気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

神無月に入りもう早『霜降』

2023-10-22 20:09:23 | お稽古
今朝は8.3℃と今シーズン最低を記録したが・・・
地球温暖化で、平年より暖かな日が続き、秋の訪れも遅かった
やっと若草山の芝やススキの色が変わっている。
  9時半JR奈良駅手前から

インバウンド等の観光客もまだ半袖ですね。
  JR奈良駅前

この10月24日、二十四節気では「霜降(そうこう)」です
霜始降(しもはじめてふる)、山里に霜が降り始める頃
草木や作物を枯らす霜を警戒する時期というのに
一週間先まで晴れの日なのですが
奈良では最低気温は10℃、最高気温は23℃ほどとの予報
初霜はいつになるのでしょうか

神無月は風炉最後の月、名残の月となり
詫びた風情を楽しむ極陰の季節です
風炉は火がお客様に近づく中置となり
水指はお客様から遠ざけて勝手に
いつもの棚は使用できないので
茶入れの仕覆も勝手に置く事になり
勝手が少々手狭となります
そこで『大板』『五行棚』などを用いますが
まずは、いつもの敷板を用い中置のお稽古をして
次に、玄々斎好の一重棚『五行棚』を用いてのお稽古も  
  

五行棚には土風炉が約束で土、天板、地板の木、風炉中の火
釜の金、釜中の水と木火土金水の五行を納めるところからの
名称で、水指は畳の上、運びですので蓋置は竹となります
炭手前は風炉が点前畳の中央になりますので
炭斗、灰器は通常の風炉手前と同じですが
釜は勝手付けに置きます
それ以外は通常の風炉手前と同様です

神無月の主菓子
栗金団『山苞』・・・明日香村の栗でつくりました
   

上庸『雁便り』・・・金串を曲げて雁の焼き印に
   

神無月は何故か、もの哀しい気がしますが
神様がお出掛けだからでしょうか?

   秋明菊に水引
    


六人揃ったので『茶カブキ之式』を

2023-09-29 22:48:31 | お稽古
秋分に入り「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」
9月23日頃 雷が鳴らなくなる頃
春分に始まり夏の間鳴り響いた雷も、鳴りをひそめるそうです
そういえば21日にものすごい雷が奈良に轟ましたが
  9/21、16時頃

それ以来静かな空模様ですが、今年はどうでしょう。
長月も末なのに30度以上の真夏日が5日も続くという異常気象
予報に寄れば、来週には爽やかな秋がやってくるようですね。

さてコロナの中、無理ではと思っていた『茶カブキの式
先日、先生のところでお稽古させていただきましたので
私も入り六人揃いましたので、家のお稽古場でも

  

試み茶2服、本茶2服を茶碗を替えて
実際に御茶をいただくのを
正客→次客→三客→四客とし
形だけの茶カブキになります

  

偈頌『干古干今裁断舌頭始可知真味
(いにしえにいまにぜっとうをせつだんしてはじめてしんみをしるべし) 
味覚の修練である七事式には反しますが
お稽古としては今のところ仕方がないかな?

  

今月のお菓子は
着せ綿
白菊(ゆり根餡)に黄色の真綿(安穏芋餡)を作ってみました
  

兎上庸』(耳を焼き鏝で食紅で目を)
写真では耳も目もよくみえませんね。
お月様の兎と同じようによ~く見てくださいませ。
  

この29日は「仲秋の名月」、東の空から満月が昇りました
仲秋の名月が満月と重なる次回は、7年後の2030年になります

心が洗われるような良いお月様でした。


もうすぐ白露

2023-09-06 22:49:16 | お稽古
葉月下旬から残暑厳しい日々が続いておりましたが
葉月晦日はスーパーブルームーンと呼ばれる一年で
最大の満月が東の空に上がっていましたね。
だが長月に入り次から次へと発生した熱帯低気圧や台風の影響で
急に天候が崩れるようになっている奈良です。

暦の上ではこの8日からは二十四節気では「白露
七十二候・初候は「草露白(くさのつゆしろし)」

確かに少しは朝夕は涼しくなりだし
草に降りた露が白く光って見えるはずが・・・
暦の上だけの様で、日中はまだまだ30度越えの真夏日が続き
長月も平年より気温が高い日が続くとの予報が出ております

さて土用の内にはできなかった湿し灰、遅れましたが
真夏日が長かったお蔭で上出来の物ができました

この9日は「重陽の節句
菊はどんどん伸びて大きくなるも
花はかたい蕾さえつけていない
旧暦では9月9日は、今年は10月23日
その頃には庭の菊の花も咲くでしょうね



