花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

多賀大社に寄り道

2005年11月29日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
今日は仕事で昼から彦根へ走った。
306号線を、藤原から鞍掛け峠へ向かう。晩秋というより、初冬の景色だ。峠に差し掛かると時雨れてきた。まだまだ紅葉がきれいだ。天気がよければすばらしい景色だろう。
の峠を昔、近江商人は山越えして四日市のほうへ来たのだろうか。聞いてみたら、もうひとつ南の、永源寺の峠ではないかとおっしゃる。数年前、あの峠も超えたことがあった。どえらい細くて心細い道だった。峠では壁が造ってあり、乗用車でもぎりぎりの幅になっていた記憶がある。
根で少し長居をしてしまい、急いで帰路に着く。登りに差し掛かる手前に有名な多賀大社があるので、参拝に立ち寄った。
拝前に手を清める。まず右手でひしゃくを持ち、左手を洗う。右手に持ったひしゃくで右手を洗ってはいけない。なぜなら服がびしゃびしゃになるからだ。そんなことを考えていたら、前におじいさんが来て、親しそうに声をかける。にっこり笑ってハイハイと返事をしていたら、おじいさん急に声が大きくなって興奮しだした。
んじゃこれと思い、拝殿に向かおうとすると、近所のおばあさんがこちらを見ながら笑ってこう言う。「この人少しおかしいんですよ」
えっ!こんなお方にかまっていられるか。どこにでも名物爺さんはいるものとみえる。拝殿で深くお辞儀を済ませ、振り向くと、あのおじいさん、のこのことこちらへやってくる。社務所でお札を受けてさっさと神社を後にした。
賀大社は、伊邪那岐(いざなぎ)伊邪那美(いざなみ)の命が祭ってある。このご夫婦は、いっしょになって日本の国を創られた方々だ。古事記にも淡海の多賀にご鎮座と記載があるという。ずいぶん古いお宮である。
を見ると、ずいぶん薄暗くなってきた。さっきのおじいさんに又つかまらないうちに、急いで帰ることにした。今度はゆっくり来たいが、12月中旬には、この峠も通行止めになるそうだ。