気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

もうすぐ白露

2023-09-06 22:49:16 | お稽古
葉月下旬から残暑厳しい日々が続いておりましたが
葉月晦日はスーパーブルームーンと呼ばれる一年で
最大の満月が東の空に上がっていましたね。
だが長月に入り次から次へと発生した熱帯低気圧や台風の影響で
急に天候が崩れるようになっている奈良です。

暦の上ではこの8日からは二十四節気では「白露
七十二候・初候は「草露白(くさのつゆしろし)」

確かに少しは朝夕は涼しくなりだし
草に降りた露が白く光って見えるはずが・・・
暦の上だけの様で、日中はまだまだ30度越えの真夏日が続き
長月も平年より気温が高い日が続くとの予報が出ております

さて土用の内にはできなかった湿し灰、遅れましたが
真夏日が長かったお蔭で上出来の物ができました

この9日は「重陽の節句
菊はどんどん伸びて大きくなるも
花はかたい蕾さえつけていない
旧暦では9月9日は、今年は10月23日
その頃には庭の菊の花も咲くでしょうね



長月の「主菓子」はこれまでに二種類
 『葛桜』 春に摘んだ桜の塩漬けで葛饅頭に    
  

着せ綿』白餡を赤に、白綿はゆり根餡で
 

「干菓子」は今月も茶箱のお稽古の方もいらっしゃるので
金平糖、れんこんチップス、ゆり祭(率川神社・いさがわじんじゃ) 
     

「ゆり祭」は三輪明神・大神神社の摂社「率川神社」のお祭りからで
正式名は『三枝祭』、6月の笹百合の咲く頃のお祭りになります
ご祭神である「媛蹈韛五十鈴姫命(ひめたたらいすずひめのみこと)」
百合の花が咲く三輪山の麓にお住まいであった故事に則り
姫神様にお喜びいただくため酒樽に「笹百合の花」を飾り
お祭りが行われるようになったと伝えられている
ゆり祭のお干菓子はその時の神社からのお下がりのいただきもの
   

花は鮎籠に
  萩、吾亦紅、西洋藤袴、風船かづら、宗旦木槿
   

我が社中も、よく稽古を続けてくださり
嬉しい事に、許状申請をされる方、淡交会に入会される方も増え
四ヶ伝、行之行など上のお点前をされる方も増え
お稽古もいっそう充実してまいりました
本当に嬉しい事、私も頑張らなくてはと!!!

来月にはもう中置、いよいよ開炉が近づいてきますね

葉月に入り茶箱のお稽古

2023-08-15 21:57:59 | お稽古
葉月に入り、あっという間に土用が過ぎ
暑い日本の夏のまま、立秋となり
お盆で子供達や孫達が帰って来て
台風のように去って行き
ほっと一息していると・・・

ずっと気になっていた本物の台風7号が
なんと関西を直撃するコースに
昨夜に明日のお稽古はどうなる事かと
思いながら床につきました

三時頃からの激しい風音がしていたようで
激しくなった5時頃(丁度潮岬近辺に上陸)
目が覚まし寝室を出ると
階段と二階の廊下に明かりが灯っていた
消し忘れ?かなと二階へ上がれば
夫と鉢合わせ
ベッドに寝ていると思っていたのでびっくり!!
夫は夜が白み始め、二階から外周りを点検中

台風7号はその後、和歌山市から紀淡海峡へ抜け
午前中はずーっと爆風のような風音が続いていたが
11時頃に止み間が、それを見計らい花摘みに庭に出て見れば
爆風に負けずしがみついている花に
ありがとうと声をかけ
「木槿」「風船蔓」「吾亦紅」「河原撫子」を摘み
四ツ目籠に活けてみました
   

台風7号は昼頃に明石に再上陸すれば
午後1時前には奈良では風雨も急に静かに
午後1時半ごろからの稽古開始でよかった
  

そして「主菓子」いつもは朝から作るのですが
台風の影響が長引けばお稽古の中止も考えられたため
京都・菓匠清閑院の『涼清水(すずしみず)』に
  

緑をちょっと落とした透き通る錦玉羹
二種類の鹿の子豆がゴロゴロ敷かれ
オレンジ色の羊羹の鮎が泳ぎ
清流の景をあらわす 
錦玉羹はわずかに柑橘系の味で爽やか
美味しい錦玉羹でしたよ
悔しいけれどやはり京都のプロ
素人の作る日頃のお稽古の物とは違いますね
  HPより

お稽古は『茶箱
今日は「卯の花」と「月」を
一年ぶり、二年ぶり、初めてと
身の入った二時間強の稽古となりました
お疲れ様でした

梅雨明けで土用にかけ忙しい

2023-07-23 16:51:07 | お稽古
梅雨明け(したとみられる)は嬉しい
今年は7月19日、平年より一日遅く、昨年より3日早い
気温は高くても日陰に入ると涼しい
梅雨前線が太平洋へと南下し、北の高気圧に覆われたからか
   7/20
    👆若草山    👆御蓋山 👆高円山  

