学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

我が家の犬、暑さにバテる

2007-08-09 22:10:01 | Weblog
連日、暑い日が続きますね。

写真は我が家の犬です。
この暑さですっかりバテています。
もっと暑くなると、玄関にある石のタイルの上で
寝てしまいます。少しひんやりして気持ち良いみたい。

人間より、犬の方がつらいかも・・・、
そう思った一日でした。

星に願いを!!

2007-08-07 21:07:55 | Weblog
ようやく実家から帰ってまいりました。

今回の帰省は、私事ですが、
山形県に住む祖母が入院したため、お見舞いに行ってきたのです。

祖母は87歳。
畑で草むしりをしている最中に倒れて、そのまま入院しています。
とても元気が良くて、いつも笑顔をだった祖母。
体は麻痺していて、目がかすかに開いているだけ。
でも、祖母の手をにぎって話しかけると、右手をぎゅっと
強く握り返してくれるのです。
きっと何か話がしたいんだよね。
もどかしくてたまらないんだよね。
別人のようになってしまった祖母の姿を見るだけでも
悲しいのに、その気持ちを察するといたたまれなくなってきます。

ちょうど、今は宮城県の七夕祭り。
久しく願いごとはしていなかったけれど、
幾千もの星に、祖母の回復を願います。

昨日の出来事

2007-08-06 06:09:29 | Weblog
おはようございます。

さて、昨日は相変わらず暑い一日。でも炎天下にも関わらず、多くのお客様がいらっしゃいました。主に中学、高校生が多かったような気がします。美術館スタッフの人数が少なかったので、私はほとんど受付に立ちっぱなし。ときどき合間の時間を見つけては、原稿をまとめたり、スキャナでポジを読み取ったりと、大忙しでした。

午後になると、突然天気が崩れだしました。台風のごとく、たたきつけるような大雨と強風。美術館前のマットも風でめくれるし、自動ドアは勝手に開いたり閉じたりするし、おおわらわ。結局、それが閉館まで続き、午後になってから入館者数が少し落ち着いてきました。

そして昨夜、大雨のなか実家へ帰省しました。
そんな昨日の出来事。

これから山形へ行ってまいります。

ロシアに対するイメージの欠乏

2007-08-04 06:02:46 | Weblog
おはようございます。
朝から少し湿った空気が流れています。
今日も暑くなりそう。

さて、読書好きなら今話題?の光文社古典新訳文庫『カラマーゾフの兄弟』を読み進めています。そうとう売り上げているらしく、私も書店3件目にしてようやく購入できました。しかし、3巻まで来てとうとうダウン。大きな活字で組んであるし、読みやすい文章であるはずなのにどうして?

その原因として考えられることは、おそらくロシアに対するイメージの欠乏なのではないかと思います。ロシアといえば、雪が多いし、寒いから、空が暗い=作品全体もどんより暗いイメージ、街並みやそこに住む人々の風俗などもよくわからないなど。間違った知識とわからないことが多すぎて、文章を読んでもイメージが浮かびにくく、組み立てにくいのかもしれません。

そこで、今日は休みなので、少しロシアのことを勉強してみます。歴史、景観、そしてそこで暮らす人々。これらを学ぶといくらか違うのではないかな?そんなことを期待して・・・。

プラトン「ソクラテスの弁明」を読む

2007-08-02 19:39:17 | Weblog
今日はお休み。一日のんびりとしていました。のんびりといっても、ごろごろ寝ていたわけではありません。本を読んだり、掃除をしたり、御飯を作ったり、それなりに動いていました。休みの日にごろごろしていては、もったいないですものね。毎度のことで思うのですが、休みはあっという間。何か計画を練っておかないと、瞬く間に時間は過ぎてゆき、何もせずに終わった・・・なんて日もざらにあります。休みの日もきちんと計画を立てて過ごしていこう!と思いつつある、今日この頃でした。

今日は久し振りに哲学です。プラトンの「ソクラテスの弁明」を読みました。一体、ソクラテスが誰に対して弁明しているのかといいますと、アテナイの裁判官たちに対してです。ソクラテスはアテナイの人々に悪い影響を与えているという理由から裁判所?に引っ張られてきたわけです。そこで自分自身の行動に就いて、裁判官に弁明をするのです。

さて、あなたの知っている哲学者の名前を挙げてください、と言われたら、まず誰の名前を挙げますか?大体の人が、まずソクラテスと答えるのではないでしょうか。それくらい彼の名は知られていると思います。でも、彼が一体どんなことを主張した人ですか?と問われたらどれくらいの人が答えられるでしょうか。

