今年も、さすがに東京まではダービー観戦に行けないがせめて雰囲気だけでも味わおうと、淀の京都競馬場へ出向いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c7/30c90d3e597cac30fd577fd5dbc28d5b.jpg)
さすがに天皇賞・春や菊花賞ほどではないにせよ、やはりダービーの日は競馬場全体が華やいでいるように思える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/32/6044e73f7ed06581c45a9d1a9e6d4896.jpg)
宣言通り、本線の馬券はダノンプレミアムの単複。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/69/e7dea660b72112075bfd036e6ba411dc.jpg)
15:40、生ファンファーレが鳴り響くと淀も大歓声に包まれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/71/f7e0b8d2c44836b458c19653b16da00e.jpg)
さてレースは、人気薄で皐月賞を勝ったエポカドーロがハナに立つ展開。
本命ダノンプレミアムは4番手あたりで折り合う。
ところが最後の直線、ダノンがあまり伸びない。
一方でエポカドーロは粘り込み、逃げ切り態勢。
そこに外から襲いかかる、ピンクの帽子にディープインパクトでおなじみ黄・青・黒の金子オーナーの勝負服。
「ユーイチや!」
そう、福永祐一のワグネリアンが先頭に立つ。
もうダノンは諦め、ユーイチのダービー初制覇を祈るように
「ユーイチ!ユーイチ!」
と、気が付けば声を出していた。
福永祐一、19回目の挑戦にして念願のダービー制覇である。
しかも父である名手・福永洋一ですらもなし得なかった偉業達成の瞬間だ。
ウイニングランから引き上げてくるワグネリアンとユーイチが大写しになると、淀のお客さんからも大きな拍手が沸き起こる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/92/126b9b1183034b94f28e1247e805b139.jpg)
府中の大観衆から贈られる祝福に、ユーイチがゴーグル越しに涙を流しているのがターフビジョンからもハッキリ分かった。
実は私も、いつかユーイチに勝ってほしいと単勝をこっそり買っていたのである(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/be/64b80eb6ff49fd44c6cf57a51f4e15f7.jpg)
もう四半世紀ほど前になるが、柴田政人騎手は
「ダービーを勝てたら、騎手をやめてもいい」
とまで口にし、見事にウイニングチケットで勝利したあと静かにムチを置いた。
そのもっと昔、マルゼンスキーというとんでもなく強い馬がいた。
当時は持ち込み馬(海外で受胎して日本で生まれた馬)にはダービー出走権がなかったため、中野渡騎手は
「1着賞金は要らない。他の馬の邪魔はしない。大外枠でいいから、ダービーに出してほしい」
と嘆願したが、叶わなかった。
それほどまでに、全てのホースマンにとってダービーを勝つというのは夢なのである。
ユーイチとダービーを語るうえで欠かせないのが、初出走となった1998年、キングヘイローだろう。
ユーイチは緊張のあまり一睡も出来ず、TVの画面越しにも顔面蒼白ぶりがよく判るほどだった。
逃げると思われていた皐月賞馬セイウンスカイが百戦錬磨の横山典の作戦で控える形になり、ユーイチのキングヘイローが逃される形になってしまった。
案の定、ユーイチとキングヘイローは直線で馬群に沈んだ。
それから15年。
エピファネイアを駆って直線で先頭に躍り出たユーイチは、ゴールのほんの手前で武豊のキズナに差され2着。
どこまでユーイチは、運がないのか…
競馬ファンは、みなそうやってユーイチの苦闘を覚えている。
今日贈られた祝福には、20年ぶんの思いが込められているのである。
馬券を当てた人も、ハズした人も一緒になって勝者を称える。
これが競馬だ。これがダービーだ。
今夜はユーイチの戴冠の喜びに酔い、明日からは2019年のダービー馬探しが始まる…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/c7/30c90d3e597cac30fd577fd5dbc28d5b.jpg)
さすがに天皇賞・春や菊花賞ほどではないにせよ、やはりダービーの日は競馬場全体が華やいでいるように思える。
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宣言通り、本線の馬券はダノンプレミアムの単複。
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15:40、生ファンファーレが鳴り響くと淀も大歓声に包まれる。
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さてレースは、人気薄で皐月賞を勝ったエポカドーロがハナに立つ展開。
本命ダノンプレミアムは4番手あたりで折り合う。
ところが最後の直線、ダノンがあまり伸びない。
一方でエポカドーロは粘り込み、逃げ切り態勢。
そこに外から襲いかかる、ピンクの帽子にディープインパクトでおなじみ黄・青・黒の金子オーナーの勝負服。
「ユーイチや!」
そう、福永祐一のワグネリアンが先頭に立つ。
もうダノンは諦め、ユーイチのダービー初制覇を祈るように
「ユーイチ!ユーイチ!」
と、気が付けば声を出していた。
福永祐一、19回目の挑戦にして念願のダービー制覇である。
しかも父である名手・福永洋一ですらもなし得なかった偉業達成の瞬間だ。
ウイニングランから引き上げてくるワグネリアンとユーイチが大写しになると、淀のお客さんからも大きな拍手が沸き起こる。
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府中の大観衆から贈られる祝福に、ユーイチがゴーグル越しに涙を流しているのがターフビジョンからもハッキリ分かった。
実は私も、いつかユーイチに勝ってほしいと単勝をこっそり買っていたのである(笑)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/be/64b80eb6ff49fd44c6cf57a51f4e15f7.jpg)
もう四半世紀ほど前になるが、柴田政人騎手は
「ダービーを勝てたら、騎手をやめてもいい」
とまで口にし、見事にウイニングチケットで勝利したあと静かにムチを置いた。
そのもっと昔、マルゼンスキーというとんでもなく強い馬がいた。
当時は持ち込み馬(海外で受胎して日本で生まれた馬)にはダービー出走権がなかったため、中野渡騎手は
「1着賞金は要らない。他の馬の邪魔はしない。大外枠でいいから、ダービーに出してほしい」
と嘆願したが、叶わなかった。
それほどまでに、全てのホースマンにとってダービーを勝つというのは夢なのである。
ユーイチとダービーを語るうえで欠かせないのが、初出走となった1998年、キングヘイローだろう。
ユーイチは緊張のあまり一睡も出来ず、TVの画面越しにも顔面蒼白ぶりがよく判るほどだった。
逃げると思われていた皐月賞馬セイウンスカイが百戦錬磨の横山典の作戦で控える形になり、ユーイチのキングヘイローが逃される形になってしまった。
案の定、ユーイチとキングヘイローは直線で馬群に沈んだ。
それから15年。
エピファネイアを駆って直線で先頭に躍り出たユーイチは、ゴールのほんの手前で武豊のキズナに差され2着。
どこまでユーイチは、運がないのか…
競馬ファンは、みなそうやってユーイチの苦闘を覚えている。
今日贈られた祝福には、20年ぶんの思いが込められているのである。
馬券を当てた人も、ハズした人も一緒になって勝者を称える。
これが競馬だ。これがダービーだ。
今夜はユーイチの戴冠の喜びに酔い、明日からは2019年のダービー馬探しが始まる…