王様の耳はロバの耳

横浜在住の偏屈爺が世の出来事、時折の事件、日々の話、読書や映画等に感想をもらし心の憂さを晴らす場所です

太陽光発電システム 完成

2006-06-07 07:32:22 | 生活(地域)
爺の仕事場のある弘明寺には商店街がありアーケードというアルミ製の屋根がついていて雨の日は傘不要、晴れの日は日を遮るように出来ていて中々便利な物である

そのアーケードの上に太陽電池を置いて電気を発生させ商店街の夜間照明の助けにしようとの事で昨年の暮れ位から準備が始まり5月の中ごろ完成した
写真の様なアーケードの上の点検道に0.8mX1.58mの太陽電池板を60枚も直列に並べ熱源にした様だ

場所の提供は当然弘明寺商店街 金の出し手は横浜市環境保全局になっているがCO2削減の一環を担っているはずでエネ庁からの補助と併せてという事であろう
商店の中央には大岡川が流れていて観音橋の欄干には太陽光発電システム完成の横断幕、反対側には機能表示板が取り付けられた

ところでこれだけの事をして何が起こったのであろうか
                            
表示板の左側はCO2の削減量 中央が発熱電力 右側が発熱電力量とある
CO2の3.7立米/gがどの位の物なのか 例えば名物桜の若木の一枝分とか、一本分とか 説明はない 悪い施設では無いのは判るが掛かった費用と効果(直接的/間接的)と後日の維持管理費を示さないと総合評価が出来ない
そういう点から見ると中田市政も大分改革が進んだと言われるがまだまだ

ネットであちこち調べてみると弘明寺の企画は年間で1万キロWHの電力量となり一般家庭三軒分の使用電力に相当するようだ そうだとすると一般家庭の電力を(末端価格で--何やら麻薬取引みたい)1万円/月とすると年間で三軒で36万円の節約になろう 間接効果は勿論「CO2削減による地球温暖化の防止」である その効果を金銭でどう評価するかは難しいがここでは電気代の節約と同じ36万円/年としておく さて設備一式を保守管理するために必要な後年度の経費 これも36万円/年としよう 一方この太陽光発電システムの装置一式には幾ら掛かったのであろうか? 場所は商店街が提供だろう ネットであちこち調べると一般家庭で太陽電池板を24枚置いてなんてユーザーの声が載っている この場合も費用一式については語られない メーカーはお見積もりを今すぐとしている 仕方が無い一般家庭の3倍の太陽電池を並べるのである 初期投資360万円と勝手に決める すると10年で元が取れる計算となる さてこれで投資に妥当性があるか
 
本来この手のパイロットプロジェクト(絶対に成功させるべき案件)は十分な準備と出来上がりを見たものになるほど俺も真似しようと納得させるものでなければならない(その反対がテストプロジェクト--駄目なら止めるし手直しで行けるなら取り掛かる) この費用対効果は爺の当てず法だから、設備がもっと安いようなら効果は大と言える だれか教えてください

環境問題・ロハス・エコロジーとか皆の関心が高くなってきているが安全の確保には金が掛かる、手間が掛かる それと効果との兼ね合いを企画側は説明しなければいけない これが説明責任(Accountability)という事であろう
そこを避けて通るとお役所仕事だからできるがとか金の出し手の腹が痛まないからやれるで済んでしまう  出所のわからない金は最後は税金から出ているのだから
                       


                             
コメント (1)
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