気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

秋の主菓子は小萩餅から栗きんとん(山苞)へ

2019-10-08 15:10:53 | 主菓子とお干菓子
七十二候「玄鳥去(つばめさる)」の9月17日が過ぎ、神無月に
入っても、今年は燕が飛びかっている状態で、季節外れの暑さも


やっと涼しくなったっと思えば、もう今日から『寒露』で
七十二候「鴻雁来(こうがんきたる)」のはずが、
超大型台風が来るらしい。

昨日の空は半分秋の雲が・・・・車中から

さてお稽古での菓子造り、一月ほどブログでは途絶えていますが、
秋分の頃の主菓子は『小萩餅』、


神無(有)月に入ってからは『栗きんとん(山苞)』を。
『山苞』と言う言葉が大好き!
山のお土産なんて誰が言い始めたのでしょうか?
ステキな方なのでしょうね。

元は、万葉集 巻20 4293、元正天皇の「夜麻都刀」からでしょうか?
「安之比奇能 山行之可婆 山人乃 和礼尓依志米之 夜麻都刀曽許礼」
あしひきの 山行きしかば 山人の 吾れに得しめし 山づとぞこれ
朕が山に行くと 山の仙人が土産をくれた これがその土産である

9月下旬のこと、さる場所で台風で落ちたイガから栗拾いをして
自然のお土産(贈り物)を頂きました。
 

去年までの栗きんとんは、栗と砂糖だけで造っていた。
でもまとまりが悪く、
もこもこして茶巾にしぼるしか手立てはなかったのです。
2018.10.7

今年は、蒸し栗にして砂糖を混ぜ栗餡を造るも、
香りはあるもコクが足らない、自然の故なのですが。
そこで栗と砂糖だけの栗餡に、白餡を30パ-セントほど
混ぜ練りこんでみましたら、
きんとん漉しできれいに漉すことができ、
見た目も、お味も、お稽古にお見えの皆様に大好評。


自然のお土産、一つの創意工夫で生かすことが出来ました。