気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

朝茶事での懐石の献立は

2017-08-29 19:17:48 | お茶会・お茶事
先日の「朝茶事」での懐石の献立を紹介します。
旬のものを集め、
出汁は富山調達の羅臼昆布に血合い抜き本枯れ節。
真剣に心を込めてとりました。

ご飯   生姜飯 (富山産こしひかり、高知産生姜)
合わせ味噌(本田味噌)小芋 からし
向付 じゅんさい(秋田)アボガド 山葵     
     雲丹(北海道)

 
煮物椀  卵豆腐 冬瓜 ずいき 松茸 青柚子

 
煮びたし 南瓜 しし唐 生麩 パプリカ ズッキーニ


預け鉢  ゴーヤ ミニトマト きゅうり バジル


先日朝茶事稽古で先生から教えて頂いたとおりに
2回目最後の飯器は白御飯にしました。

小吸い  バジルの花実


八寸   子持ち鰊 オクラ

  
香の物  沢庵 水ナス 生姜味噌漬 奈良漬 青瓜


香の物と湯斗(ゆとう)もお出ししました。


なお、一献は、
①SARGA BORHAZ late harvest トカイのアイスワイン
②高清水 生酛特別純米酒 秋田酒類製造
③自家製梅ジュース
  

皆様から”美味しかったそして雲丹も”
とお褒めの言葉が、「やったー」ほっと一息です。
じつは、雲丹は、オブラートで包んで湯煎にかけ氷水につける。
と料理本にはあったのですが・・・・・?
前日の試行錯誤が良かったですね。
雲丹そのものもよかったのでしょうか。

お水谷さんは、前日から準備に来て下さり、
さらに当日は、朝早くからの準備、台所、お点前、亭主、
半東役など本当に御苦労様でした。感謝の一言です。
お蔭で朝茶事をやりとげる事ができました。

お客様には朝茶事の「涼しく」を感じていただき、
「おもてなしこころ」が行き渡りましたでしょうか。
これからも茶事を楽しみたいと思っていただければ嬉しいです。

朝茶事の玄関のしつらえは

2017-08-28 17:34:07 | お茶会・お茶事
雲がお空いっぱいの今日28日は、旧暦の七夕ですが、
上弦の月と天の川、望めそうにありませんね。
実は昨日、利休七則の「涼しく」を第一に心がけられている
朝茶事」を稽古茶事として「七夕」の趣向で初めてさせて
頂きました。本来は午前6時から9時までの3時間で一会は
済まされるのですが、社中の皆様お忙しいですから、
8時の席入りとしました。葉月も最後の日曜日、日の出は
5時26分と遅くなり、気温の上昇が一番心配になります。
また嬉しいことに、急な用事が当日入らなければ、客として
参加したいと言っていただいたお稽古友達も増えました。

当日、前々日までの熱帯夜と変わって最低気温が20.7℃と
寒い?くらいの涼しい朝、まだ暗い4時過ぎから廊下を含め
各部屋の掃除とお道具類の確認、
待合い 
そして夜が明けると外回りを改め打ち水し、
庭から今日のお花を・・・
忙しいですが、前日の夕暮には露地の掃除や待合いの
煙草盆等も済ませており、なんとか間に合ったよう。
6時前から続々と半東役やお台所役の方々が来られ、
二階で浴衣を着てから、前日に引き続き懐石の準備を
していただけました。
腰掛待合の煙草盆と円座も忘れないで・・・
  
7時半前に、門前から露地への打水をされると、
お客様の到着を待つばかりです。

玄関のしつらえです。
栖鳳さんの「なすび」の色紙は、時期は遅いですが、
七夕には胡瓜や茄子の初物をお供えしますよね。
虫篭の中には二匹の蟷螂と風船蔓の枯れ始めた風船を。
孫にお願いしていたのは、キリギリスのはずが・・・
別名で「機織虫」と呼ばれ、七夕に因んでいたのですが?
でも祇園祭りでの「蟷螂山」もありますから
  
花は「朝鮮槇」の反対側に七夕頃に咲きだす「萩」と
夏藤の「ときじき藤」そして「吾亦紅」、
吾亦紅の枝に短冊をされていた写真を見たような記憶が?
 
