●今日の一枚 173●
Select Live Under The Sky '87 10th Special
Tribute To John Coltrane
昨日に続いて、今日も完全オフ、長男の少年野球の観戦に行ってきた。準決勝では苦戦したが、わが息子のタイムリー・ヒットで2-1で何とか逃げ切り、決勝では7-5で負けていたものの、最終回裏にこちらの3ベース・ヒットや息子の四球に相手のエラーも絡んで、7-8で逆転サヨナラ勝ちだった。勝利の瞬間、ランナーとして生還し、仲間と抱き合う息子を見て、親バカだが、やわらかいボールでキャッチボールを教えていた頃を思い出し、年月の過ぎ去る速さをしみじみと感じた。来週も別の大会があるのだが、仕事の都合で応援には行けそうもない。
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今日の一枚である。最近、割と叙情的なものばかり聴いていたので、久しぶりにガツーンというジャズを聴きたくなって取り出した一枚である。1987年に行われたライブ・アンダー・ザ・スカイの特別プログラム「トリビュート・トゥ・コルトレーン」におけるライブ・レコーディング盤である。参加メンバーは、
ウェイン・ショーター(ss)
デイブ・リーマン(ss)
リッチー・バイラーク(p)
エディ・ゴメス(b)
ジャック・デジョネット(ds)
である。ショーターとリーマンのソプラノ・サックス吹きくらべがひとつの聴きものになっているが、ピアノがハービー・ハンコックとかでなく、リッチー・バイラークというところも面白い。ちょっと音の厚みに欠けるような気がしないでもないが、リッチー・バイラークもこういうプレイができるのですね。
バブルの頃はジャズの野外コンサートの花盛りであったが、近頃はめっきり減ってしまった。私も何度か足を運んだこのセレクト・ライブ・アンダー・ザ・スカイも今はもうない。野外ということで、サウンド的に素晴らしいものが期待できるわけではないが、ビールを飲みながら開放的な気分で聴く野外ジャスは違った意味で格別のものだった。残念ながら、この1987年のライブ・アンダー・ザ・スカイに足を運ぶことは出来なかったのだが、今CDで聴くにつけ、そのことが悔やまれる。コルトレーンに影響を受けた人たちの繰り広げる音のバトルの熱気が、モニター・スピーカーからもビシビシ伝わったくるからだ。
ショーターとリーマンのバトルについては、後藤雅洋氏の《 よりコルトレーンの音色に近いということではリーマンに、音色の迫力ではショーターに軍配を上げたい 》(後藤雅洋『ジャズ・オブ・パラダイス』JICC出版局)という評価に従がいたい。
1987年、私は野外コンサートなどにはいけない、四畳半トイレ共同の古いアパートに住む貧しい身の上だった。
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