昨日夕刻葉梨康弘法相は辞表を提出し岸田首相が受理した事となりましたが、同日朝には岸田首相と官房長官等少数の会合で「解任やむを得無し」と判断され事実上の更迭の様です。先月24日山際大志郎前経済再生担当相が旧統一教会幹部との不適切な付き合いとそれに対する要領を得ない答弁が重なり「事実上の更迭」となり、次いで寺田総務相の「政治資金報告書」の記載漏れに始まり、脱税疑惑など4回も議会で訂正発言をし、今週は寺田総務相の辞任劇? かと思っていました。
寺田総務相(ネットより)
そしたら9日に葉梨法相は「法相は死刑のはんこを押す地味な役職」等と東京都内で開かれた自民党議員のパーティーで 発言していた事が判り参院法務委員会で野党の集中砲火を浴びていました。
「旧統一教会による献金で生活困難になった信者2世の救済」や「カルト集団をどう規制するか」など法的な不備が山積している時に「東京大学法学部卒」の警察官僚上がりの議員が心無い発言だなー!と思っていましたら、支持率下落を気にしての官邸と自民党幹部の「対応」ですから、これで閣僚が身を正すかどうかは判りません? 寺田総務相に影響が及びますかね?
静かにこの先を見守っています。
写真:衆院法務委の前に記者団の取材に応じる葉梨康弘法相=11日午前、国会内(矢島康弘撮影)
産経新聞:
岸田文雄首相は11日、「法相は死刑のはんこを押す地味な役職」と発言し、批判が強まっていた葉梨康弘法相(63)を更迭した。葉梨氏は首相官邸で首相と面会し、国会の混乱を招いたとして辞表を提出した。後任には斎藤健元農林水産相(63)=衆院千葉7区=が就任。岸田政権発足後、閣僚の辞任は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で10月24日に辞任した山際大志郎前経済再生担当相に続く2人目で、政権のさらなる打撃となるのは必至だ。
首相は11日、官邸で記者団に「私自身の任命責任も重く受け止めている。山積する課題への取り組みを進めていくことで職責を果たしたい」と述べた。葉梨氏は首相との面会後、「死刑という文言を軽率にも使ってしまい、国民に不快な思いをさせた」と陳謝した。
葉梨氏は9日、東京都内の会合で「法相は朝、死刑(執行)のはんこを押す。昼のニュースのトップになるのはそういうときだけという地味な役職だ」などと発言した。「旧統一教会問題に抱き付かれてしまい、解決に取り組まなければならず、私の顔もいくらかテレビに出るようになった」とも語った。葉梨氏は9日以外では東京都内での3件の会合、地元での複数回の会合で同様の発言をしたと明らかにした。
9日の発言後、野党は一斉に批判し、葉梨氏の更迭を求めた。首相は10日、官邸で記者団に「説明責任を果たしてほしい」と述べ、続投させる考えを示したが、野党のみならず与党からも批判が高まったことや令和4年度第2次補正予算案などの国会審議への影響も踏まえ、閣僚交代は不可避と判断したとみられる。
一連の対応のため、首相は11日に予定していた東南アジア歴訪のための出発を12日未明に変更した。
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