あめましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
写真の神社は私の家の近くなのですが、周りが津波で壊滅したにもかかわらず、陸の孤島のように被害のなかった神社です。本当に海のすぐそばで、高い場所にあるわけもありません。ほんの数メートル先からは壊滅的状態なのです。周囲が江戸時代の入浜式塩田跡で低い土地だったので、相対的に高い場所だったわけです。文字通り、「水は低きに流れる」ということでしょうか。津波から奇跡的に被害を受けなかったということで、神様の力でだと、小さな神社にもかかわらず、参拝者は増えているようです。
この神社の近くはいまでもこんな状態です。津波前は民宿が密集していた地域です。
今年の1~2日はほとんど家から出ずに過ごしました。こんなにゆっくりしたのはしばらくぶりです。
元日は、朝から晩まで石原千秋『「こころ」で読みなおす漱石文学~大人になれなかった先生』(朝日文庫)という本を読みました。かつての小森陽一さんなどの説を援用しつつ、著者独自に『こころ』のテクスト読解を試みた作品ですが、結構面白かったですね。2日は、ちょっと思うところがあって、若い頃読んだ、ジャック・ラカンに関する本をあっちこっちひっくり返しているうちに終わってしまいました。ほとんど読書しかしない2日間でしたが、ぐだぐだして結局なにもせずに終わってしまう例年の正月より、自己満足的な充実感はありました。
今日3日の午後になって、今年大学受験の長男のために、実力不足を補うためにも神様の力をお借りしようかと思い立ち、近くの神社にお参りしてきました。ひいたおみくじは「末吉」でした。
今年もよろしくお願いします。
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