WATERCOLORS ~非哲学的断章~

ジャズ・ロック・時評・追憶

増殖するきゅうり

2022年07月24日 | 今日の一枚(I-J)
◎今日の一枚 584◎
板橋文夫
 数年前から家庭菜園をやっている。畳にすればわずか3~4畳程度の広さだ。全くの素人なので、見よう見まねや思い付き、思い込みでやっている。そんな私が植えたのにそれなりに育ってくれて収穫できるのがうれしい。今年は、畑にはオクラ・ピーマン・パプリカ・しし唐・唐辛子・きゅうり・かぼちゃ・ナス・トマトを植え、プランターではトマトとナスを育てている。他に、数年前に植えたアスパラガスとミョウガは毎年その時期になると収穫できる。
 
 今はきゅうりの収穫期だ。毎日、1~2本収穫できる。ところがである。近隣のお年寄りたちが次々にきゅうりを持ってきてくれるのである。素人の手習いで畑を運営している私を見かねてか、こうした方がいい、ああした方がいいと助言・指導に来てくれるのである。それ自体は苦ではない。助言されて、なるほどと合点がいくことも多々ある。困っているのは、そのたびに大量のきゅうりを持ってきてくれることだ。近くに住む母親も自分の畑で採れたきゅうりを持ってきてくれることもあって、私の家のキッチンはきゅうりでいっぱいである。そして、私の頭の中は、これらのきゅうりをどう料理しどう処分するかでいつぱいである。

 今日の一枚は、板橋文夫の1976年作品『涛』である。アップルミュージックのハイレゾロスレスで聴いている。ちょっと前に電源付きのライトニングケーブル用コネクタを購入し、iPadから外付けDACにつないで聴いている。音がいい。音の鮮度がいいのがはっきりわかる。誰てもわかるレベルで音が違う。
 板橋文夫の作品については、これまでに数作、このブログで取り上げた。その際も記したことであるが(→こちら)、もう20年ほど前に気仙沼市本吉町の「はまなすホール」で見たライブが忘れられない。板橋の作品を聴くと、いつもあの時の情景が甦ってくる。