●今日の一枚 130●
Curtis Fuller Blues-ette
超名盤である。カーティス・フラーの1959年録音、『ブルースエット』。わかりやすい。気持ちいい。最高だ。
リーダーはカーティス・フラーだが、いうまでもなく、全体のコンセプトは、ベニー・ゴルソンのもの。1950年代後半、長々と展開されるソロが全盛で、クールやモードやフリーといった新しいジャズがつぎつぎと誕生したこの時代に、ゴルソンがファンキージャズの枠に留まりつつ、あくまでアンサンブルを追求したのは興味深いことだ。彼は、古くて新しいアレンジといものにこだわることによって、時代の扉を開けようとしたのかもしれない。
「ファイブスポット・アフター・ダーク」、なんだかんだいっても、やはりかっこいい曲である。テナーとトロンボーンの低音のアンサンブルにぞくぞくと鳥肌が立つ。
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