新型コロナウィルス感染患者数が昨日は東京で60人と、緊急事態宣言解除後最悪を更新してしまった。
東京のみならず、東京近郊の各県でも患者が確認されており、由々しき事態である。
先日、東京単身赴任中の昔からの親友と電車でバッタリ会った。
出張でこちらへ帰ってきていたのだが、
「関西は、頑張ってるよなぁ…東京は、宣言解除で浮かれて結構ハシャいで飲みに行っとんねん」
あくまで彼の個人的印象にすぎず、もちろん入念に対策し用心されている首都圏の方々も多いと思うのだが、私は妙に合点がいってしまった。
私は関西、とりわけ大阪人はもう少しいい加減だと思っていたのだが、ことコロナに関しては恐ろしく真面目に取り組んでいるのを実感した。
吉村知事がその先頭を切っている印象で、宣言解除の前にも「大阪モデル」なる指針を示し、全国区で株を上げている。
それに加え、大阪府民同士が
「おい、ちゃんとマスクやらソーシャルディスタンス守らんかい!オレらがせっかく我慢してるのに、オマエらがエェ加減な事しとったら、収まらへんやんけ!オレの努力がムダになってまうやんけ!」
と、自制し合っているのだ。
ただ、知事の頑張りだけでは感染拡大は止められない。小池都知事も相当頑張っておられるが、都民の意識が大阪ほどには付いていっていないのではないか。
皮肉にも、大阪モデルの向こうを張った「東京アラート」を発し解除した後の方が、感染者数は増えてしまっているのがその証左ではなかろうか。
首都圏の方が関西へ来られる機会があれば、一度夜の街へ行っていただきたい。
もう本当に怖々と営業されているし、何より大衆がまだまだ飲みに行きたくなるマインドにはなっていない。
実際、私もスケジュールされ決まっている飲みの席以外は、全くと言っていいほど誘われないし、私から誘う事もない。
根拠はないのだが、おそらく東京は大阪などよりずっと景気が良いので、カネを使いたくて仕方がなかったのではないか。
私は男性なので行く事はないが、東京で主要なクラスターとなっているホストクラブなどは裕福な女性が集う場だ。
これだけ飛沫感染が怖いと言いあっている中で、シャンパングラスの回し飲みなど言語道断だ。
出来る事なら今からでもそのような店に対して休業補償をしたうえで一定期間営業自粛をお願いするのが良いのだろうが、別の報道によると都の財政がコロナ対策でスッカラカンで、五輪延期の費用をまかなえないとも伝えられている。
そこは政府が補助する事になるのだろうが、政府も政府でこんな非常時にすらもサービスデザインなんちゃらなど甘い汁を吸う連中に儲けさせるような事ばかりで、ロクなものではない。
ここは都民の皆さんに、大阪のように
「オメェら、もうちょっと我慢しろよ!オレの努力がムダになっちまうじゃねーかよ!(→合ってるか?笑)」
と、都民同士で気を引き締めていただきたいものである…