しかし やらなくってはいけない事が
梅の土用干し
炉灰は篩にかけて桶に入ったまま
湿し灰作りをしなければ・・・・・

さて七月に入り「名水点」
       「洗い茶巾」
       「葉蓋」と・・・夏のお稽古を

   軸は「瀧直下三千丈
   

   半夏生、八重の木槿を宗全籠に
   

   主菓子は「鵲の橋
中国の七夕伝説では、織姫と彦星を七夕の日に逢わせるため
たくさんのかささぎが翼を連ねて橋を作ったとされ
天の川をさす言葉から
   

   「観世水・かんぜみず」
水が渦巻いている様子を描く流水文様の1つ
由来は能楽の流派「観世流」の観世太夫が定式文様として使用したことから
   

文月も残り一週間ほど、祇園さんも24日の後祭の山鉾巡行
24日・25日と大阪の天満宮「天神祭 」と関西は賑わいます

浮かれてばかりでは・・・気を引き締めて
八月にかけては「茶箱」のお稽古をしたいと思います

文月のお稽古は名水点

2023-07-17 19:58:36 | お稽古
文月に入り、1日から京都では祇園さんの吉符入り
長刀鉾町お千度、くじ取り式と祇園祭りの行事が続き
今日17日は厳しい暑さの中、前祭の山鉾巡行が行われ  
   2014.7.17

明日からの後祭山・鉾建てそして24日9時半から山鉾巡行
31日(月)の10時から八坂神社境内、疫神社夏越祭
祇園さんも終わることに

各地より人々が沢山集まり夏の華々しいイベントである祇園祭は
平安時代に始まり、京の都で流行した疫病で死んでいった人々の
怨霊を鎮めるための「御霊会」
人々の思いや願いが込められ、知恵を集め、地域社会が一体となり
とり行われる事が長い歴史を生み出し、明るい未来に繋がる
これが沢山の人々を引き寄せる祭りと定着してきたのでしょうか

大和(倭) の国奈良でも
「大神神社」と摂社「狭井神社」では
    

4月18日「鎮花祭」という疫病平癒のお祭があり
「大宝律令」701年に国家の祭祀として定められており
その起源は、崇神天皇の時代(古墳時代)
国が滅びるほどの疫病が流行り始まったと言われ
それ以来続く由緒あるものです
それにまつわる
狭井神社は三輪山へ登拝口(受付は午前中)に位置し
  
  
「薬水」と称す、太古の昔より万病に効くと伝えられている
霊験あらたかな御神水も拝殿左後方から頂けます
初旬にこの薬水をいただきに行ってまいりました
  
 
  

この薬水での名水点
社中の皆さんにいただいてもらい
コロナが燻る暑い夏を乗り越えましょうとの思いです

15日のお稽古も名水点をいたしました

花は木槿、藪茗荷、縞葦を宗全籠に 
  

主菓子は「蕨饅頭」を用意いたしました
  

薬水が無くならないうちに名水点のお稽古をしましょうね


水無月の稽古茶事は正午の茶事

2023-06-28 22:28:22 | お稽古
奈良町界隈はインバウンドの外国からの旅行者でいっぱい
もちろんマスクなし
コロナ禍の奈良町が懐かしく思うほど
       三条通👇御蓋山
  6/24三条通

新型コロナウイルス感染症対策分科会会長だった尾身茂氏
26日に「第9波が始まっている可能性がある」との発言され
新型コロナ変異ウイルス XBB.1.5株対応ワクチン
秋にも接種が始まると厚労省が述べられ・・・

まだまだ注意しなければということ
真夏日一歩手前の29.7℃まで上がった当日
エアコンをON、換気にも注意しながら

稽古茶事ではマスクは外しましたが
一盌で御茶をいただく事はせず
薄茶も茶盌を替えて・・・・・

年初の初釜の茶事では、密にならないよう
お弁当を頼んで、煮物椀だけ作っておりましたが

今回の水無月の稽古茶事
正午の茶事がしたいと五月の末に思い立ち
6月25日、なんとか6人、私を入れて7人と少人数で
「夏越の茶事」を行う事ができました

これは2020年10月に「名残の茶事」をして以来の事

初風炉は運びでお稽古しましたので
水無月になり6月は茶事に向かって
棚で初炭、濃茶、後炭、薄茶のお稽古を主に
特に亭主、半東になる方は頑張りましたね
花は桔梗、蛍袋、撫子、半夏生と蔓草を
鮎籠に活けました
  

さてこれから前日から準備した懐石を紹介します
向付は水菜に大葉を被せ枕にして「貝柱」を
水前寺のり、莫大、山葵を添え、加減酢をかけました
は小さな子芋が出てきましたので合わせ味噌に子芋を
  向付、汁

煮物椀はゴマ豆腐に小豆をちらし「水無月豆腐」に
トマトのすり流しに蛇の目胡瓜を添えました
  煮物椀

焼肴は「スルメイカ」を幽庵焼に
  焼肴

預け鉢は「厚揚げとスナップエンドウ」の炊き合わせ
  預け鉢

強肴は「夏野菜と海老」のサラダ風酢の物
  強肴

小吸物は梅酢を二滴ほどたらし「青梅」のかけらをちらす
  小吸物

八寸は「オクラ」と「稚鮎」
  八寸

主菓子は、水無月の稽古で
「青梅」「紫陽花金団」「水無月」をお出ししていたので  
  青梅
  
  紫陽花金団 

  水無月

今回の茶事には当日朝から「早苗金団」を
  主菓子

干菓子は「源氏窓」亀屋廣房
「青楓」と「雪輪」は琥珀糖で作りました
  干菓子

久しぶりの正午の茶事の懐石もなんとか形になりました
これも台所の方のお蔭様です
お客様の客ぶりも間が空いたとは思えない成長が見られ
稽古茶事から本当のお客様を呼んでのお茶事も見えてきました
わたしの全然成長が見られないと思っていた茶事実践教室の
成果もありますかね・・・・・?