気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関は百合水仙、紫露草と鳴子百合ではなく甘野老で

2017-05-21 13:47:25 | しつらえ
今朝も昨日と同様、お一人の稽古になりました。
なにか物足りなく?、中間試験前の孫を「粽」でつり、
略盆の稽古を、
昼食後PC前で、さあ何をと・・・玄関のしつらえ・・・
途中で、思い違いをしていたことの話しになりました。

庭で蔓延ってしまった「百合水仙(アスロトメリア)」
抜いても抜いても・・・
今年も五月になると数輪が私の番とばかりに咲きだし、
ところが色が少し変なんです。濁ったピンク色に
天候不順で太陽の光が足りなかったからでしょうか?
5/2
今月に入り、太陽が照りつけ気温も上がり初夏の気候になり、
次から次へと咲いた花は本来の色にやや近づきますが・・・
5/21
玄関先に活けてみると、これだけでは寂しく、相棒に
咲きだしも同じで、蕾が次から次へと咲く「紫露草」を。


でも何かまとまりがなく、何か良いものがと・・・
四月中に花が終わった「鳴子百合」の斑入りの葉に注目
ところが切る際、茎を触ると角ばっているのに気付きました。
こんな語呂合わせを思い出しました。
まるこゆりかくどころ
”ナルコユリは茎がまるく、アマドコロは茎が角ばる”
甘野老(アマドコロ)』でした。
今まで咲く時期が早く、変だなーとは、すみません。
『君知りし甘野老とは今判る』 愚句
斑入りの葉が横に広がりますから、いかがでしょうか?。
 
この「甘野老」花が終わり、花柄だけが寂しく・・・
本来は青い実ができ、秋には黒い実に
5/21

今週の玄関のしつらえになります。
本当に花持ちの良い花々で、いつまで持つのでしょうか。

あっ、香合のあやめ?にも蝶々が舞っております。

庭でも「紫露草」にも蜂類?が・・・
花粉を運んでおりました。 


思い違いは誰にでもあるのですから・・・
さあ、いただいた時間で茶箱の自主稽古に。

大和文華館、ササユリの無料招待日のお知らせ

2017-05-20 14:47:28 | 大和文華館
大和文華館のホームページを拝見しておりますと
月末の30日(火)がササユリの無料招待日とのことで、

19日のササユリの写真がアップされておりました。
11日(木)に訪れた時の写真と見比べてください。
昨年の開花は19日で、やや遅れておりますが、
この様子では明日にでも・・・。
5/19 5/11
同時に蕾だった石楠花も満開の写真に。
5/19 5/11
なお、今日20日から7月2日まで、薬師寺さんの特別協力で
特別展 『没後300年 画僧古磵』が開催中とのこと、

是非、ササユリも含め観に行かなくてはね。

先日の11日に訪れた文華苑の他の花等を紹介します。
登り口のエントランスの途中に一輪の『』、
光を浴びており、「ノアザミ」でしょう。
この薊、万葉集には見られないそうですが、
932年の『和名抄』では「阿佐美」の字に。
久保田万太郎はこんな句を詠まれております。
くもり来しひかりのなかの薊かな』          

「一輪の野薊床で何を問う」愚句 
こんなお稽古も、良いかもしれませんね。
でも今朝のお稽古は、捜しに行く余裕がなく、
庭で盛りを過ぎたバイカウツギと黒ロウバイに

    
忘れるところ、文華苑では満開の空木(卯の花)、
紅のタニウツギと白のバイカウツギに出会え、
 

また紅白といえば、紫蘭もまだ咲き続けているでしょう。


そしてもう散ったであろう躑躅も、この時は満開で、

クロマルハナバチが吸蜜にやって来ました。
  

これからの朴ノ木や栴檀は蕾でしたが、今は・・・
  
楽しみに訪れてくださいね。

金銀花(忍冬)に今年も

2017-05-19 18:03:28 | 季節の花々
近所の公園の北側、日陰の土手際を歩いておりますと、
昨年5月下旬ある花が咲いていた同じ場所に
二つ並んだ蕾を見かけました。
 
