令和五年度行田市内5校合同人権教育研修会に参加しました。
行田市内忍中学校、西中学校管区の小学校三校を交えた合同の研修会です。今回で64回目を迎える伝統ある合同研修。私は忍中学校PTAとして参加しました。
講師は羽生市立川俣小学校の長谷川守先生でした。長らく行田市内の小学校で教諭として勤務され、埼玉県教育事務局にて人権教育をご担当、現在お隣羽生市にて校長先生を務められていらっしゃいます。
「権利」の反対は何でしょう?との問いから講演は始まりました。「義務」との回答が多く寄せられる中で、義務を果たさずとも権利はあります。「責任」を果たすことではないでしょうか。とのことでした。欧米圏では人権に対して「human right」としてとらえ、人として正しい道と教えられることが幼いころからされているといいます。
人権教育とは「自分の大切さと共に、他者の大切さを認めることができるようになること」だそうです。人権教育にとって大切なのは知的理解と行動との乖離を埋める「人権感覚」を養うことだといいます。
「人としてどうなの?」こうした疑問をもって他者と接することだといいます。これを時間をかけて育むこと。
「寛容」じっくりと水が染み込むように人としての道を歩むことができるようになることが大切なことです。
研修や学習の前提として「Learning PYRAMID」(ラーニングピラミッド)につて解説してくださいました。
学んだことをそのままにすると記憶に残るのは約5%。それが具体的体験があると75%まで向上します。
さらに記憶に残る方法は
「教える」ことだそうです。人に教えることによって90%が記憶されるといいます。
こうした手法は教育の現場だけではなく、ビジネス社会においても認識されてきていることで、新入社員が他部署の新入社員に研修で自分の部署の仕事を1年目から教えるトレーニングをします。実はこうしたマネジメント理論は広まりやすく、効率化が著しいところです。(ネット社会になってあっという間に広まります)
では人権教育はどうか。
行田市が人権尊重都市宣言を議会で採択したのが昭和48年。ちょうど50年前です。人権に関する課題はむしろ増えているといいます。今日明日ですぐに成果が出て解決するものではないのです。
今日よりも明日、明後日と少しでも良い社会となるよう取り込み続ける。着実な一歩と終わりなき前進こそが求められているのです。
人が人として生きること(行為の意味)宮沢章二先生の言葉が引用されています。
心は見えないが、心遣いは見える
思いは見えないが、思いやりは伝わる。
最後にガーベラの花言葉です。
常に前進しよう
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