いつの間にやら、私の住むところもいよいよ梅雨入りして、優しげな弱い雨が降り続いています。家の周りを散歩すると、ポピーの花が美しく咲いているを目にする一方で、紫陽花の花も時折見かけるようになりました。こうした花の姿を見ていると季節の移り変わりを間近に感じることができます。
梅雨といえば、困るのは湿気の高さであって、なぜならカビを発生させる要因になるからです。美術の世界で言えば、絵画、特に紙を媒体とした作品への配慮が最も必要になる時期になります。そのため、博物館や美術館等の展示室や収蔵庫は温度20℃、湿度55%程度を目安に温湿度が設定されていて、その数値であればカビの発生を概ね抑えることができるとされています。
1、2年ほど前の今頃、地域の方から蔵の中から古い文書が出てきたので調べて欲しいとの依頼を受け、蔵を調査して文書をお預かりしてきたところ、文書はカビだらけで紙と紙が張り付き、折からの湿気のせいもあって、匂いがひどく、随分難儀した覚えがありました。こうした歴史や美術の仕事に関わっていると、もう仕事上の癖なのか、梅雨といえばカビのイメージになってしまっているのがなんとも言えず…。
こうしたイメージを払拭するためにも、今年はどこか紫陽花の綺麗なところへ出掛けてみたいものです。
梅雨といえば、困るのは湿気の高さであって、なぜならカビを発生させる要因になるからです。美術の世界で言えば、絵画、特に紙を媒体とした作品への配慮が最も必要になる時期になります。そのため、博物館や美術館等の展示室や収蔵庫は温度20℃、湿度55%程度を目安に温湿度が設定されていて、その数値であればカビの発生を概ね抑えることができるとされています。
1、2年ほど前の今頃、地域の方から蔵の中から古い文書が出てきたので調べて欲しいとの依頼を受け、蔵を調査して文書をお預かりしてきたところ、文書はカビだらけで紙と紙が張り付き、折からの湿気のせいもあって、匂いがひどく、随分難儀した覚えがありました。こうした歴史や美術の仕事に関わっていると、もう仕事上の癖なのか、梅雨といえばカビのイメージになってしまっているのがなんとも言えず…。
こうしたイメージを払拭するためにも、今年はどこか紫陽花の綺麗なところへ出掛けてみたいものです。