常緑の蔓植物「スイカズラ(忍冬・吸葛)」で、
来週にでもと歩を進めると、土手に草刈りが終わった
開けた明るい場所には、黄色と白色の忍冬の花が、
鼻を近づけると微かな香りが・・・思い出しました。
黄色くなったのは受粉したからで、
昨年は刈り取られ、見逃してしまいましたからね。
 
この黄色と白色の忍冬を、別名『金銀花』と呼ばれ
草刈にお手はと問はば金銀花
         横井也有
この場所は草刈りが済んでいますので、
茶花にでも・・・使えますね。

付記)
昨年”唐草模様のひとつに忍冬唐草模様が”と記しており、
古墳時代後期には渡来していたそうで、
飛鳥時代の法隆寺の玉虫厨子の蓮弁等に見られますが、
一例として西院伽藍から出土した軒平瓦の模様は、
忍冬の花の蔓や葉に形が似ていませんか?。
西院伽藍出土、法隆寺蔵
飛鳥時代に思いを馳せると、この忍冬唐草模様の由来は
六朝時代の中国、そしてペルシャ・ササーン王朝、
さらに古代ギリシャまでさかのぼれるそうです。
でも、法隆寺式唐草模様は日本独自の模様として発展し、
奈良時代の多くの寺院の瓦でも見ることが出来るそうです。

バイカウツギにアブラムシが

2017-05-18 17:18:45 | 季節の花々
今日は朝から良い天気の中、お稽古に伺っており、
濃茶付貴人清次のお稽古、一言、疲れました。

庭にあるバイカウツギ、五月になると蕾がふくらみ始め、
いつ咲いてくれるのかなーと、よく見てみますと、
一部の葉が縮れており、伸びた茎には虫・虫・虫の列が、
アブラムシ」です。
 
花壇用の農薬を噴霧して、駆除すると、
8日には咲きだし、9日のお稽古にしつらえる事が出来ました。 
 
15日には満開?で香りが漂っておりました。
ウツギ(空木)は別名を旧暦4月から「卯の花」や、
咲き薫う姿から「雪見草」とも云われたそうです。
『押しあうて又卯の花の咲きこぼれ」正岡子規
  
ところが、18日の朝にはまた縮れた葉が、よく見ると
気持ち悪---いアブラムシが・・・
そして葉の裏には、タマゴが・・・
(忖度を隠れ蓑にした社会悪ではないですよ!)

慌てて、農薬のお世話に、沢山掛けておきました。
甘い汁をたくさん吸っているのでしょう。

このバイカウツギ(梅花空木)の花は、梅の花に似ており、
名の由来になりますが、花びらは4枚で、梅の花は5枚です。
足元を見ますと、もう白い花びらが・・・

五月雨(さみだれ)で散る姿を「卯の花腐(くだ)し」といい、
万葉集10巻1957(作者未詳)でこの姿が詠まれております。
卯の花の散らまく惜しみ霍公鳥
      野に出で山に入り来鳴き響す

意味:卯の花の散るのを惜しんで、杜鵑(ほととぎす)は
   野に出たり山に入ったりして鳴き立っていることよ
補足:ほととぎすが卯の花の散ってしまうのを
   惜しんでいるかのように詠まれております。

近くの保安林から、お稽古中にも杜鵑(卯月鳥とも)の
声が、否、ウグイスがしきりに鳴いております。
でも、あとひと月ほどで、いやな五月雨になるのですね。

立礼のお稽古も、大山蓮華で

2017-05-17 18:03:32 | お稽古
今日は薄曇りの一日、
遠くの若草山や春日奥山では若緑色が一段と映え、
日毎に、若緑色が鮮やかになってきております。
こんな番組を思い出しました。5/10にBSで放映された
失われた色を求めて~植物染め・伝統100色を今の世に
染色家の吉岡幸雄さんのご苦労が偲ばれました。

ところが私が安易に使っている「若緑(わかみどり)」は、
歳時記では「松」に限定され、松の新芽のことだそうで、
まっ すぐ空へ伸びるさまを緑立つとも
静さやゆふ山まつの若みどり
     闌更 「半化坊発句集」
 