ソクラテスの思想の1つとして「無知の知」が挙げられます。「無知の知」?一体何のことでしょう?「ソクラテスの弁明」に私のアレンジを加えて、ごく簡単に説明させていただきます。私たちは、一般的に死ぬことは恐ろしいことだと思っていますよね。けれど、私たちは実際に死んだことは無いはずです。それなのに、どうして死ぬことが恐ろしいと知っているの?というわけです。本当は知らないことを、知っている振りしているだけでしょ、という話。(簡潔にしすぎてます:笑)

私たち、本当は知らないのに、知っている振りをしていることってありますよね。私が冒頭、哲学者ソクラテスはどんなことを主張した人か知っていますか?と問うたとき、あなたは瞬時に答えられましたか?答えられなかった人がほとんどではないでしょうか。「ソクラテス」の名前を知るのみで、主張を知らないということは、何も知らないことと一緒ではないか、という気がしませんか。(多分、今の私の例は違うような気もするけれど、どうぞ御勘弁を!!)自信は無いですが、そんなことを考えました。

「ソクラテスの弁明」は、哲学入門としては面白いと思います。夏目漱石の「坊っちゃん」みたいなものです(笑)夢中になると、時を忘れて読み続けてしまいます。自分自身が裁判官になり、まるで目の前でソクラテスが弁明しているように錯覚してしまう。これは一押し!!

涼しげな夜

2007-07-31 21:25:53 | Weblog
最近、夜になると随分涼しくなりませんか?日中はひどく暑いのに、夜も9時を過ぎると、ひんやりとした風が吹き抜けます。熱帯夜とはおさらば・・・になって欲しいけれど。

夏の夜といえば、何を想像するでしょう。私は蛍ですね。残念ながら、私の住むところには蛍は居ませんけれど、少し山の中に入ると、せせらぎの中にほんのりと明るい光を観る事が出来ます。あの幻想的な姿に思わず酔ってしまいますね。

夏休み、山形の祖父母の家へ遊びに行くと、いつも蛍に会うことが出来ました。おぼろげな記憶ですから、あまりあてにもなりませんが、随分沢山居たような気がします。私は虫かごを片手に、草に止まった蛍を捕まえて、かごの中に入れてゆくのでした。でも、なぜか蛍は次の日まで生きることはなく、すぐに死んでしまうのです。こんなに綺麗なのに、どうしてすぐに死んでしまうのか。少し疑問に思ったこともありました。

私が中学生になったころ、もう祖父母の家には蛍が居なくなってしまいました。開発によって、あれほどたくさん居た蛍はどこかへ消えていってしまったのです。今まであったものが無くなってしまうときほど、悲しいものはありません。以来、蛍を見ると、私は祖父母の実家を思い出すのです。

そんな夏の蛍の小話。
明日も晴れると良いですね。
そして夜も涼しいと、なおさら良いですね。

コナン・ドイル「ウィステリア荘」を読む

2007-07-30 22:25:23 | Weblog
今日は朝からずっと雨。そして、お昼頃から急速に雨音が強くなり、前日に引き続き滝の如き強雨。加えて、雷鳴がすさまじく轟きて、もううんざり。午後2時くらいから眠気を催し、少し横になったら、すっかり寝入ってしまって、時すでに午後6時。雨もいつの間にか止んでおり、ヒグラシゼミが鳴いていました。ヒグラシゼミの声を聞くと、夏の夕暮れ時であることを実感します。

さて、名探偵といえば、いわずと知れたシャーロック・ホームズ。私が小学校の時分、NHK海外ドラマで今は亡きジェレミー・ブレット演ずるシャーロック・ホームズの冒険が放送されており、それを見てから、ホームズがとても好きになりました。今日は、『シャーロック・ホームズ 最後の挨拶』の「ウィステリア荘」を読みました。

「ウィステリア荘」、ホームズシリーズではどのような位置づけになるのかは存じませんが、少なくとも有名な作品ではないでしょう。シャーロック・ホームズのもとを、ある男性が訪れます。誰が見ても、あわてて出てきた御様子。彼は自分が体験したあまりにも不思議な事件を語りだします。ホームズは、早速ワトソン君と事件の調査に着手。殺された主人、居なくなった使用人、そして謎の暗号。事件の背後には、すさまじいほどの復讐劇が・・・。

