いよいよ明日は、2014年生まれのサラブレッド7015頭の頂点が決まる日本ダービーだ。
我々ファンはもちろん、全ての競馬関係者の夢がダービーだけに、ここは単勝を的中=ダービー馬の指名を成功させたい。
しばらく単勝を当てられない年が続いたが、初めて生で観た3年前にワンアンドオンリーを的中。そして去年はマカヒキの指名に成功。
どちらも3月の弥生賞のレース内容が良かったため、この末脚は府中でこそ、と思いダービー馬に指名したのであった。
さて今年。
私は、レイデオロが勝つとかなりの確度で信じている。デビュー以来3連勝→休みに入り、ぶっつけで挑んだ皐月賞でコンマ4秒差の5着。しかも馬群の中を割ってしぶとく伸びてくる好内容で、休み明けであれだけのレースが出来たならひと叩きされた今回の上積みは計り知れない。
しかし、本命に推す理由はそれだけではない。
それはJRAによる、ホープフルステークスの強引なG1昇格の正当化だ。
暮れの中山競馬場は、有馬記念ほどではないが2歳チャンプを決める「朝日杯フューチュリティステークス」があった。しかし中山のマイルはカーブがキツい事から最大16頭しか走れず、それよりも広くて直線の長い阪神のマイルの方が内容のよいレースが出来る、という理由でフルゲート18頭の阪神に移設された。
その補償措置、すなわち競馬場ごとの馬主協会対策として中山の2歳限定・芝2000㍍のホープフルSをG1に昇格させるべくJRAは動いたのである。
昇格にはレースレート、すなわち上位4頭のレーティングが問われるのだが勝ったレイデオロが114という高い評価だったため、ギリギリのG1昇格を果たしたのだった。
しかしこの昇格には、依然として異論も少なくない。「有馬記念より後にG1なんて」という意見もある。
ところが同じタイミングでG1昇格を果たした4月の阪神「大阪杯」では、キタサンブラックが勝利。続く京都の天皇賞・春ではサトノダイヤモンドとの一騎討ちの様相を呈したが、キタサンが先行逃げ切りで勝利。キタサンは去年の有馬記念でサトノに土をつけられていたが、大阪杯を勝ったキタサンが春天で雪辱を果たしたため、大阪杯のG1昇格に意義があったとされた、すなわち
「春天を勝てる馬を出せるほどに、このレースは値打ちがありまんねん」
となったのだった。
今回、ホープフルSの勝ち馬レイデオロがダービーを勝利すれば、ホープフルSのG1昇格は妥当だったとJRAが世間に知らしめる事が出来る、というのは、勘繰り過ぎだろうか?
1番人気は、皐月賞不出走ながらトライアルの青葉賞をぶっちぎったアドミラブルだ。しかし大外枠であるのに加え、青葉賞の勝ち馬はダービーでは2着にこそなれ1着には遠い。皐月賞不出走組にダービーで勝たれては、クラシックレース自体の価値が下がるとJRAも考えているだろう。よって2着までとみる。
馬券は、まずレイデオロの単複をドンと買う。
そしてアドミラブルが3着ははずさないと見て、皐月賞上位組とサトノアーサーに付けるワイドもしくは3連複とする。
発走は15:40。