一つ勉強させていただきました。

ところで、昨日の立礼のお稽古のしつらえは、
私より少し齢を召されている方々ですが、お仕事も現役で
大活躍、少しでも喜んで頂きたく、
朝にもう一輪咲きだした大山蓮華を活けてみました。
花被片は最大九つ、外側の三つは苞の一種だそうです。
  
こんなしつらえでのお稽古になりました。
  
愉しんでいただけたでしょうか?
そして少しでも香りも楽しめましたでしょうか。

桑小卓(くわこじょく)にて

2017-05-16 13:29:33 | お稽古
今日は「旅の日」で、芭蕉が「奥の細道」への旅立った
旧暦の3月27日、新暦では今日にあたるのだそうで・・・
どこかへ旅に出たいものですが、今日も自宅稽古に。
昨日の自宅稽古は、夕方から、萎んでしまった
床の大山蓮華は、何とか持ってくれましたが・・・
今朝見ると花びらが茶色がかり、萎れて(スミマセン)
四日目ですからよく頑張ってくれました。アリガトウ
5/15朝⇒5/15夕
昨日のお稽古は、先日も来られたばかり、趣向を替え
皐月によく使われる『桑小卓』にて濃茶点前を。
地板が矢筈型で、柱が矢のように長くなっているから、
端午の節句によく使われており、
今月のこれからのお稽古に使わせていただきます。
桑材の木地の素朴な板目、柱も細くって飾り気もなく
お手入れも楽で気軽に用いることが出来ますね。
 
お出でになると、時間は貴重、早々にお稽古に、
愉しんでいただけたでしょうか?

『桑小卓』は茶道大辞典(淡交社)によると
 棚物の一種。裏千家四代仙叟好み。矢を立てておく矢台から
 考案された。桑木地の四本柱二重棚で、中棚が下方にあり、
 これに水指がのせられる。天板は茶器、地板は矢筈型で、
 平建水が飾られる。中板と地板の間が聖脚になり
 別名を「矢筈棚、やはずだな」といい、炉にも風炉にも
 *『茶道筌蹄』稲垣 休叟に
 「桑小卓 仙叟床に用る卓にこのむ、
  青磁ハカマコシの香炉、フクベの細口の花入を取合す、
  点茶棚に用るは如心斎始めなり」と

 仙叟から表千家四代江岑(宗旦の三男)に贈られ、 
 表千家でも使用され、十代吸江斎好みは同形桐材、
 十二代惺斎好みは同形で一閑青漆爪紅になっている。
        (点前教則5等の追記あり)

今日の昼からのお稽古は、立礼のお点前になり、
もうお出でになりますので、炭も熾さなくては。

大山蓮華の花が萎んで・・・

2017-05-15 09:51:25 | 季節の花々
先週の土曜13日に広間に活けた大山蓮華の蕾、
5/13AM
お稽古中に咲きだしたのに気づくと、時間とともに
徐々に大きくなり、香りも微かだったのが・・・
お稽古が終わり、片付けにもう一度広間に入りますと
5/13PM
甘い何とも言えない香が、鼻腔に押し寄せてまいりました。
香漂えば大山蓮華笑うなり
              愚句
徐々に強くなる香りに慣らされていたのでしょう。
同じことをしていると惰性で物事に対処してしまいますが、
「初心忘るべからず」を思い出させてくれました。

翌日曜の14日、お稽古から帰りつき楽しみに様子を伺うと
一段と大きく花が開いておりますが、香りは落ちていますね。
 5/14PM

開花期限の三日目にあたる15日の今朝、
まだ咲いているのかと興味津々で、部屋を覘くと
萎んでおります。
4年前伺った大峰山の自生地では椿と一緒で、
花全体が落ちていたのをみており、
何か変、水の吸い上げが悪いのか?違いました。
水が減り、切り口が水面に届いておりません。
慌てて、水揚げの処置をしましたが・・・
5/15AM
気温も高く、若木で切り口まで短かったこともありますが、
かわいそうなことをしてしまいました。
毎日見てあげなくてはね・・・反省!
今日の自宅稽古の花は・・・どうしましょう。