お客様5名の方々が待合いにお揃いになると、
お詰めが亭主に知らせて、朝茶事が始まりました。
        ・・・次回に続く・・・ 

修正)
昨日は用事で来られなかった方に、昨日の雰囲気をと
朝茶事のしつらえを残しており、ご覧に頂くと、
一つだけご指摘がありました。
玄関の活けて頂いた「朝鮮槇」、
正面が挿し水をした折に動いたようで、
間違っており、もう少し勉強せねば・・・

春日大社・献茶祭へ

2017-05-10 18:16:35 | お茶会・お茶事
今朝から今年は表千家さん当番の『春日大社・献茶祭』へ
曇り空で、時おり陽が射す天気で助かりました。
 
10時半頃に春日大社さんへ到着すると、早速
桂昌殿奥の間、副席での朝鮮風炉でのお点前を
丸卓棚の上には柳の曲水指、
床には青山緑水・・・の軸に
源氏物語を彷彿させる花散る里杜鵑香合
花はヤマボウシ、大山蓮華がずん切りの竹花入れに
菓子は落し文(鶴屋徳満さん)、そして
私には八つ橋の絵に白釉薬が雲のようにかかったお茶碗で
お薄・・・、この季節で、嬉しいですね。
 
11時から舞殿で献茶祭があり、少し遅れましたが、
舞殿から参列させていただき、拝見させて頂けました。

その後、舞の奉納も。

そして景雲殿で、舞台の上に畳を敷かれ、
長板で、真葛さんの皆具や古色の亀甲竹の結界が印象的、
花入れもよかったのですが?花が思い出されず・・・
そうでした、破れ傘と夏椿(娑羅樹)に、
菓子は花菖蒲の上用でした。(写真なし)

お昼になり、日に日に濃くなる緑豊かな窓を臨み
点心席でゆっくりさせて頂きました。
 
最後になります感謝共生の舘へとブラブラと歩いていると
こんなところに歌碑が、はじめての出会いました。
いはつなの また変若(をち)ちかへり あをによし
           奈良の都を またも見むかも

作者不詳、万葉集巻六、1046  (テイカカズラ)

原文:石綱乃 又變若反 青丹吉 奈良乃都乎 又将見鴨
詠み:岩綱のまた変若ちかへりあをによし 
         奈良の都を またも見むかも
意味: 岩綱のように、まち若返って、奈良の都が
   栄えるのををまた見ることができるでしょうか。
*岩綱(いはつな)は蔦(つた)のことで、 740年に
 恭仁京へ遷都され、荒廃した奈良の都を悲しむ歌に。

さて真新しい感謝共生の舘での拝復席になります。
 
頂いた干菓子は高盃に盛られた「藤巴紋」で、
持ち帰りました。
 

駐車場まで戻ると、忘れてはいけません。
萬葉植物園に、お茶券に付いていた入園券で訪れると、
流石、春日大社といえば藤、藤、藤のりっぱなこと
(境内の砂ずりの藤は今年は1.5mでさらにりっぱ、
 でも外国からの観光客で溢れ返っており、写真は断念)
 
杜若(カキツバタ)も、池には八橋も作られており、
桂昌殿でいただいたお茶碗を思い出し、業平様の歌が

唐衣きつつなれにしつましあれば
       はるばるきぬる旅をしぞ思ふ
」 
来週にでも、唐衣を作ってみましょう。

茶飯釜の茶事、中立まで

2017-05-03 13:50:57 | お茶会・お茶事
卯月晦日の茶飯釜「行く春」茶事を行いました。
躑躅咲き、満天星躑躅の花散る庭を掃除し、
しっかり水を打ちお客様を迎える準備、
有難く良いお天気で、もう一度打ち水をしなくては
 
懐石の準備がだいたいできたら着物を着て
炉の準備、炭を熾し、火入れに入れ、下火を炉に入れ
   
濡れ釜をかけました

お出でになり、寄付待合へ。
そして汲み出しを
 
路地を通り皆様何を感じていただけたか・・・

腰掛待合に腰かけ、いよいよ迎付けです。
蹲踞を使い身も心も浄め席入り、
挨拶の後、初炭点前に
  
初炭が終わり、洗い米を釜に、
さらさらさらなんと心地の良い音。

火吹竹にて吹き、お客様にも助けていただきますと、
吹く度に火の子が散り、炭が赤く光ります。
しらがも一緒に吹き上がり炉の廻りに灰吹雪
これが楽しい茶飯釜ですね。

香合の拝見を

ご飯が炊けるまで短冊に短歌や俳句を所望しますと、
俳句をされている方に、こんな時は、
挨拶句をよむんですよと教えていただきました。
爽やかに 襷を掛けぬ 飯を炊く
青楓 火吹き竹と ろ火を熾す」などなど
皆さんいい句ができて話もはずみます。

