●今日の一枚 171●
Eddie Higgins
Don't Smoke In Bed
今日は久々の完全オフだ(といってとも持ち帰りの仕事はあるのだが……)。早めに朝食を済ませ、コーヒーを淹れて、しばらくぶりに静かで穏やかな朝の時間を過ごしている。私は近所のスタンド・コーヒー店で豆を買っているのだが、今飲んでいるやつがなかなかうまい。エチオピア産の「モカ イルガチェフェ G-1」という豆だ。程よい酸味とコクがあり、上品な香りがする。私は決してコーヒー通ではないのだが、一口のんでこれは全然違うとわかるものだ。聞くところによると、エチオピア産のコーヒーの中でも最も品質が高く評価されているものらしい。
2000年録音のエディ・ヒギンズ・トリオ『ベッドで煙草はよくないわ』だ。ドラムレスのピアノ・トリオで、ベースはジェイ・レオンハート、ギターはジョン・ピザレリだ。もう7年も前の作品なのですね。時間が経過するのは早いものだ。このころのエディ・ヒギンズはヴィーナス・レーベルから続けざまに作品を発表し、どれも好調な売り上げを記録していた。ジャズ雑誌の広告にも頻繁に登場し、一世を風靡したものだ。私もご多分に漏れず、何枚かのCDを購入し、はまったという程ではないにしろ、結構熱心に聴いたものだった。けれども、いつしか流行も終わり、エディ・ヒギンズのCDもトレイにのることは少なくなった。昨日、ジェイ・レオンハートのリーダー作を聴いたのがきっかけで、しばらくぶりに聴いてみようかという気になったのだが、今聴くとこれがなかなかいい。本当に寛いだ演奏だ。ドラムレスの良いところが前面にでている。メロディアスでゆったりと流れるサウンドは、今日のような静かで穏やかな朝にはぴったりだ。
60年代や70年代なら、軟弱者とかプチブルとか罵倒されたかもしれないが、人生のBGMとして生活のクオリティーを上げ、疲れきった神経を補正して、自分自身を取り戻すのも、Jazzを聴くことの効用のひとつだ、と今は思う。
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