「柿羊羹・つちや」と粽で

2017-05-14 15:57:20 | 主菓子とお干菓子
今朝から良いお天気の中、車で大先生のお稽古に伺う途中
風でニセアカシアの花が舞っておりました。
季節が過ぎていきます。
 
今日は割稽古で、玄関先にはいつものように水がうたれ、
気を引き締め背筋を伸ばしますと、目の先には
緑色が一段と濃くなった若草山、そして
東大寺大仏殿の鴟尾が金色に光っておりました。
金色の鴟尾の眩しき五月晴
         中野千江


金色ではないですが、昨日の自宅稽古でお出しした
琥珀色の『柿羊羹』とこの季節の定番『粽(ちまき)』、
粽は頂き方が難しいので、一度は練習をしておきましょう。
 
この柿羊羹は岐阜大垣の「御菓子つちや」さんの代表銘菓で
創業は初代園助が1755年に興し260年以上の老舗になります。
この柿羊羹は四代目右助が岐阜県特産の「堂上蜂屋柿」の
濃密な甘味を生かすべく、干し柿から羊羹に仕上げられ、
竹の容器になったのは1896年に五代目祐斎からで、

細かい粒々の柿の果肉の食感と容器の可愛さも光ります。

先生のお稽古から戻りますと、プレゼントが届いておりました。
今日は「母の日」すっかり忘れておりました。ーアリガトウー
ストライプのエプロンと干菓子で作られた「母の日の花束」で

あの汚れたエプロン、みられていたのですね。早速取り替え、
干菓子はお稽古に使わせていただきますよ。

大山蓮華の蕾を活けると・・・

2017-05-13 13:56:17 | 季節の花々
今日はメイストームデー(5月の嵐の日)と云われており、
どおりで、今朝は強い雨の音で目が覚めました。
沖縄・奄美地方は梅雨入りとか、何事もないように。

朝からの自宅稽古は、炉から風炉へ切り替わったばかり
鬱としい雨に負けないようにと、気持ちを切り替えます。
八幡様と同一視される応神天皇さんの皐月人形を
窓際の飾台へ移って頂き、床の花入れには一輪のみ、
光沢のある緑色の葉と真っ白な卵のような蕾、
シンプルで良いでしょう。
お稽古場をきりりと引き締めてくれております。

この白い蕾の主は『大山蓮華(オオヤマレンゲ)』で、
 
庭に来たのは、この春先からになり、
”良い出会いがあった”と言って相方が買ってきました。
4/11 5/13切る前
来週半ばには開花してくれるのでしょうと思っていると
炭が入り温かいのか、稽古中に咲き出したのに気付くと、
皆様から驚きの声とともに、「一期一会」の心を感じられ、
「天女」と称される優雅な姿とともに、
微かですが香りも楽しめる良いお稽古になりました。
   

開花した姿は、拙ブログの表紙の写真でも紹介しており、
四年前の夏、咲いている姿を観たくて登った大峰山系最高峰
八経ヶ岳頂上(1915m)、その直下の斜面に自生しており、
自生地 金網がない道
鹿の食害から守るため金網で厳重に管理されておりました。
というのも、国の天然記念物であると共に
世界遺産の「紀伊山地の霊場と参詣道」
一つの資産(リスト)に当たるからです。
でもこの金網が必要なのは理解できますが、
自然にそぐわない、この環境を作ったのは誰?
鹿も・・・も被害動物・植物・生物、
人間の勝手なスギとヒノキだけの植林も一因ですね。

大和文華館「松浦屏風と桃山・江戸の絵画」展へ

2017-05-12 15:35:07 | 大和文華館
恒例の大和文華館春の定番、国宝「松浦屏風」の展示は、
『桃山・江戸の絵画・都市のにぎわいと成熟』と銘うたれ、
国宝1点、重要文化財2点、重要美術品2点を含む50点で

14日(日)までの日程、私は会期末間際になりました。

展示室内の竹林、竹の皮に包まれた二本の新しい竹が3m程に
その手前に、三つの出陳品が出迎えてくれます。
左から「婦女弾琴図」信方印、桃山時代
 初期の洋風画ともいわれ、和紙に日本の顔料にクルミ油を
 混ぜて描かれています。


