朝からTV報道2001を見ていた
「働けど働けどわが暮らし楽にならざりじっと手を見る」と石川啄木の歌を引いて冒頭から日本は貿易黒字なのに生活が楽になった実感の無い庶民の感覚に重ね合わせていた
それもそのはず今朝は元経済同友会副代表幹事 三国陽夫氏による「黒字亡国」との著書を中心に内容の紹介 それに対し谷垣財務相と元ミスター円の榊原早大教授それに日本総研の呉主席研究が加わった
三国氏の主張は:(例として)日本企業が米国に車を売る 代金をドルで受取る 企業は給料の支払い他に使うためドルを銀行・投資家に売る 彼らはドルで米国債を買う そのドルを使って米国は住宅投資をしたり減税をしたり投資家は日本の株を買ったりする
つまり一所懸命働いたのに金は素通り、だから「働けど働けどーー」なのであると
いいぞ! ここまでは爺がいつも言っている事と同じでないか
三国氏は素通りを防ぐためもっと内需を拡大せよと主張する
爺が国際収支2005年 黒字のコラムに書いたように(番組は経常収支と言っていたが)19兆9千億円の黒字 その内貿易収支は9兆5千億円 所得収支は12兆5千億円に上る 一方米国は90兆円の赤字
そこで1995年円が79.45円/ドル時点の財務館榊原教授が反論する 米国の経常赤字と財政赤字の構造はこれは長続きしない いつか暴落の危機はあろう 三国先生に対しては米国の赤字こそが問題であると指摘する
しかし爺は榊原先生の意見はスーと頭に入らない 問題は確かに米国にあるけどその状態を日本がどうこう言って変えられるものではあるまいに?
谷垣財務相は85年以降(プラザ合意--ドル安の国際的容認)日本は内需を拡大してきた
今も内需中心である G7でも米国は赤字の解消,欧州は構造改革,日本は構造と財政の課題が解消の目標として合意されていると当り障りの無いご意見
中国人の呉さんは日本の黒字の問題は中国始めアジア地域でも成長と貧困という問題で捉えている 中国では貿易で企業が得たドルは全て国が買い上げ米国債を買って外貨準備になる 爺は気がついた その上元対ドルの為替相場を(米国の切り上げ要求に関わらず)事実上固定相場にしているのでドル買いを続ければドルは貯まるばかり 今年に入り世界一のドル保有国になったわけだ
内需の拡大せよとの三国氏の主張について榊原先生は日本では(ドルを売って円にしても)物があふれ買うものが無い或いは買いたいものが無いではないかと指摘されむしろドルを保有するよりユーロやアジア通貨で保有が方法であろうと これに対し三国氏は耐震住宅の建築を進めたりかっての大型団地の新所帯向け改装など新たな内需は十分あると応答した 谷垣財務相、呉さんも日本の住宅環境の改善には大きな需要があると賛成していた
コメント叔父さん 竹村氏も85年には1ドル80円割れまであったのであるからいつとは言えないがドルの暴落あるいは急激なドル安への調整場面がある事を考えてアンテナを張り巡らしなさいとすごく真っ当なご意見でした
この後2部は原油高・世界同時株安の話になったがこれは4月下旬のG7を受けてマーケットがドル安容認と受け止めた動きであって6月のもう一度米国の金利上げがあるとの情報に反応し下げ止まりやや戻りつつあると全員の見とおし 要するにドルの過剰流通プラス円の過剰流通(4月まで) 爺も賛成
ここで竹村氏:そろそろ局面が変りドル安があるかも 情報を集めよと再度のご注意
今朝は良くまとまっていて面白かった 「黒字亡国」をよんでみましょう
「働けど働けどわが暮らし楽にならざりじっと手を見る」と石川啄木の歌を引いて冒頭から日本は貿易黒字なのに生活が楽になった実感の無い庶民の感覚に重ね合わせていた
