とはちがうんだなあという解釈の演奏もあるのだけれど、全体的な印象はGood。気に入っているのは、④My One And Only Love そもそも原曲が好きなのだけれど、はれものに触るように吹く繊細なSaxに感じてしまう。John coltrane & johnny hartmanの演奏にはちょっと及ばないけれど、十分お勧めできる聞く価値のある一枚だと思います。

 今日は帰りが遅かったのですが、疲れた体を癒し、自分を取り戻すのに十分に貢献してくれました。

                                              平泉澄