中は、「扇面貼交手筥」尾形光琳筆 江戸中期 重要文化財
 扇面八面と団扇四面が貼られており、洒落た図で
 西行物語図、白楽天図、八橋図、雲竜図、紅白菊図など
 何度拝見しても、すばらしい!
 今までの絵師は富士山頂は三峰型でしたが、光琳さんは
 観た通りに、江戸と京都を往復していたからですね。
正面 富士図(懸子表)

右は、「阿国歌舞伎草子」桃山時代
 念仏踊:南蛮風の衣装は阿国で舞台下から元恋人の亡霊が
念仏踊
 男装した歌舞伎役者が阿国と女装の茶屋のおかかとの問答
茶屋遊
四部構成で
Ⅰ.祭礼・遊楽ー都市文化のにぎわいー
「京奈名所図扇面冊子」扇面が60枚も、東大寺もありました。
「輪舞図屏風」円形に並ぶ遊女やかむろなど
婦女遊楽図屏風」(通称:松浦屏風)国宝
 左右対称に配置された等身大人物は、お顔は横向きで、
 紅やマニュキア様等も細かく、着物の多彩な模様の
 素晴らしさも描かれております。
 ロザリオの十字架が消された跡を探してください。

美人図」宮川長春筆 江戸中期 重要美術品
 振り返る遊女を


Ⅱ.物語・歌仙ー王朝文化へのあこがれー
「源氏物語図屏風」伝岩佐又兵衛筆 江戸前期
 六場面が描かれ、若紫ではスズメを逃がしたしなく娘や
 若菜では蹴鞠中に次に蹴る人や娘を眺める男が判りますよ
「武蔵野隅田川図乱箱」尾形乾山筆 1743年 重要文化財
 波の上を鳥が飛び、色とりどりのすすきが武蔵野を表す。
 
伊勢物語八橋図」岡田為恭筆 江戸後期
 正面奥の八橋は写実的で、杜若をここに書いても判らず
 装幀部分の廻り中描いており、高い芸術性が伺えます。
 
「伊勢物語図色紙」六段 芥川、伝俵屋宗達筆 江戸前期
草木の露は、銀で表されており、経年変化で黒に
 
草木の露「三十六歌仙絵敦忠」伝岩佐又兵衛 江戸前期

三十六歌仙色紙貼屏風」江戸中期(写真なし)
色紙が貼られた下の部分の金と白の市松模様に桐の紋が
描かれており、これにはびっくり。元々は近衛家伝来の
婚礼調度として誂られたものらしく人の手から人の手へと、
不思議な縁で最近加わった所蔵品だそうで、
雅さを味わうことが出来ますよた。
 

Ⅲ.故事人物・山水ー中国文化へのあこがれー
「維摩居士像」狩野山雪筆 江戸前期 
「古画縮図(布袋)」狩野探幽筆 江戸前期

「雪舟写山水図」尾形光琳
 雪舟の《破墨山水図》を写したものです。
「金地山水屏風」渡辺始興筆 江戸中期
金地に墨で書くのは難しいのに、濃淡や遠近法も
左隻 右隻
「四季山水図屏風 秋隻」丸山応挙筆 1787年
 山の端に雲に一部が隠れた月が

Ⅳ.西洋人物・風景ー西洋文化のおとづれー
洋書の輸入制限が緩和され、西洋文化への憧れ?
好奇心旺盛な作品の数々ですよ。
「オランダ海港図」荒木如元筆 江戸後期
 麻布に油彩(日本画の絵の具を油で溶く)です。
「ライオン図」宗紫石筆 1768年
 平賀源内の蛮獣譜=ヨンストンに基づいていますが・・

「江の島図」小田野直武(秋田生まれ)江戸後期
メガネ箱からのぞく絵で、左右反対に書かれ、
エッチングの技法を模して墨を筆で描かれれており、
波汀の陰の付け方を見られると・・・

「神奈川風景図」谷文晁筆 1802年

時間を忘れて魅入ってしまいました。