ほしちゃんの「続・なるようにしか、ならん」。

安くてウマいもんと料理と旅行と音楽と競馬が好きなサラリーマンの暮らしを、ありのままに綴ります。

オトナになるとは、無口になる事。

2020-08-07 20:00:00 | 思うこと


今からもう40年も前、当時中1の私。
ブレイク前からとんでもないカリスマ性を放っていたミュージシャン、佐野元春が「ガラスのジェネレーション」で歌っていた、あまりにも有名なフレーズ。

「つまらないオトナにはなりたくない」

私は40代までは、仕事と家庭に疲れて夢を失った人を「つまらないオトナ」と定義し、自分だけはそうなるまいと心がけて生きてきた。
そうなるまいと、私は仕事と家庭にいそしみながら趣味を堪能し、決して自分の事をつまらないとは思わないように仕向けてきた。

しかし元春は、1989年のアルバム「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」に収められた「愛のシステム」で、

「さよならを繰り返し 君は無口になる」

とも歌っている。

私は最近、明らかに口数が減った。
発言に足元をすくわれる事が増えた。
まるでマスコミに失言を狙われている政治家のように。

下の世代というのは、上の世代に学ぼうという謙虚な者ばかりではない。
むしろ、スキあらば足元をすくって落としてやろうとする者の方が多いのだろう。
もちろん、私自身もそうであった。

私は、足元をすくわれる、追い落とされる世代になってしまったのだ。
それをされたくなければ、黙るしかない。
口数が少なくなるのは、必然なのかもしれない…