膳を出し、向付にて一献を
ほろ酔い加減であっても忘れていけない
茶飯釜に気遣いを、
「始めチョロチョロ、中パッパ、
ジュウジュウいったら釜上げて赤子泣いても蓋取るな」
こんな事もいい合いながら・・・
煮物椀を出します。

湯気が立ち上り、ご飯の香りが茶室を満たしますと
釜をおろし、汁を掛けます。
  
炊き立てご飯を盛り、小さな盆の上に置き、
手送りでお詰め様へと、
出来上がりのご飯を正客を待つことなく、
直ぐに味わって頂きました。

汁を取り出し、汁は正客から順にお廻し下さいね。

炊き合わせの預鉢を掛けます。

二献目を

焼物をお出しします。

飯器にご飯を移します。空いた釜は水屋で洗い、
水を入れて「ヌレ釜」を組釜敷に仮置きします。
炊き合わせの鍋をだし、ヌレ釜を掛けました。
 
和え物をお出し、亭主相伴となります。

不加減なことでございました。
箸洗いを出し、八寸で三献目・・・
形だけの千鳥を終え

湯斗と香の物を

膳を引き、最後に菓子を出しますと、
 
中立になりました。
雰囲気の違う茶飯釜、
ここまででも十分楽しんでいただけたでしょうか。
まだ終わっておりませんよ。(続きは後日に)

茶飯釜「行く春」の茶事・懐石は

2017-05-01 22:22:15 | お茶会・お茶事
今日も朝から茶飯釜の茶事二日目、お招きしたのは
私の友人とそのお友達の二人、来て下さった時
打ち水をしようとすると、もう玄関にお出でに。
ところが、一陣の風と共に雨粒が落ちてまいりました。
あわてて、待合いへと誘なわせていただきましたが、
茶事中は、有難いことに良いお天気で、障子を通して
春のいえ夏の太陽が射し込んでまるような暑さに。
午後2時半には、満足して帰りの途についていただけましたが、
しばらくするとまた一陣の風と雨粒が・・・
二日とも、本当に天候に恵まれた茶事になりました。
今の感想は、全て終わり、”よかった”の一言。

茶飯釜の茶事での懐石の献立(一日目)を紹介します。
向付  昆布締め   
    莫大 水前寺海苔 菊菜 山葵 加減酢

ご飯  富山こしひかり

汁   合わせ味噌(本田味噌)
    蓬麩 花麩 湯葉 からし
 
煮物椀 利休卵豆腐 とろろ昆布 こごみ 山椒の花
 
炊き合わせ 筍 若芽 ぜんまい 木の芽 うすい豆

焼肴  鯛の焼き物

預け鉢 貝柱 ウド 三つ葉 甘夏

小吸い 桜(八重桜の花を摘んでまいりました)

八寸  タラの芽 スルメイカ

香の物 沢庵 蕨 菜の花

以上になりますが、皆様から”美味しかった”との
お褒めの言葉が、
これ以上嬉しいコトバはありませんね。

実は茶の湯の書で教えて頂いた通り一汁ニ菜
しようかと思っておりましたが、
春にはこれもこれもと、ばかり「おもてなしこころ」が
芽吹きだし、行く春を楽しんでいただけでしょうか。

茶飯釜「行く春」の茶事一日目、しつらえ

2017-04-30 19:50:30 | お茶会・お茶事
念願が叶い、茶飯釜の稽古茶事を催すことができました。
天候にも恵まれたのですが、炉の炭が熾ると小間の室温は
25℃を越えており、「行く春」ならぬ初夏の陽気に・・・

やはり弥生月がbetterなのでしょう。
変わった趣向で楽しいとのお声が、そして水屋と交替して
来年の3月の初旬にしましょうとのお話も・・・・、
なんとか、社中だけの一日目が終わりました。