長月の「主菓子」はこれまでに二種類
 『葛桜』 春に摘んだ桜の塩漬けで葛饅頭に    
  

着せ綿』白餡を赤に、白綿はゆり根餡で
 

「干菓子」は今月も茶箱のお稽古の方もいらっしゃるので
金平糖、れんこんチップス、ゆり祭(率川神社・いさがわじんじゃ) 
     

「ゆり祭」は三輪明神・大神神社の摂社「率川神社」のお祭りからで
正式名は『三枝祭』、6月の笹百合の咲く頃のお祭りになります
ご祭神である「媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」
百合の花が咲く三輪山の麓にお住まいであった故事に則り
姫神様にお喜びいただくため酒樽に「笹百合の花」を飾り
お祭りが行われるようになったと伝えられている
ゆり祭のお干菓子はその時の神社からのお下がりのいただきもの
   

花は鮎籠に
  萩、吾亦紅、西洋藤袴、風船かづら、宗旦木槿
   

我が社中も、よく稽古を続けてくださり
嬉しい事に、許状申請をされる方、淡交会に入会される方も増え
四ヶ伝、行之行など上のお点前をされる方も増え
お稽古もいっそう充実してまいりました
本当に嬉しい事、私も頑張らなくてはと!!!

来月にはもう中置、いよいよ開炉が近づいてきますね

葉月に入り茶箱のお稽古

2023-08-15 21:57:59 | お稽古
葉月に入り、あっという間に土用が過ぎ
暑い日本の夏のまま、立秋となり
お盆で子供達や孫達が帰って来て
台風のように去って行き
ほっと一息していると・・・

ずっと気になっていた本物の台風7号が
なんと関西を直撃するコースに
昨夜に明日のお稽古はどうなる事かと
思いながら床につきました

三時頃からの激しい風音がしていたようで
激しくなった5時頃(丁度潮岬近辺に上陸)
目が覚まし寝室を出ると
階段と二階の廊下に明かりが灯っていた
消し忘れ?かなと二階へ上がれば
夫と鉢合わせ
ベッドに寝ていると思っていたのでびっくり!!
夫は夜が白み始め、二階から外周りを点検中

台風7号はその後、和歌山市から紀淡海峡へ抜け
午前中はずーっと爆風のような風音が続いていたが
11時頃に止み間が、それを見計らい花摘みに庭に出て見れば
爆風に負けずしがみついている花に
ありがとうと声をかけ
「木槿」「風船蔓」「吾亦紅」「河原撫子」を摘み
四ツ目籠に活けてみました
   

台風7号は昼頃に明石に再上陸すれば
午後1時前には奈良では風雨も急に静かに
午後1時半ごろからの稽古開始でよかった
  

そして「主菓子」いつもは朝から作るのですが
台風の影響が長引けばお稽古の中止も考えられたため
京都・菓匠清閑院の『涼清水(すずしみず)』に
  

緑をちょっと落とした透き通る錦玉羹
二種類の鹿の子豆がゴロゴロ敷かれ
オレンジ色の羊羹の鮎が泳ぎ
清流の景をあらわす 
錦玉羹はわずかに柑橘系の味で爽やか
美味しい錦玉羹でしたよ
悔しいけれどやはり京都のプロ
素人の作る日頃のお稽古の物とは違いますね
  HPより

お稽古は『茶箱
今日は「卯の花」と「月」を
一年ぶり、二年ぶり、初めてと
身の入った二時間強の稽古となりました
お疲れ様でした

梅雨明けで土用にかけ忙しい

2023-07-23 16:51:07 | お稽古
梅雨明け(したとみられる)は嬉しい
今年は7月19日、平年より一日遅く、昨年より3日早い
気温は高くても日陰に入ると涼しい
梅雨前線が太平洋へと南下し、北の高気圧に覆われたからか
   7/20
    👆若草山    👆御蓋山 👆高円山  

しかし やらなくってはいけない事が
梅の土用干し
炉灰は篩にかけて桶に入ったまま
湿し灰作りをしなければ・・・・・

さて七月に入り「名水点」
       「洗い茶巾」
       「葉蓋」と・・・夏のお稽古を

   軸は「瀧直下三千丈
   

   半夏生、八重の木槿を宗全籠に
   

   主菓子は「鵲の橋
中国の七夕伝説では、織姫と彦星を七夕の日に逢わせるため
たくさんのかささぎが翼を連ねて橋を作ったとされ
天の川をさす言葉から
   

   「観世水・かんぜみず」
水が渦巻いている様子を描く流水文様の1つ
由来は能楽の流派「観世流」の観世太夫が定式文様として使用したことから
   

文月も残り一週間ほど、祇園さんも24日の後祭の山鉾巡行
24日・25日と大阪の天満宮「天神祭 」と関西は賑わいます

浮かれてばかりでは・・・気を引き締めて
八月にかけては「茶箱」のお稽古をしたいと思います