11月17日(木)
18:15
桜木町から歩いてすぐのブリーズベイホテルから、みなとみらいのワールドポーターズ5階にあるフェスタガーデンに向かう。これだけカタカナの攻勢に合うと、何がなんだかわからなくなる。フェスタガーデンはオイラが事前に調べておいた食べ放題、飲み放題で3129円の店だ。
18:30
行ってみると、そこは単なるショッピングセンターにあるバイキング形式のファミリーレストランだった。大人のムードはなかった。お酒を注文しても、なかなか持ってきてくれない。到着したら折り返し注文、それの繰り返しだった。7人の落ち武者は家族連れを横目に、しょぼしょぼと飲み且つ食べた。
20:30
いったんホテルへ戻る。夜景を楽しみながら汽車道を歩く。大観覧車が休みなのかネオンがついてない。高尾専務はサウナへ行きたいという。外羽氏は良いところへ行こうという。オイラはカラオケへ行きたいという。皆さん意見がばらばらだ。
20:45
北川氏・外羽氏・三崎氏らと共に、ホテル裏手の歓楽街へ出かける。散々歩いた結果、焼き鳥屋に収まる。適当に焼き鳥を注文したらどっと来た。食べきれないのでパックに入れてもらい、ホテルへ戻り部屋でまた飲んだ。
部屋の冷蔵庫を見たら何も入ってない。廊下へ出るとエレベーターの横に自販機がある。500mlの缶ビールが250円、良心的価格だ。部屋と自販機を往復して重要会議は午前1時30分ごろまで続いた。
このときオイラはまだ知らなかった。この自販機にひどい目に合わされることを。
ここのホテルは1階ロビーから上まで吹き抜けになっており、エレベーターが上下していた。廊下が吹き抜けに沿って回遊できて、とても見晴らしがいい。
11月18日(金)
6:30に起きた。同室の外羽氏も目覚めた様子だ。シャツとパンツ姿だったが、すばやく部屋から滑り出て、廊下の自販機でビールを出し二人で飲んだ。朝の一杯はうまい。旅先での特権だ。
外羽氏はオイラに断りを言ってトイレに入る。少し物足りなかったので、再び廊下へ飛び出し自販機の前でビールを出した。そのときいやな予感がした。確か、部屋のドアはカチッと音がして閉まったはずだ。
ドアのストッパーを忘れて出た。ということは、部屋に入れない。外羽氏はトイレへ入ったばかりだ。部屋のドアにすがり付いてそっとノックした。返事がない。たたいても叩いても応答がない。ドアの横にチャイムがあった。押したくった。
その頃、外羽氏はトイレの中でなぜオイラが出ないのか不思議がって、排便の快感にいそしんでいた。あたりまえだ。オイラが部屋の中と外に、二人もいるはずがないのだから。
しばらくオイラは、シャツとパンツ姿で缶ビールを持って廊下をうろうろしていた。その時間の長かったこと。外羽氏がドアを開けたら、この失敗を笑いあおうと思っていたが、すでに笑顔も消えてしまっていた。エレベーターが降りてきたら、身を潜める場所も確認しておいた。
ようやくドアの、そのまたドアの向こうでかすかなうめき声に似た返事があった。「ちょ、ちょっとまって」それは、神の声に聞こえた。
この事件は忘れようと思った。そして、視察旅行はつづく。今日もいい天気だ。
18:15
桜木町から歩いてすぐのブリーズベイホテルから、みなとみらいのワールドポーターズ5階にあるフェスタガーデンに向かう。これだけカタカナの攻勢に合うと、何がなんだかわからなくなる。フェスタガーデンはオイラが事前に調べておいた食べ放題、飲み放題で3129円の店だ。
18:30
行ってみると、そこは単なるショッピングセンターにあるバイキング形式のファミリーレストランだった。大人のムードはなかった。お酒を注文しても、なかなか持ってきてくれない。到着したら折り返し注文、それの繰り返しだった。7人の落ち武者は家族連れを横目に、しょぼしょぼと飲み且つ食べた。
20:30
いったんホテルへ戻る。夜景を楽しみながら汽車道を歩く。大観覧車が休みなのかネオンがついてない。高尾専務はサウナへ行きたいという。外羽氏は良いところへ行こうという。オイラはカラオケへ行きたいという。皆さん意見がばらばらだ。
20:45
北川氏・外羽氏・三崎氏らと共に、ホテル裏手の歓楽街へ出かける。散々歩いた結果、焼き鳥屋に収まる。適当に焼き鳥を注文したらどっと来た。食べきれないのでパックに入れてもらい、ホテルへ戻り部屋でまた飲んだ。
部屋の冷蔵庫を見たら何も入ってない。廊下へ出るとエレベーターの横に自販機がある。500mlの缶ビールが250円、良心的価格だ。部屋と自販機を往復して重要会議は午前1時30分ごろまで続いた。
このときオイラはまだ知らなかった。この自販機にひどい目に合わされることを。
ここのホテルは1階ロビーから上まで吹き抜けになっており、エレベーターが上下していた。廊下が吹き抜けに沿って回遊できて、とても見晴らしがいい。
11月18日(金)
6:30に起きた。同室の外羽氏も目覚めた様子だ。シャツとパンツ姿だったが、すばやく部屋から滑り出て、廊下の自販機でビールを出し二人で飲んだ。朝の一杯はうまい。旅先での特権だ。
外羽氏はオイラに断りを言ってトイレに入る。少し物足りなかったので、再び廊下へ飛び出し自販機の前でビールを出した。そのときいやな予感がした。確か、部屋のドアはカチッと音がして閉まったはずだ。
ドアのストッパーを忘れて出た。ということは、部屋に入れない。外羽氏はトイレへ入ったばかりだ。部屋のドアにすがり付いてそっとノックした。返事がない。たたいても叩いても応答がない。ドアの横にチャイムがあった。押したくった。
その頃、外羽氏はトイレの中でなぜオイラが出ないのか不思議がって、排便の快感にいそしんでいた。あたりまえだ。オイラが部屋の中と外に、二人もいるはずがないのだから。
しばらくオイラは、シャツとパンツ姿で缶ビールを持って廊下をうろうろしていた。その時間の長かったこと。外羽氏がドアを開けたら、この失敗を笑いあおうと思っていたが、すでに笑顔も消えてしまっていた。エレベーターが降りてきたら、身を潜める場所も確認しておいた。
ようやくドアの、そのまたドアの向こうでかすかなうめき声に似た返事があった。「ちょ、ちょっとまって」それは、神の声に聞こえた。
この事件は忘れようと思った。そして、視察旅行はつづく。今日もいい天気だ。