玄関のしつらえで、キチョウが舞う「行く春」の色紙に
花は名残のクリスマスローズ、盛りの大手毬と白の木香薔薇
玄関を開けるとこのモッコウバラの香りが微かに漂い、
誘うが如くキチョウならぬお客様を迎え入れてくれました。
 
今回は黄金週間でお忙しいようでお客様、水屋ともに三名様
さあ、お客様はこの待合いでお待ちください。
待合いのしつらえは、『柳緑花紅
お花は前日夜に、母の日のプレゼントが届き、走りの花
昨年と同様『芍薬』で、色とりどりの蕾状態ですが、
有難く使わせてもらいました。アリガトウ
 
時間になり、待合いを出られて
満開のツツジや散り始めた満天星躑躅を見ながら

腰掛待合い、そして小間へとお入りに。
軸は『無心』「瓢箪鯰」がモチーフになり、香合は「蛤」を。
 
席改め後、お花は盛りの小手毬、白山吹そして
庭で咲きだした黒ロウバイを活けてみました。
 
お花でも「行く春」を楽しんでいただけたでしょうか。

なお、庭では異常気象なのでしょうか咲く花が少なく、
どうしようかと困っていたところ、
上手に育てられている社中の方にお願いすると、
珍しい白の木香薔薇等、本当にありがとうございました。 

第48回中宮寺山吹茶会へ

2017-04-16 15:50:12 | お茶会・お茶事
昨日は先の「法華寺献茶式」に続き、裏千家今日庵
千宗室家元御名代として千万紀子様が献茶をされる
第48回中宮寺山吹茶会』に伺っており、

一昨年以来二回目になります。
中宮寺」は、法隆寺東院伽藍夢殿の東側に接し、飛鳥時代に
創建されたが戦後、聖徳宗(本山は法隆寺)に合流されており、
創建から千三百年、尼寺の法燈を掲げられています。
法華寺、圓照寺とともに大和三門跡尼寺になり、
アルカイックスマイルの金堂御本尊、国宝菩薩半跏像(伝如意輪観音)
日本最古の刺繍遺品とされる天寿国曼荼羅(国宝)が有名で、
今回も自由に拝観させていただくことも出来ました。

献茶式をされる金堂前では、茶会の名前の由来に合わせて
山吹が咲きほこっており、この時期にしては珍しい
 
桜と山吹の競演に、見とれておりましたが、
 
 
献茶式での万紀子様の素晴らしいお点前にさらにうっとりと。
でも秋に婚儀の予定のため暫らくはお休みされるそうで、
最前列で見守られていた家元夫人のお姿も印象的でした。

中宮寺御流、広間席の会記をコピーしていただけましたので
紹介します。
会記

また中宮寺には、1920年(大正9年)に会津八一が詠まれた歌
みほとけの あごとひぢとに あまでらの
       あさのひかりの ともしきろかも

平成22年の建立された有名な歌碑がありますが、
香淳皇后の歌碑も拝見することが出来ました。
中宮寺の 都(つ)い地のうち尓(に) しつもりて
   ささん久王(くわ)の花 清ら可耳(かに)佐久(さく)


有難いことに充実した一日になり、感謝ですね。

法華寺献茶式へ

2017-04-05 17:05:40 | お茶会・お茶事
昨日は朝9時頃、良いお天気の中、平城京跡東側にある
法華寺門跡まで『法華寺献茶式』に伺っております。
法華寺では4月1日から7日まで「ひな会式」の行事中、
光明皇后が蓮池を歩かれる姿を写したとも言われている
ご本尊・十一面観音(国宝)の前で、可憐な子供の姿をした
善財童子50体余りを祀う法要が行われており、
そのご宝前に『四海平温 万民至福』を念じ一碗奉げるため
裏千家今日庵家元名代として千万紀子様が勤仕されました。
この秋には婚儀が予定されておられるそうで、
お幸せも皆様方に分け与えて頂けたことでしょう。

