下に掲げた参考記事は6日(現地時間)イラクの駐留米軍のお粗末事件です。そして内容は深刻です。
米軍の統合本部議長が明らかにした事ですが「現地駐留米軍の司令官がイラクの合同策作戦司令官に「米軍がイラク撤退を準備している」との書簡を誤って送付したそうです。
脂汗 >
「誤ってとは(多分)上司というかトランプ大統領の許可を得ない草案」がイラク側に渡ったという事です!!
このお粗末は前日に緊急招集された「イラク議会が外国部隊の駐留を終わらせる議決案を採択した」事から引き起こされた様で、現地米軍の混乱ぶりが想像される事態です。
撤退を議決したイラク議会(ネットより)
素人の浜爺でも思いました。「バクダッドの空港でイランの要人を爆殺してしまう」なんてイラクの主権はどうなっているのかな? と。
米軍主導の有志連合がフセイン率いるイラクに「イラク戦争を仕掛けたのが2003年3月、4月には首都バクダッドの陥落とフセインの逃亡。5月には大型兵器での戦闘は終わりました」 しかーしそれからが“フセインの強権により掌握されていたイラクが民族、宗教の対立でバラバラに分解しました”そして12月のフセイン逮捕と成りましたが、「大量破壊兵器は見つからず(結局保持していなかった様です)、有志連合からもイラク侵攻の意義を疑われる始末!」
2003年12月 逮捕時のフセイン (ネットより)
以降はもう泥縄政策の続きでそこへイスラム過激派の台頭とあわせて、いまだに米軍が駐留しているわけです。
それでも何度組閣され議会が招集されて軍事的に安定した地域に付き軍政から民政に移行しているようです。
日本人と違うなー!!と思うのは戦後(まあ2008年頃から数えて)10年余りで、この混乱状態の中「よくもまあ米軍は撤退せよ!」と議決したものです。
トランプ大統領は「イラクの議決に激怒」の様ですが、許可を得ない得ない撤退準備の書簡」を送付した米軍の機構そのものに怒らないといけませんよね!!
関係者は全員首! ですけど、どうしますかね?
イランとのタフなやり取りが予想されるこの時点で西隣のイラクがこれではトランプ大統領も辛いところでしょう!
大統領選を念頭に劣勢挽回を狙いに軍事行動に走らない様願うばかりです。
写真:米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長
AFP/時事:
【AFP=時事】米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長は6日、米軍がイラク撤退を準備していることをイラク政府に通達する公式書簡が、誤って送付されたことを明らかにした。
イラク議会は前日、駐留米軍の撤退を要請する決議を可決していた。書簡はイラク駐留米軍の司令官ウィリアム・シーリー准将がイラクの合同作戦司令官に送付したもので、イラクと米国の国防当局者らはAFPに対し書簡の信ぴょう性を認めていた。
シーリー氏は書簡で、「われわれに出国を命じた貴国の独立した決定を尊重する」と表明。イラクに駐留する米軍主導の有志連合部隊は「向こう数日、数週間で部隊を再配備」するとし、「この任務を実行するため、有志連合はイラクからの撤収が安全かつ効率良い方法で確実に行われるよう、一部の措置を講じる必要がある」としていた。
書簡では、米大使館がある首都バグダッドのグリーンゾーン内とその周辺をヘリコプターが飛行することになると通達。AFPは6日夜、バグダッド上空を低空飛行するヘリコプターの音を夜通しで確認していた。
だがミリー氏は記者らに対し、送られた書簡は草稿であり、送付は「間違いだった」と言明。またマーク・エスパー米国防長官も、「イラク撤退の決定は一切下されていない」とし、「あの書簡は、われわれの現在の状況と相反している」と述べた。 【翻訳編集】AFPBB News