皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

市民大学自由研究

2017-09-09 17:21:04 | 生涯学習
行田市民大学歴史文化研究A班夏季自由研究として、皿尾久伊豆大雷神社に参拝しました。グループ9名そろって集まることができました。
行田市内でも他地区の神社に参拝する機会は少なく、また氏子役員などの経験がない方は正式参拝、昇殿参拝も初めてということで貴重な経験となったようです。
地域の神社はもちろんその地域と氏子のものではありますが、歴史研究として神社に関わることは、人を豊かにしそういった神社の役割も大きいものだと感じます。
また皿尾城跡も見ていただき、戦国期この地域が北武蔵における国衆の争乱の舞台となっていたこと、羽生城主広田、木戸兄弟の関係などお話させていただきました。

午後からは、市内唯一の式内社前玉神社に参拝し、田島宮司に講和をいただきました。埼玉県名発祥の地区、また律令期から他からの勧請ではなくこの地にまつわる神様をお祭りしていることなど神社の 歴史についてお話をいただきました。
手水舎は井戸水を汲んでいるそうです。万葉集の句が詠まれた石灯籠で文化財指定を受けています。昭和50年代終わりまで、灯籠の写句(石になぞって句を写す)をしていたそうですが、保存のため今は断っているそうです。
上宮とされる前玉神社は浅間塚古墳の上に鎮座します。古墳自体も平成になってからの調査で、近世の塚ではなく古墳(円墳)と認められました。ですので社殿は江戸以降に山頂に移されたと言われています。
浅間神社は山の中腹にあります。御祭神は木之花咲耶姫。古くから浅間信仰が盛んで、前玉神社よりも浅間様と呼ばれることが多いようです。
境内入り口の一の鳥居の篇額には、そうした信仰から、社名ではなく『富士山』とかかれています。
埼玉銘菓、金沢製菓の塩あんびんをお土産にいただき、解散と相成りました。市民大学のカリキュラムではなく、自主研究としてこれほど神社について学ぶことができ本当に良かったと皆さんおっしゃっていました。
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