南大門前の第二駐車場から、本堂を拝見していますと

満開の枝垂桜が目に、塀を越して枝先が見事ですね。
 
さあ入り口の東門前、先生方のお迎えご苦労様
  
鐘楼堂前受付にある染井吉野桜も3分咲き、でも
帰るころには5分咲きになっておりました。
 
お茶席は良いお席でした。空いた時間で

今年から春のみの公開となった名勝庭園へ
 
磯隠椿なども落花が
磯隠椿  
スモークツリー(煙の木)も
 
そしてミモザも花盛りでした。
 
これからは、かきつばたも名所と云われております。

なお昨年秋に伺ったおり、偶然にもイタリアからお帰りに
なられたばかりの『維摩居士坐像』さんへの読経だけを
聞けましたが、3月10日に国宝に指定されたばかりで、
御本尊と一緒に拝観して頂く事が出来ました。

17’初釜「後座」

2017-01-26 21:26:45 | お茶会・お茶事
懐石が終わると
ほっとしてもう終わったような気になります。
いえいえこれからがメインイベントと
自分自身に言い聞かせ、
後座の準備です。
掛物を巻き上げ、
床の中釘に花入れをかけ、

炉中の火をみて炭を置き、香を焚き、
席を掃き、釜の湯は・・・
水指、茶入を荘付け、
冷たい雨なので外に出ないで席入りです。
さあ
 
銅鑼を大きく一つ打ち・・・「大小中中大」と
席入り、後座拝見が終わり定座につかれると
厳粛な空気の中で濃茶を
  
お茶を練り上げ、正客への服加減に、
お点前さんにもやっと笑みが・・・。
この一服の為にこれまでのセレモニーが
お茶をゆったりいただいてもらい拝見後、
お茶碗が戻り、正客から「勝手を申しますが・・・・」
それを受け、続き薄になりました(予定通り)
座布団、お干菓子をお出しします。
都とり(岐阜・奈良屋本店)、
梅いちりん(奈良・千壽庵吉宗)に、

薄茶を
 
続き薄なので、正客様は忙しい、
お菓子を取り、次客にもお菓子を勧め
お茶が点ったら、取に出て次客に勧め
次客の一口で「先の茶入れ、仕覆の拝見を・・・」
ということは、お点前さんも当然忙しくなります。
時間を短縮する為にですから・・・

手作りの花びらお餅も、
かわいい都鳥の干菓子にも喜んでいただき
心を込めて練り上げたお濃茶と
ふんわり仕上がったお薄に、
お客様は大満足でしたよ。

”続き薄茶”のお点前が我が社中でできるとは
一歩前に進めた気がします。有難いことで、
精進あるのみですね。

17’初釜「初座」

2017-01-25 21:06:47 | お茶会・お茶事
席入りの時間になる前から、細かい雨から激しい風雨に。
汲み出しをお出しします。雨は、止んでほしい・・・

願いをこめ、もう少し様子を見させていただきましたが、
やや小やみになり、見計らって席入りに、
こんなに降るなんて、露地笠の用意をしておりません。
稽古茶事ですので、お客様には申し訳ございませんが、
傘にて失礼しました。
四畳半での初釜のしつらえは、
床のお軸は、『彩鳳舞丹霄』さいほうたんしょうにまう
     書:大徳寺塔頭 孤篷庵 小堀卓巌
出典は「五元会元」からで、仏鑑慧懃の言葉で意味は
”五色の翼をもつ鳳と凰との一双が、
 天下泰平・万民和楽の聖代を祝って出現し、
 雲一つない天空に悠々と舞い遊んでいる”芳賀幸四郎
つまり”真理は明々白々だという”意(茶掛けの禅語辞典)
  
紹鷗棚の扱いになります。
肩衝茶入れと諌鼓鶏(かんこどり)香合
諌鼓とは、古代中国で、天子をいさめようとする者に
打ちならさせるため、朝廷門外に設けたという鼓(大辞林)
善良な天子が治めた国では民は諫め太鼓を打ち鳴らす事はなく
苔むし鶏の遊び場となった諫鼓鶏
天下泰平の象徴です。
本当に上に立つ人は、そうある事を祈るばかりです。
日本では閑古鳥が鳴くという違った使われ方を・・・?
  
席入り後、ご挨拶をさせて頂きます。

初炭を
 
初炭後、正午の茶事に則り、懐石を。
そして、箸落としに耳を澄ませ、膳を下げさせていただき
菱葩餅(はなびらもち)をお出ししました。
今回は真っ白でほのかに紅色が映り、いい感じに仕上がりました。
  
席改め・・・軸から花に、炭、湯を確認、茶入れも飾り
さあ後席、銅鑼の音が響きます。
            (次に続く)