それもそのはず今朝は元経済同友会副代表幹事 三国陽夫氏による「黒字亡国」との著書を中心に内容の紹介 それに対し谷垣財務相と元ミスター円の榊原早大教授それに日本総研の呉主席研究が加わった
三国氏の主張は:(例として)日本企業が米国に車を売る 代金をドルで受取る 企業は給料の支払い他に使うためドルを銀行・投資家に売る 彼らはドルで米国債を買う そのドルを使って米国は住宅投資をしたり減税をしたり投資家は日本の株を買ったりする
つまり一所懸命働いたのに金は素通り、だから「働けど働けどーー」なのであると
いいぞ! ここまでは爺がいつも言っている事と同じでないか
三国氏は素通りを防ぐためもっと内需を拡大せよと主張する
爺が国際収支2005年 黒字のコラムに書いたように(番組は経常収支と言っていたが)19兆9千億円の黒字 その内貿易収支は9兆5千億円 所得収支は12兆5千億円に上る 一方米国は90兆円の赤字
そこで1995年円が79.45円/ドル時点の財務館榊原教授が反論する 米国の経常赤字と財政赤字の構造はこれは長続きしない いつか暴落の危機はあろう 三国先生に対しては米国の赤字こそが問題であると指摘する
しかし爺は榊原先生の意見はスーと頭に入らない 問題は確かに米国にあるけどその状態を日本がどうこう言って変えられるものではあるまいに?
谷垣財務相は85年以降(プラザ合意--ドル安の国際的容認)日本は内需を拡大してきた
今も内需中心である G7でも米国は赤字の解消,欧州は構造改革,日本は構造と財政の課題が解消の目標として合意されていると当り障りの無いご意見
中国人の呉さんは日本の黒字の問題は中国始めアジア地域でも成長と貧困という問題で捉えている 中国では貿易で企業が得たドルは全て国が買い上げ米国債を買って外貨準備になる 爺は気がついた その上元対ドルの為替相場を(米国の切り上げ要求に関わらず)事実上固定相場にしているのでドル買いを続ければドルは貯まるばかり 今年に入り世界一のドル保有国になったわけだ
内需の拡大せよとの三国氏の主張について榊原先生は日本では(ドルを売って円にしても)物があふれ買うものが無い或いは買いたいものが無いではないかと指摘されむしろドルを保有するよりユーロやアジア通貨で保有が方法であろうと これに対し三国氏は耐震住宅の建築を進めたりかっての大型団地の新所帯向け改装など新たな内需は十分あると応答した 谷垣財務相、呉さんも日本の住宅環境の改善には大きな需要があると賛成していた
コメント叔父さん 竹村氏も85年には1ドル80円割れまであったのであるからいつとは言えないがドルの暴落あるいは急激なドル安への調整場面がある事を考えてアンテナを張り巡らしなさいとすごく真っ当なご意見でした
この後2部は原油高・世界同時株安の話になったがこれは4月下旬のG7を受けてマーケットがドル安容認と受け止めた動きであって6月のもう一度米国の金利上げがあるとの情報に反応し下げ止まりやや戻りつつあると全員の見とおし 要するにドルの過剰流通プラス円の過剰流通(4月まで) 爺も賛成
ここで竹村氏:そろそろ局面が変りドル安があるかも 情報を集めよと再度のご注意
今朝は良くまとまっていて面白かった 「黒字亡国」をよんでみましょう
三國さんの「黒字亡国」は6章あって、5章までは納得なのですが、最後がなにやら小泉改革に期待というような論調が見えるのと、関岡さん、吉川元忠氏のようなもう一歩突っ込んだ認識に至っていないと思われ残念に思っていたのですが、貴記事によれば内需拡大の対象はあるとの論を展開され、谷垣氏も賛成したとか。
かたくなな財政均衡主義から財政危機期キャンペーンを展開している財務省はドル債権との関係をきちんと国民に説明しなおすべきでしょうね。
菊池氏の「サラリーマン大増税の嘘を暴く」もTBさせていただきます。