昨日のNHK大河ドラマ「義経」観ました?安宅の関。最後のクライマックス。良かったです。泣きました。
「義経」は、あまり観てなかった。五条の橋で弁慶と落ち合うところと、後は壇ノ浦の合戦ぐらいしか観てない。予算の加減で、壇ノ浦に浮かぶ船はいかにもベニヤ細工だった。
お待ちかね、安宅の関の場、というので今回はきちんとみせて頂いた。兄貴、頼朝からの討ってを逃れ、北陸道を平泉へ進む義経一行は、石川県安宅の関にさしかかる。苦しい道中にこんなセリフがあった。「あきらめぬことじゃ。さすれば道もありましょう」そうだ、何事もあきらめてはいけないのだ。あきらめてしまっちゃあ、おしまいよ。この言葉には、ぐっと勇気付けられる。
安宅の関では、関守の富樫秦家が吟味にあたる。これが個性派俳優、石橋蓮司だ。石橋蓮司といえば金曜時代劇「慶次郎縁側日記」で佐七役をしている。ちょっとひねくれていて人が良い。いい役をしている。これでいっぺんに好きになった。吉次役の奥田瑛二や、辰吉の遠藤憲一もいい。この番組は味のある脇役をそろえている。
さて、富樫秦家は、取調べのため義経一行の前に出る。酒の入った瓢箪を提げてほろ酔い気分だ。こんな公務員、昔なら居そうだ。持ち前のマスクでいかにも意地悪そうな顔をしている。立とうとする一行に、ちょっと待てと声をかける。やれ勧進帳がどうのこうのといちいち、いちゃもんをつける。この辺までは見事な悪役を演じている。
ところが、義経が弁慶にしこたま叩かれる場面になると、富樫氏の表情が変わる。じっと見つめる。唇が震える。「もういい、もういい、分かった」といわんばかりだ。この表情が良かった。オイラは石橋さんの演技に泣かされたのだ。取調べが終わって立ち去る一行を見送る富樫氏はつぶやく。「お気をつけて、義経殿」
分かっていたのだ。義経と見抜いていたのだ。それでも許したのだ。良い演技だった。石橋蓮司さんは、このところ輝いている。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en4.gif)
「義経」は、あまり観てなかった。五条の橋で弁慶と落ち合うところと、後は壇ノ浦の合戦ぐらいしか観てない。予算の加減で、壇ノ浦に浮かぶ船はいかにもベニヤ細工だった。
お待ちかね、安宅の関の場、というので今回はきちんとみせて頂いた。兄貴、頼朝からの討ってを逃れ、北陸道を平泉へ進む義経一行は、石川県安宅の関にさしかかる。苦しい道中にこんなセリフがあった。「あきらめぬことじゃ。さすれば道もありましょう」そうだ、何事もあきらめてはいけないのだ。あきらめてしまっちゃあ、おしまいよ。この言葉には、ぐっと勇気付けられる。
安宅の関では、関守の富樫秦家が吟味にあたる。これが個性派俳優、石橋蓮司だ。石橋蓮司といえば金曜時代劇「慶次郎縁側日記」で佐七役をしている。ちょっとひねくれていて人が良い。いい役をしている。これでいっぺんに好きになった。吉次役の奥田瑛二や、辰吉の遠藤憲一もいい。この番組は味のある脇役をそろえている。
さて、富樫秦家は、取調べのため義経一行の前に出る。酒の入った瓢箪を提げてほろ酔い気分だ。こんな公務員、昔なら居そうだ。持ち前のマスクでいかにも意地悪そうな顔をしている。立とうとする一行に、ちょっと待てと声をかける。やれ勧進帳がどうのこうのといちいち、いちゃもんをつける。この辺までは見事な悪役を演じている。
ところが、義経が弁慶にしこたま叩かれる場面になると、富樫氏の表情が変わる。じっと見つめる。唇が震える。「もういい、もういい、分かった」といわんばかりだ。この表情が良かった。オイラは石橋さんの演技に泣かされたのだ。取調べが終わって立ち去る一行を見送る富樫氏はつぶやく。「お気をつけて、義経殿」
分かっていたのだ。義経と見抜いていたのだ。それでも許したのだ。良い演技だった。石橋蓮司さんは、このところ輝いている。
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