ちょっと気味の悪い描写も出てきますが、これも事件を謎めいたものとして強調させます。また、ホームズの推理も面白いのですが、ホームズと別の路線で調査をするベインズ警部にも注目。スコットランドヤードのレストレイド警部とは、一味違った人物。それはラストシーンのお楽しみ。

シャーロック・ホームズのシリーズの面白さは、まず作品タイトルの付け方が上手い点にあるでしょう。「技師の親指事件」、「ノーウッドの建築業者」、「まだらのひも」、「恐怖の谷」など、なんとも不思議で、どんな事件なのか読みたくなります。また、依頼人が持ち込む、一見何気ない事件が、大事件につながることも多いのが特徴。「赤毛連盟」はその最たるものといえるでしょう。そのほか、ホームズとワトソンのやり取り、ホームズの哲学的な意見など、沢山の魅力はあるのですが、とても書ききれないので、この辺りにしておきます。子供から大人まで楽しめるミステリー小説。ホームズシリーズは、今後も永遠に支持されてゆくことでしょう。


雨と選挙と疲労

2007-07-29 20:07:18 | Weblog
戸外は滝のような雨。東京23区では、大雨洪水警報も出された模様である。窓を開けてテレビを見ても、雨音が強くて音声が全く聞こえない。そうかといって、窓を閉めると今度は暑くてしょうがない。前にも進まぬし、後にも引けぬ。だから、テレビを消すことにした。

今日は開票所の設置業務に追われた。蒸し暑い体育館の床に、傷防止のロールを引いてゆく。その後、机を設置したり、投票用紙のボックスを作ったりして・・・言葉で書くと大して忙しくもなさそうであるが、実際は忙しい。私はとにかく走り回って、作業に従事した。額から汗が流れて、目に入る。汗が目に入ると、ものすごくしみる。少し痛いがしょうがない。

もう今日は選挙結果を見届ける体力はない。
大雨警報が発令中なので、万が一のために少し仮眠をします。


暗い瞳の自画像

2007-07-28 21:04:35 | Weblog
今日は少し早めの朝ご飯を食した後、飽きもせず読書に耽っていました。午前中、殊に朝は頭が一番冴えているから、本の中身がよく理解できます。

その後、当市で開かれている美術協会の展覧会を見に出かけました。中学生からベテランの作家さんまで、数多くの作品が陳列されていましたが、なかでも準大賞を受賞した高校一年生の作品が圧巻。背景は、レンブラント並の暗さ。画面中央に、自画像が描かれています。そのうつろな目が・・・。高校生が悩むことと言いましたら、進路、恋愛、友人関係と思い浮かびますが、それよりももっと深い「人生」について苦悩しているようにさえ見えました。

帰宅した後、再び読書に耽りましたが、とにかく暑い!私はクーラーをかけませんので、自然の風と団扇の頼りない風で頑張っていましたが、しだいに眠気を催し、ついに昼寝に至りました。怠惰な私・・・。

明日は注目の参議院選挙ですね。私も開票所設置作業などで、臨時ではあるものの、選挙の手伝いです。

それではまた明日!!

夏雑感

2007-07-27 20:14:01 | Weblog
昨日は体調不良もいいところ。肝心なときに限って、持病の頭痛に苦しめられます。右目の奥がえぐられるように痛くて、それがこめかみに波動するのです(泣)一昨日のブログにも書きましたとおり、午前中は現職教育で作品鑑賞の講義に行きましたが、きちんと話をする以前に頭痛が酷くてたまらず、出来としては60点。せっかくの貴重な場であったのに、残念でなりません。社会人になると、自己管理(二日酔いで頭痛がしたわけではないのですが)も問われますから、頭痛の予感がしたら早めに薬を処方しておくべきでした。午後に幾分良くなりましたが、こんなときに限って、出勤している学芸員は私一人。午後もバタバタして、昨日は疲れと大事をとってすぐに寝てしまいました。

今日は、朝から多くの中学生、高校生が美術館に来てくれました。今は夏休みですものね。学生たちの姿を見ると、心なしか、街の雰囲気も緩やかな気がしてきます。夕方の涼しい時間になると、親子連れが河原を散歩する姿もよく見かけ、大変ほほえましい様子です。これから当市では、夏祭りがありますから(私もほぼ強制的に盆踊りに参加です・・・)子供たちにとっては、楽しみな日々が続きますね。

明日、私は休みとなります。特にさしたる用事もなし。部屋の掃除なり、読書なりして過ごそうかと思っています。久し振りにまたブログに読書感想でも記載するかもしれません。少し早いですが、ゆっくり休ませていただきます。